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寂しい夜だ
魂が叫び
風が骨にしみる
この風は―
声のようだ
祖先が叫んで―
物語を語る
全ての声が集まって…
中には違う声も…
その声は―
暗闇から囁いてくる
恐ろしい悪魔―
オールドジョージーのように
耳を傾けるんだ
我々が初めて
会った時の事を―
語ってやろう
ヘンリー・グース医師と
出会った時―
彼は私の苦痛を
救ってくれると…
何か失くしたので?
疑問その1
シックススミスの報告書に
人が死ぬ程の秘密が?
疑問その2
その秘密がまた死を招くと
信じていいのか?
そうなら 疑問その3
ここで私は何を?
ベテランの編集者として―
この奇抜な物語は
憤慨ものだったが―
親愛なる読者は
耐えてくれると信じてる
これは狂気の物語だと
親愛なるシックススミスへ
今朝 自分を撃ち抜いた
ビビアン・エアズの銃で
真の自殺には
確実性が必要だ
人は言う
“自殺は臆病者の行為だ”
それは間違っている
自殺には勇気が要る
何かあれば
このボタンを
私に代わって
みんなの未来の為に―
最後の接見に
感謝したい
身分証を
問題ある?
私はダーモット・ホギンズの
出版をしただけだ
血まみれの真実は―
わからんのだ
その夜 彼がした事は
ここには昔
人食い人種が
強者が弱者を喰らう
歯以外はね
吐き出すんだ
サクランボの種のように
これがいくらになるか
知ってるか?
これは尋問や裁判ではない
君のバージョンに関する
真実が重要なのだ
真実はひとつ
バージョンとは
真実ではない
愛の為に死ぬのではない
恋は多くあったが
わかってるはずだ
誰の愛が私の人生を
照らしてくれたか
[太平洋諸島 1849]
どうぞ ユーイングさん
これで売買成立だ
聖書には捕われん
どうも ホロックス牧師
義父がこの契約に
喜んでた
ハスケル・ムーアは
偉大な人だ
彼のような真実を話す男が
将来に必要だ
ですね
ムーアの文を読んだ時―
まるで神の啓示かと思った
この医者と
よく議論したよ
今は勘弁だな
食事を楽しもう
クパカが奉仕する間は
まあ確かに
で クパカ
我々との生活を
楽しんでるか?
ええ 牧師様
クパカは幸せです
これぞムーアの
文明の架け橋
ジャイルズ 黙って
あなたはいい
彼の意見を
えっと…
義父は
神と人間の性質を
女の性質については?
彼はそのテーマを
避けてるので…
勇気が無いのね
続けてくれ
彼の疑問は…
神が世界を作ったなら
我々はどこまで―
それを変えていいのか?
農園を管理するなら―
ジョージ王朝風が良いと
暑くないのか?
ホロックス牧師は言ってた
奴隷は砂漠から生まれ―
文明人のように
熱を感じないと
日陰に行こう
何だ? あの音は?
- 気付いたか
- 一体何が?
“ココセベロ”かもな
ポリネシアの虫だよ
寄生されたら脳が
カリフラワーのように…
でも大丈夫
私はこの悪魔と知人なのだ
あなたと出会ってなかったら…
死んでたろうな
きっと恩は返します
要らんよ 私は医者だ
当然の事
[ケンブリッジ 1936]
シックススミス できれば
私を許して欲しい
フロビシャー様
ロバート・フロビシャー様
支配人が話したいと
ドアを開けて下さい
居るのは分かってますよ
父親に通知しますよ
あのような別れ方は
本望じゃなかった
これを読んでる頃
僕はエジンバラへ
名声と富を求めて
彼を知らないだろうが
信じて欲しい
ビビアン・エアズは
ミュージカル界の巨匠だ
だが病気のせいで
新作を書けない
僕は彼の助手になる
彼の傑作を
手伝うんだ
有名になる前にね
そして僕を
息子にさせる
相続権を手にして―
英国の偉大な作曲家に
笑って首を振ったな?
それが君を愛する理由さ
追伸
ベストをありがとう
君の持ち物を
持っていたかった
“竜と戦う聖ゲオルギウス”
作曲とは聖戦だ
時には竜を殺し―
時には殺される
よし
フロビシャーかな?
君は有用だと聞いてる
私の頭にあるメロディを
書き起こして貰おう
3番前はソフトなトーンで
ソフトでシンプルだぞ?
次は面白くなる
よし
弾いてみろ
わかりました
どんなキーで?
ト短調に決まってる
拍子は?
聞いてなかったのか?
もう少し時間を…
誰の為に働きに来た?
謝りに来たのか?
3/4が4番で4/4に
5番は3/4 わかるな?
最初はト短調
その後 変ホ長調
こんな感じ
よし 聞かせろ
やめろ! 酷すぎる!
それは私のメロディじゃない
ビビアン
ジョカスタ 来てくれ
- 何してるの?
- 無駄な行為さ
私の紹介を?
必要ない
彼は助手になれん
追い払うよ
ヘンリーに連れ出させろ
わかったわ
美しいわ
ああ…
それだ 私のメロディだ!
[サンフランシスコ 1973]
ルイサ 一緒に居ろよ!
なあ 聞いてくれ
行かないでくれよ
前世も来世も
お前と一緒だ
バルコニーから
放り出すわよ
自分を何様だと?
くだらん記事を書く
ジャーナリストだ
待って
ありがとう
騎士道が残ってて
嬉しいわ
大丈夫?
骨折はしてないよ
ダメよ 座ってて
私が…
最高 停電だわ
一日の締めとしては最高ね
まだ嬉しいかい?
あの場にいるよりはね
キピン氏は嫌われてるね
危険な連中だからね
- 彼にインタビューを?
- ええ スパイグラス誌よ
ルイサ・レイよ
ルーファス・シックススミス
レイ…
ジャーナリストの
レスター・レイを?
ええ 父親だった
そうなのか
君を誇りにしてるだろう
彼を継いで…
彼女は姪のミーガン
可愛いわ
彼女は物理学者でね
数学に強い
ケンブリッジ大学で博士号を
世界に希望を与える
ホットね
この中も
奇妙なアザだな
ええ 小さな彗星よ
母はこれを癌だと
除去させようとしたけど
私は気に入ってるの
似たアザを持つ者を
知ってたよ
ホント?
誰が?
愛してた人だ
例えばの質問がある
ジャーナリストとして
秘密を守る為に
どんな代償でも?
何でも
刑務所も?
その価値があるなら
危険は覚悟してるのか?
私の父は取材の為に―
地雷や将軍に
立ち向かってた
その娘が
困難から逃げ出すと?
助かった
タクシー?
- 乗らないのか?
- 自分の車が
もし私に何か出来るなら―
電話をして
ありがとう
じゃあ
[ロンドン 2012]
それはレモン式典の夜だった
陽気な騒ぎの中―
私は考えていた
何故まともな人が
出版社にいない?
これはダーモットに
見つかった時の話
- ティモシー
- ダーモット
勘弁して欲しい
つまんねえな
ハーマン・メルヴィルを?
当時は酷評された
“白鯨”を書いた
だが今は―
文学生は皆持ってる
死んだ後など知るか
今 本を買って欲しいんだ!
君の本を出せて嬉しいよ
だが悲しい事に―
“顔面パンチ”は
まだ売れてない
あれが原因だ
- あそこの
- フィンチ?
フェリックス・フィンチ
俺の本を
雑誌でバカにした
酷くなかったよ
酷くない?
“ホギンズは本の紙に
謝るべきだ”
“彼の400ページに渡る
大げさな自伝は―”
“想像を超えた
バカな結末で終わる”
抑えるんだ
評論家というのは―
ちゃんと読み込まない
クソッタレ
ダーモット
お集まりの諸君!
今夜ここで
また新たな賞を!
“最高の評論家賞”だ
ミスター…失礼
サー! フェリックス・フィンチ
あなたに授与だ
何が貰えるのかな?
君のサイン入りの自伝か?
世に一冊だけかもな
それで…
このシーンのオチを
君は考えてるのかな?
気に入ると思うぜ
想像を超えた
バカな結末だぞ
どう思ったか?
私が正直者なら
ショックだったろう
フィンチのように
恐怖を感じてたろう
テキーラ ツー・フィンガー
だが心の奥で感じたのだ
この悲劇に希望の光を
一夜にしてダーモット・ホギンズは
カルトヒーローになると
“顔面パンチ”は
2ヶ月で9万部売れた
私はシンデレラ気分だった
過去の失敗が
精算され―
夢が叶ったと
ティモシー・キャヴェンディッシュ?
トイレ中悪いな
オフィスの面会は
11時~14時だ
秘書にアポを取ってくれ
友達にアポは要らん
このやり方が良い
- ダーモットの刑務所仲間さ
- お前に聞いて欲しいと
金はどこだ?
ちょっと聞いてくれ
彼は著作権を
ウチに譲渡したのだ
ダーモットはそんな物に
サインしてねえ!
たぶん…議論は出来る…
手数料の件なら…
いいだろう
いくら必要かな?
まずは5万だ
妥当な額だ
明日の午後に
明日の午後?
- 現金で
- 連番以外
- ノーチェック
- 古札だ
みなさん
- 法的に…
- 法だと?
法律がフィンチに
何をしてくれた?
[ネオ・ソウル 2144]
通常 囚人には
昔の話をしてもらう
未来の歴史家に
それを提供する為だ
ファブリカンに
思い出は無い
24時間“パパの歌”で
他の者と働いてるだけ
客とはよく話すと
“一つの言語しか話せない
なんて不幸ね”
職員にはサブ言語の
使用制限がある
そうだったわね
“パパの歌”での
仕事を具体的に
4:00に自動で
みんな起こされる
その後 洗浄のプロセス
着替えたら店の中へ
5:00に客を
迎え入れる準備
“パパの歌”にようこそ
それから19時間
注文を受けて食事を提供
調味料の補充と掃除
全ては一つの理念に
基づいて
その理念とは?
“お客を敬え”
最後の掃除の後―
私達は“ソープ”を飲んで
スリープボックスへ
これが毎日続く
将来を考えた事は?
あの店であり得る将来は
ひとつだけ
“昇進”って事か
毎年恒例の儀式とは?
初年にシア・リーから
星が与えられるの
12個になれば契約終了
終了した者を見て
どう思った?
興奮したわ
嬉しかったけど
嫉妬もした
他の者もそう思った?
ほとんどね
悪名高いヨナ939の事を
ヨナ939が君を起こした
彼女を起こしたのは?
シア・リー
なぜ彼が?
彼に聞くべきよ
彼どうしたの?
石鹸水を飲んだ
彼を満足させて―
私達のボックスで
寝てもらう
考えた事ある?
お客と外に出て行けたらって
そういった疑問は禁止よ
ええ そうね
来て 秘密を見せてあげる
“遺失物倉庫”
さあ ソンミ
ここが秘密の中
キノ?
- 許可されてない
- 誰も見てないわよ
来て
拘束するのは違法だ!
犯罪者に服従はしない
拘束するのは違法だ!
犯罪者に服従はしない
君は処分されたかも
なぜ危険を冒した?
彼女は友達だった
君の視点から
9月18日の話を
私は注文の受付を
犯罪者に服従はしない
離れてろ
コードイエロー エリア確保
[ハワイ諸島 破滅から106回目の冬]
この腐敗した生活に
安堵は無い
スルーシャの地で起こった事は
まだ誰にも話してない
俺は義弟アダムと
その息子と一緒だった
アダムはこの地で
祖先を敬い讃える
突然 悪魔の目を感じた
誰だ?
暗い場所だな 友人よ
オールドジョージー
ナイフじゃ守れんぞ
真実からはな
パパ
ジョナス 逃げろ
ザックリー?
ザックリー!
ここに居ろ 安全だ
コナ族の夕食だ
アダムとその息子は
お前がいつも言ってる
“弱肉強食”
これが真実だ
谷で噂された
俺のせいで2人は死んだと
だがローズとカトキンは
そんな噂を信じなかった
- ザックおじさん 見て!
- ああ 見てるよ
プリサイエント族は
年2回やってくる
彼らの船は徐行しても
海面に浮いていた
物々交換 始まるよ
ママと行って来い
どうした?
おじさんが
スルーシャ以来おかしいって
ママが目を離すなって
ヤギの世話の間も?
そうか
ママを1人で市場に?
俺達のように
交渉は苦手だろ
大丈夫よ
夕食までには戻れよ
必要な時ほど
言葉は出なかった
俺がちゃんと話してれば―
その後 起こった事を
止められただろうか?
ザックおじさん
さっき言ってた兄よ
- 何なんだ?
- スペシャルゲストよ
谷の親切に感謝するわ
反対だね ローズ
- アベス様が名誉な事だと
- 接待すると?
贈り物よ ザックリー
見知らぬ者から
受け取れん
親類に見知らぬ人
アベスまでが―
女神ソンミが居るかのように
ここに集まっていた
話題はプリサイエント族の
船についてだった
どうやってあんな静かに―
原子力よ
言われてもわからない
聞き返すとバカに思われる
原子力か
実際 メロニムの答えでは
我々は満足出来なかった
彼女が答えるほど
不信感は募った
彼女は狡猾だ
取り入るつもりだ
彼女をよく見張るんだ
何か秘密がある
ザックリー?
起こして悪い
夢を見たんだ
きっと何か起こる…
入って
ソンミがあなたの心を…
私に聞かせてくれる
あなたの為に祈る
オールドジョージーに
魂を狙われてる
やはりそうか
夢に呪いが
“橋が壊れる 下へ逃げろ”
“血まみれの手を放すな”
“敵は眠っている 殺すな”
予言だ…
ザックリー ソンミを信じて
彼女の警告を 心に留めて
ありがとう アベス
待ってくれ
隠れなくて良い
君を知ってる ソンミ451
僕はヘジュ・チャン
シア・リーに何が?
ソープを飲み過ぎた
彼には残念だが
全て計画通りだ
これで捜査官達が
君に疑いの目を
そうなれば―
ヨナ939との関係が知られ
君は排除される
だが選択できる
ここに留まり発見されるか―
僕と一緒に来るかを
- 針路変更
- はい 船長
金曜日 15日
朝の潮流で出港した
ボーハブと部屋を交換
病気にかかった僕は
みんなから隔離されたのだ
ヘンリーは寄生虫は
感染しないと訴えてた
それはいい
全てを投げ出して
家に帰りたい
シックススミス 助けてくれ
これを読んだ後
君は荷造りするはずだ
だが僕の復活劇まで
その必要はない
そう簡単に運命は
変わらないようだ
窓から逃げようと
思っても―
いつのまにか
彼の下で作曲してる
助けと言うのは
ある日記の事だ
1849年 太平洋上の
航海士の日記
ページが途中で終わってる
残りを読みたい
本屋で調べてくれないか?
このままじゃ
まるで中途半端な恋愛だ
アメリカは石油を愛している
オイル中毒だ
風力や豚の糞も
使えるが…
解決策を持ってきた
石油に変わる物
それは原子力だ
場所はスワンキー島
レイさん 夜分すまない
シックススミス博士?
助けてくれ
必要なのは5万だ
2千じゃない!
何度も計算しました
残りは2343ポンドと16ペンス
なぜそんな事になってる?
負債が膨らんだんです
悲惨だったが―
街にある私の資産は―
会計士が知らない物も
マクラスキ!
子供達は元気か?
私の愛しい人
君のティモシーだよ
チャールズ・ディケンズの
原本を6万でどうかね?
記録ではすでに
ディケンズ博物館に
じゃあコナン・ドイルは?
その時 暗闇に光が
血は水より濃い
ホギンズが私の家族を
巻き込む気なら―
キャヴェンディッシュ家は
金持ちだと知るだろう
何だよ またか!
私の平和を乱すなと
以前言ったろ
やあ
金は貸さんぞ
この先ずっとそうなのか?
デニー
悪い奴らとトラブった
6万無いと大変な事に
撮影して送れ 消えろ!
- 本当の話だ
- 俺に関係が?
兄弟だろ!
良心が無いのか?
ドラッグと酒が欲しいよ
デニー 助けてくれ
頼むよ
誰と話を?
やあ ジョーゼット
ティモシー
よし わかった
6万だな?
時間はもらうが―
その間 私の隠れ場へ
もう最愛のティルダに
会えないのではと恐れてる
寄生虫の痛みに
夜眠れない
不気味な幻覚も
ミスター・ユーイング
何だ!
恐れるな
危険はない
叫ぶな 俺はオーテュア
ムチで打たれてた男だ
知ってるだろ?
- 何の用だ?
- 助けが要る
でないと
俺は死んでしまう
とっくに死んだかと
この船は商業船だ
奴隷を逃がす船じゃない
ここで働かせてくれ
船長に話すんだ
聞いてくれないよ
“家まで泳げ ニガー”
と言われ魚のエサに…
あんたから船長に頼んで…
無理だよ
君の運命を
背負うのはゴメンだ
じゃあ殺せ
バカ言うな
助けないのは
殺すのと同じだ
魚のエサにはならん
ここで死んだ方が良い
早くやれ
道が見えたわ 船長
あの山に違いない
谷の人はあそこに
悪魔がいると
コナ族の領地は
案内してくれないわ
メロニム
毎日そこにいると
放射線レベルが上がる
君の夢が君を殺すぞ
宇宙の文明などない
もう切るわ
1404号室にいるよ
わかったわ
[スワンキー原子力発電所]
シックススミス?
ルイサよ
早く警察を呼んで!
シックススミス
君だけが僕を理解してくれる
今日エアズとの共同曲を
ケッセルリングに見せた
ベルリンの指揮者だ
“永劫回帰”という曲
戦争以来もっとも
美しい楽譜だよ
僕のアイデアも入ってる
我々の世代で
こんな曲は書けない
老いとの戦いに
少しは報いたかな
夕食には高級ワイン
いい話も聞ける
過去の栄光と愚行を
気になったのは
エアズの妻 ジャカスタ
秘密があるかのように―
早めに夕食を終えた
エアズが言うには―
ケッセルリングに
紹介されたと
彼の恋人だったのかも
微妙な話題のようだ
彼女はユダヤ人だ
それはあり得ない
なぜ?
ドイツで何があったか
知らんのか?
僕が今 わかってるのは―
この世界が見えない力で
回転してるという事
僕らの心のように
- 調子は? ザックリー
- いつも通りだ
- ちょっといい?
- いや
悪いが…
ヤギの世話をしないと
あなたに謝罪するわ
無断であなたの家に
ごめんなさい
もういいさ
見知らぬ人には警戒を?
質問するなら答えてくれ
もちろんよ
君はヤギの世話を
学びに来たんじゃない
何しに来た?
ガイドが要るの
ガイド? どこへ?
太陽の山
“橋が壊れる 下へ逃げろ”
どうしたの?
スケーターのように
古い土地を横断し―
新しい原稿を読んでいた
強烈なデジャブを感じた
以前 同じ経験をした
昔の人生で
アーシュラ
人生で一番大切な人
彼女以外に居ない
彼女に何があった?
もっと重要なのは―
同じ列車に乗った
その若い男に―
何があったのか
予言は正しかった
橋が壊れた
彼女は太陽の山に
行きたいと
俺を危険な目に?
ソンミの言葉を
“人生は自分の物ではない”
“ゆりかごから墓場まで
我々は他人と繋がっている”
“過去と現在も”
“全ての罪が―”
“全ての善行が―”
“未来を創り出す”
ネオ・ソウルへようこそ
出てこいよ
僕の人生で
最大の過ちだよ
ありがとう
飢えてたら僕を
食べるつもりだった?
大丈夫だ
白人の肉は嫌いだ
よかった
君をどうするか
決める前に―
ムチに打たれてた理由を
叔父が船乗りだった
俺が10歳の時
フランスの捕鯨船に
世界を知りすぎた
俺は良い奴隷じゃない
あの時 なぜ僕を見た?
痛みを感じたろ?
まるで友人のように
君は逃亡した奴隷で
僕は弁護士だ
友人になれると?
あんたには必要だ
もう!
ハビエル
窓から入らないで
じゃあ閉めればいいのに
あなたの為に
閉めるのがイヤなの
今度やったら
締め出すわよ
わかったよ
何読んでるの?
ただの古い手紙よ
シックススミス
計画がちょっと変わった
先週 ジャカスタと恋人に
でも心配するな
彼女の性欲処理だ
助手の仕事だよ
女の心情は
永遠に謎だね
自分に光を与えてくれたと
泣いてたよ
その夜はビビアンを忘れられた
曲間にある
静寂なメロディのように
追伸 良いニュースだ
作曲を始めたよ
あの…
ロバート・フロビシャーの
曲をかけて欲しいの
待ってくれ
それはかけられない
傷が付くからね
でも実際は…
いつも聴いてる
これが
“クラウド・アトラス六重奏”?
交響曲だ
美しいわ
でも以前 聴いたような…
すごいな
知ってるのは一握りだ
でも…
聴いた事あるわ
気が付くと私の足は
いけにえの神殿へ
童貞を捧げた場所
天国のような日々
彼女の両親は旅行中だった
長い休暇で…
そう思っていた
アーシュラ!
これには深いワケが…
足を打撲 肋骨も折れた
病院の書類に
こう書いていた―
猫が原因
彼女はまだ
住んでるのだろうか?
そこに彼女は居た
アーシュラ
なぜ彼女の手紙に
返信しなかった?
恥 いくじなし
我が一族の特徴だ
選択肢があったのだ
逃げ回るか―
勇気を出して
希望を見つけるか
すぐ来て 女の子が…
- カトキンか?
- 死にかけてる
ザック
カサゴの毒で
医者は手遅れだって
もう何も出来ないわ
動くなよ
この首輪を外すから
頸動脈が爆破される
気分は?
良いわ
カトキンが死にそうだ!
カサゴの毒にやられた
あんたなら助けられる
持ってる道具で
規定に反するわ
それに私は聖なるソンミじゃ
ないのよ
俺は只のヤギ飼いだが
何もしないなら―
君をコナ族に引き渡す
もしプリサイエント族が
同じ立場なら?
君の家族なら?
君らの命は
俺達より価値が?
山を案内するよ
道は分かる!
彼女を救ってくれたら―
悪魔の所だろうが
連れて行くよ
過去に浸ってる間も―
ダニーの隠れ場を
信頼していた
ここにサインを
明日から新たな人生が
また始まる
こちらへ
来て
“部屋の背景を選択”
旧ソウルだ
水位が上昇しても
ネオ・ソウルが沈むのは百年後
君の食料はここに
普段と違うが 気に入るよ
君のベッド
そこに君の服が
でも これは…
純血の人が着る服
いや 君のだよ
彼が反体制派と知ってた?
いいえ
でも重要じゃなかった
なぜ?
それは…
純血の人に
初めて優しくされたから
ママ
お腹すいた
気に入った?
素敵だよ
さあ
こっちへ
このビデオは
チップが破損してた
だから映像がループを
でも残りを見つけた
残り?
“キャヴェンディッシュの
恐ろしい試練”
私の部屋で何を?
鍵や荷物はミス・ジャッドに
預けるわね
私の物に触るな
新参だから石鹸は
食べさせないけど―
攻撃的な
言葉は許さない
罰を与えたくないの
泥棒の話など聞けるか
石鹸を食わせる?
やってみろ
ひでえ!
期待外れのスタートね
ここはSMのホテル?
私は看護婦のノークス
逆らわないでね
待たせて悪い ええと…
レイよ
ルイサ・レイ
スパイグラス誌
こちらジョー・ネピア
セキュリティ主任だ
取材とは驚いた
君の雑誌がこんな…
用があれば 連絡を
大丈夫だ ありがとう
ウチは読者に
毒の効いたネタを…
流行だな
来てくれ
研究室を見せよう
インテリが居る
キャヴェンディッシュさん
ご機嫌は?
悪いね オーロラ・ハウスは
ホテルじゃなかった
弟が悪ふざけで
ここを予約した
だがもっと大きな問題が
ノークスという
変な女が―
客室係を装って
私の部屋へ
重要なのは
私は殴られ 鍵を盗まれた
わかったか?
鍵を取り戻したい
ここが今あなたの家よ
あなたの署名が…
署名?
委任状にサインしたわ
居住許可よ
あれはホテルのサインだよ
契約書じゃない
話のネタにはなるな
最初はみんな動揺するわ
鍵を返すんだ
- 居住者は…
- 居住者じゃない!
癇癪持ちは
相手にしないの
拘束するのは…違法だ!
保護条例違反だ!
犯罪者に服従はしない!
犯罪者に服従はしない
外では雪が
屋根に積もっている
収容所のソ連作家のように
私も亡命を
彼と違って 私は1人だ
お出かけ?
そうだ 生の世界へ
“ソイレント・グリーンは人肉だ!”
“ソイレント・グリーンは人肉だ!”
おい 戻るんだ!
近付くな!
名前を警察に言うぞ!
私は忙しいんだ
じゃあ構うんじゃない!
いいだろう!
私を放せ この野郎!
人々に何かを与える限り
支配は継続出来る
奪ってしまえば
支配は出来ない
アレクサンドル・ソルジェニーツィン
20世紀のソ連の哲学者か
なぜ彼を知ってる?
ヘジュよ
- チャンさん
- ヘジュと呼んでくれ
ヘジュ…
ファブリカンはこれだけで
処罰される
生き残るには
勇気も要る
多くの知識を得た
そして初めて―
自分が何者なのか
知る事が出来た
甲板を掃除しろ
おはようございます 船長
まだ船にいたのか
出てって良いぞ
残念ですが出来ません
密航者を見つけたんです
密航者?
仕方なく乗ったと
船乗りの経験があるので
役に立つかと
密航者は密航者だ
銀のクソをしようがな
彼からどんな説明を?
ファブリカントを解放した
世界を創ると
ヨナはダメだった
私が最後の希望だと
あなたの様な女性記者が
多ければ―
女性解放運動に
真剣になるのに
あなたのキャラ利用できそう
良いね
じゃあここで待ってて
賢い奴を連れてくる
疑問を聞くといい
[ルーファス・シックススミス]
OK 父ならどうする?
誰だ こんな時間に
ダニー 私だ
どこから?
知ってるくせに
電話は禁止のはずだ
誰か持ち込んだ?
- ルールを知ってるのか?
- 私が作った
そこに12年間投資をしてる
儲かるんだよ
親を閉じこめるのに
金を払うなんてな
もう楽しんだろ?
このゲームを
終わらせてくれ
いやいや
始まったばかりだ
何を言ってる?
兄弟だろ
なぜこんな事を?
入る理由があるだろ?
何の事だ?
兄貴 ふざけるなよ
お前とジョーゼットの事だ
ジョーゼット?
なあ デニー
悪気はなかった
残念だが
これは懺悔の時間だ
デニー
すまなかった
いや 謝罪は要らん
追放が償いになる
頑張るんだぞ
ノークスと仲良くな
楽しませてもらえ
バイバイ
兄貴がよろしくと
逮捕された夜の事を
覚えてるのは
彼の心臓の鼓動
あなた達の心拍数は
私達より遅い
優しい音
それが癒しになる
- ビビアン 今何時だと?
- 知るか
メロディが浮かんだ
バイオリンのな
ほら
ペンを持ってこい
夢で聴いたんだ
悪夢のようなカフェで―
明るい照明
出口のない地下だった
ウェイトレスは
みんな同じ顔だ
音楽が流れてた
聴いた事のない曲だ
始まりは…
待て
さっきまでハッキリと…
助けろ ロバート
忘れそうだ
消えた
思い出せますよ
忘れた頃に思い出す
単純な奴だな
そんな事ありません
我々には大きな違いが
お互い目指す物は同じ
違いとは錯覚です
その夜の事を どう書くべきか…
言葉を超えた何かが
彼との間に起こった
彼の目と呼吸が
まるで音楽のように…
聴いた事のない
美しい曲
ここで何してる?
見つかった
向こうに行くぞ
僕を見てろ
離れるな
僕はここだ
君を離さない
大丈夫だ
船長が話を聞いてくれる
名前は?
オーテュア
このキリスト教の紳士が―
お前は船乗りだと
では 帆を降ろしてみろ
酒を持ってこい
ブールハーヴェ
ライフルを
約束したはずです 船長
やめて下さい
この船で
私に命令は出来ん
とくに密航者の件はな
船長 すごい足ですぜ
デッキを汚すなよ
ヘジュ!
お願いです…
聞かないなら…
俺みたいな奴だ
ブールハーフェ
新しい船員が入ったようだ
賃金交渉を
フックスさん
彼女を研究室で見つけたよ
バスルームを探してた
よし あとは君に任せる
サックス
職員に紹介して…
レイさんを施設に案内
私もここの事を
よく知らない
ソウルに行くはずだったが
航空ストでね
今夜発つんだ
宇宙の不条理を
感じた事は?
いつもよ
吸っても?
いいよ
落ち着かないの?
- 私のせい?
- いいや
その逆だよ
なぜ庇ってくれたの?
フリーダム
我々の文明で愚かな言葉
奪われた者だけが
その意味を知ってる
お前の処分で
意見が分かれてる
上は反体制として処刑
製造者は研究
学者は お前の脳が欲しいと
だがお前がやった事は
政治的問題だ
私の問題でもある
非常に興味がある
完全な製造物が
我々を脅かそうとする思考に
私は恐れない
真実を恐れないからだ
この世には
自然の摂理がある
真実とは守るべき摂理だ
記録官の接見後
処刑の準備を
あの
ヘジュ・チャンはどうなったの?
殺されたと
ずっと興奮状態だ
休息しないとな
昔の恋人が―
私にカルロス・カスタネダの
本を読ませようと
- 人類学の本を?
- 読むわよ
別れる運命と言われたよ
彼女がそういったカルマを
持ち出す度に笑ってた
これまではね
説明できないが…
あのドアを開けた時わかった
ほとんどのレポートは
破棄されてる
ほとんど?
良い選択肢は無いんだ
君に話せば 私はクビに…
もっと悪いかも…
隠せば 多くの人々が…
取り返しの付かない事に
何かするべきよ
出来る事は何でも
誰に怯えてるの?
オールドジョージーを
恐れてないのか?
怖いのは悪魔よりも天気よ
彼は現実じゃないと?
じゃあ誰が
この世を破滅に?
真実を?
祖先よ
あり得ない
祖先は賢かった
病気を克服して―
空を飛ぶ奇跡を
それは真実よ
でも他にもある
心の飢えが知性を
上回った
飢えとは何だ?
多くの欲望よ
恐怖や愛のような信念には―
相対性理論や
不確定性理論のように―
理解出来ない力が
人生を決定する
様々な出来事
昨日 ある方向へ
向かってた私の人生は―
今日 別の方向へ
昨日 こんな行動するとは
思ってなかった
これらの力は
時間と空間を構築し―
その形状を変えてゆく
我々が生まれる前から
死んだ後も続くのだ
人生とその選択は―
量子運動のように
刻々と変化するのだ
様々な出会いが
交差する時―
新たな可能性を生む
注釈…
ルイサ・レイに恋をしてしまった
あり得るのか?
会ったばかりなのに…
何か大事な事が
自分に起こった気がする
それだ
夢で聴いた曲だ
この曲だよ
あの夜 部屋に来て―
何かしらの方法で
お前に曲を
これは僕が作ってた曲です
あなたの夢に
入り込んだのかも
“クラウド・アトラス六重奏”
これは共同作業の結果だ
アトラス…この曲は―
僕の人生で
最も価値ある曲に
決して作れなかった
あなたに出会えなかったら…
人々が異なる人生や時代を―
繰り返し出会う事を
想像して書いた曲です
ああ
重要なのは
“お前の”や“私の”ではない
“我々の”だ
確かにそう思います
すいません…
- 勘違いを…
- 何を勘違いした?
私に男色の気があると?
明日 ここを出ます
それは許さん
ビビアン・エアズの
アトラスを完成させろ
終わったら 今後の事を
監禁するのか!
僕は帰る
作曲頑張って下さい
すぐに忘れられるような曲をね
考えてはどうだ?
評判の事を
評判はこの業界では全てだ
私の遺産も手放す?
お前を調べてないとでも?
マッケラスの報告では―
“彼は堕落者で
同性愛の売春婦”
“大学内でそれを行い
追い出された”
“貴重品に注意を”
警告する
出て行けば―
ロバート・フロビシャーは
ミュージカル界に知れ渡る
その後―
偉大な交響曲を
作ったとしても―
聴く者はいない
お前と組む演奏者が
居ないからだ
2度と離さない
来るって言ったでしょ
2つ分かった
才能を奪われるなら
自殺した方がマシな事
六重奏を完成させる事
だから今夜脱走する
“車体をスキャンします”
“発進許可”
脱獄には危険を伴う
小さなヘマで
女王陛下の支配下に
そうだ そうだ
暗号名を決めよう
私が一番
忘れっぽいが…
キャヴェンディッシュ氏は…
アーニー・ブランクスミス
こちらはミークス
そして私の恋人ベロニカ
真実の為に
そうだ そうだ
“オウム”にしたら?
ピッタリだ
ミークスは立派な紳士よ
絶対裏切らない
他の言葉を
聞いた事がない
そうだ そうだ
問題は―
君が信頼できるかだ
指示に従え
コード・レッドの警戒だ
検査する
どうするの?
落ち着いて
“泣きを見る”
君は言ってくれた
ユーイング同様
絶望的だよ
友人に毒殺されるのを
気付いてないように
待ってくれ…
この指輪は外したくない
君の奥さんは指輪より
君の命を選ぶ
今まで最悪の結果を
私は見てきた
スペインの金細工を知ってる
修理して貰おう
- よこせ!
- 私のプリンだ!
お前のじゃない
アルツハイマー野郎!
さっき食ってたろ!
ここへ来て
キャヴェンディッシュさん!
部屋は薬の臭いが
奇妙にも銃があった
何故か手にした
わからない
直感だ
何かの意義
この瞬間から―
後戻りはできなかった
雲が出てきたわ
時間がない
ロープは要らん
じゃあ落ちたら―
捕まえたげる
手を挙げて降りろ!
黙ってろ!
連中は
何でこんな奴雇う?
いや 雇われてないな
手を後ろに
もう一つ生体反応
- どこだ?
- トラックの中だ
調べろ
お前は今 悪魔の土地に
谷の者よ
一度だけ言おう
奴は上には行けん
そのロープを放せ
土地を侵害してる
代償を払え
ロープを放せ
ロープを放せ
- トラックに入る
- 了解
目視する
- いたぞ!
- 大丈夫だ!
爆弾だ!
何者なの?
ヘジュ・チャン司令官
反乱軍の科学士官だ
なぜ こんな事を?
君が世界を変えられると
信じてるんだ
ロープを放せ…
“血まみれの手を放すな”
血まみれの手を放すな
ありがとう
2回も救ってくれた
落ちたら
捕まえてやる
ターゲット確認
奴らを止めろ
何やってる?
話は付いたろ
- 好きにしろ 僕は出て行く
- そうか
行け これは貰う
- 返すんだ
- 私のだ!
警告してる
この状況下では
法的に私の物だ
返さないと あんたを撃つ!
やってみろ 臆病者
撃つぞ
出来るものか
お前の優しさではな
[アダム・ユーイングの太平洋日記]
ああ 良いぞ
虫の具合はどうだ?
残念だが もう限界だ
ダメだ 諦めるな
奥さんの事を考えるんだ
ティルダの事を
トンネルに入った
捕まえろ
何するの?
死者は死んだままではない
注意して聞けば
言葉が聞こえる
ここは何だ?
破滅の前に―
祖先が作った場所
空を越えて 星の間へ
通信する場所なの
ソンミ…
彼女だわ
祖先もソンミに祈ってた?
いえ 少し違うわ
離れるな
売り飛ばされる
- 誰もいないよ
- ありがとう
いいさ 相棒だろ
何があったの?
警察呼ぶわ
明日 話たげる
でも小説だと
言う前に死ぬんだよ
おやすみ ハビエル
どう我々と違うんだ?
祖先のソンミに対する扱い…
昔の人は逆だったの
逆?
なぜ?
真実を知りたい?
ここに住んでるの?
ここで反乱軍が生まれた
ソンミは神じゃなかった
何百年も前に死んだの
死の半島でね
何だと?
アベスは
ソンミが奇跡だと
神から生まれたと
でも真実じゃない
彼女の哀しい人生を
祖先が変えたの
彼女はウソを言ってる…
違う 君はウソつきだ
私達の生命の本質…
ソンミ?
死ぬ前の
彼女の言葉よ
真実が何なのか
思い出させる
いつまで聞いている?
いつまで立っている?
見知らぬ者に
惑わされるな!
人生は自分の物ではない
ゆりかごから墓場まで
我々は他人と…
ザックリー
大丈夫?
何も言うな
殺すなら とっくにやってる
何もしない
話したいんだ
落ち着け 良し
殺すなら とっくにやってる
気分は?
良い会話できそうね?
さすがレスター・レイの娘だ
父の事を?
朝鮮戦争でな
第21部隊だった
端が俺だよ 隣がレスター
爆弾が近くに落ちた
親父さんが助けてくれたから
今ここにいる
味方って事ね
ロープを放さなかったのは
彼女を好いてたから
今は分かる
この女は褐色の肌と
その笑顔で―
お前の信頼を
得ようとしてたのだ
調査し 盗む為にだ
何を盗む?
島が欲しいのだ
奴らは全てが欲しい
お前の色欲のせいで
みんなが裏切られる
彼女は仲間じゃない
お前にも興味は無い
ずっと騙されてたんだ
この馬鹿が!
- 真実じゃない
- だったら彼女を止めろ!
彼女の喉を切り裂け!
部族を守れ
妹を カトキンを
彼女を殺せ
手遅れになるぞ!
君は殺されるぞ
そういう連中なんだ
それを教えに来たのなら―
ちょっと遅すぎた
スワンキー橋で
衝突されたの
手に負えんよ
誰の仕業?
ビル・スモークと名乗る
殺し屋だ
何?
サックスが殺られた
アイザックが?
飛行機を爆破
マスコミは航空会社のせいに
彼は脅威だったんだ
シックススミスや君のように
通してやれ
ソンミ451
会えて光栄だよ
私はアピス将軍
反政府のリーダーだ
誰が雇ったの?
私の雇い主と同じ
ロイド・フックス?
ヒューズ&パイク
コンサルティング
知ってるわ
石油会社の口利き屋ね
なぜ原子炉の管理に
フックスが雇われたの?
父親もよくそういう顔をしてた
フックスは原子炉を
停められたくなかった
事故を望んでるのよ
この国の
未来エネルギーだ
爆発を引き起こして
混沌と大虐殺を
多くの死者を望んでる
理解できない
言う事の全てが
俺を混乱させてる
俺達の生活に入って
真実を語った
だが本当の真実じゃない
何のつもりだ?
来たのは助けを
送信する為
なぜ助けを?
支配する為か?
目的は何だ?
プリサイエント族は死にかけてる
カトキンのように
この世界の毒が
みんなを蝕んでる
助かる方法がないの
これが真実よ
私達は生き残れない
生き残れないの
エアズの件で警官が
弾丸は貫通し
彼は死ななかった
僕は彼の報いを
受ける事になる
- 警察に言うべきよ
- 無駄だよ
あなたを全て信じろと?
一緒にいるのがバレたら
俺も殺される
レポートが要る
それが無いと
君を守れない
アピス将軍
君は我々の努力が
もたらした証だ
私は只のウェイトレス
現実を変える力は無い
革命家はそういうものだ
残念だけど…
私には出来ないわ
誰にとっても
難しい選択だ
だが決断する前に―
見て欲しい物がある
我々が戦う理由を
祈ってて
君の祈りが届けば―
もう谷に来ないのか?
一緒に来る?
みんな歓迎するわ
この谷が 俺の家だ
大丈夫?
わかってる
禁止事項なのは
シックススミス
毎朝スコットランドの
遺跡に来てる
全てが明確になるんだ
君にこの光を
見せてやりたい
心配するな 順調だよ
全てが文句なしに順調だ
騒音と音の境界は
概念でしかない
全ての境界が
越えられるのを待っている
それを想像できれば―
どんな概念も超越できる
その瞬間―
君の胸の鼓動を
僕は感じる事が出来る
距離とは幻想なんだ
僕の人生は
限界を超え広がってゆく
嵐が来る ユーイング
下に連れてくよ
慈善事業じゃないんだ
出て行け!
ユーイングさん
ちょっとお待ちを
危険な時代ですよ
この見出し―
悪党ロバート・フロビシャーは作曲家
あなたも作曲家だ
ユーイングさん
- それで?
- 巡査が部屋を見たいと
あなたは作曲で忙しい
だから客はいないと
3階を空にしたのは
かなりの損害だ
これで全部だ
綺麗なベストだな
この手紙が重要なら―
- なぜ何度も読むの?
- わからない
ただ理解しようと…
何を?
人が何度も
過ちを犯す理由よ
ミーガンに聞けばいいかも
- 何?
- ミーガン知ってる?
シックススミスの姪だ
なぜ知ってる?
彼女に何か郵送した
たぶん封筒の上で住所を
書いてた
分かるだろ
ミステリーのルールだ
良いヒントは 次のヒントへ
ティモシー・キャヴェンディッシュの
物語が映画になるなら―
彼の役はローレンス・オリヴィエか―
マイケル・ケインだ
誰だ?
オーロラ・ハウスの
コンウェイ医師です
母の事で?
はい ホッチキスさん
彼女が居なくなったんです
悪いがこんな時間だ
僕が行く必要が?
いえ しかし彼女は
あなたに会いたいと―
遺言を残してたので…
すぐ行くよ
計画はドミノと同じ
“アーニー”がノークスを呼び出す
そうだ そうだ
沈黙の“ミークス”と
待ち伏せる
そうだ そうだ
キャヴェンディッシュさん?
大丈夫ですか?
ここに置いてくなよ
キャヴェンディッシュさん?
- 図ったわね!
- この魔女め!
あなたのお母さんとは
親友なの 急いで
じゃあ アデュー(さよなら)!
フランス語からイタリア語に
翻訳すると…
神様!
ネピア氏からお電話です
フックス様
遅刻しそうなんだよ
何の用だ?
記者のレイから電話が
シックススミスの件で
わかった
彼女は問題ないと
言ってたはず
予想外な事もある
- キーはどこだ?
- 入ってないのか?
彼の妻が運転してた
彼女が持ってるんだ!
ああ神様 どうすれば?
そこを下ろして
こりゃ何だ?
キーじゃない
- じゃあ何だ?
- どう使うんだ?
くそっ!
何とかしろ!
お前は天才なんだ!
終わった
いいわ やるしかないわね
私の声 聞こえてる?
そのまま歩け
尾けられてる
振り返るなよ
出てくるんだ!
そのボタンを!
ミークスだわ
来ないと思ってた
クソッタレ!
“一人はみんなの為に
みんなは一人の為に”
ゲートへ!
ベロニカ ドアを
この悪夢から逃げるのよ
そうだ そうだ
速度出せ!
最高!
- 突っ込め!
- 行くぞ!
行くわよ
さあ アダム
これを飲むんだ
虫が暴れるのは
いつも夜明け前だ
ユーイング?
彼は今 危ない状態だ
次の数時間がヤマだ
ここに居るよ
- そんな必要はない
- 俺の命を救ってくれた
俺の義務だ
聞くんだ このサル野郎
彼はお前が
感染源だと思ってる!
こう言ってた
“あの黒人を近づけるな”
だから彼の意見に従え!
- あいつは?
- わからん
くそっ!
フリーダム!
想像できない程の
後悔をさせてあげるわ
ジョー!
移民はイナイよ
検査官じゃない
助けてくれ
わからんよ
(警察は呼ばないで)
(殺されそうなの)
(助けて欲しい)
スコットランド人じゃない者がいる!
こいつらは英国野郎だ!
神聖な場所に
踏み込んでる!
ウチの患者なの
彼らは友人を酷い目に
助けが必要なんだ!
わかった
このまま帰さねえぞ
おい スコット野郎
お前を血まみれに…
2人来たはずだ
どっちへ行った?
どっちへ行った?
黙れ!
黙りやがれ!
糞メキシコ女め
何だって?
君が何か言っても
わからないよ
推測させてくれ
“ヘンリー 僕をどうするんだ?”
“友人だと思ってたのに”
君の間違いだよ
ホロックスと君の義父のように
人間のルールは一つだけ
地球上を支配する
一つの原理
“弱肉強食”だ
あっちだ
裏切ると思ってた
その次はお前か
私は仕事だよ
退職を楽しめ
糞メキシコ女と呼ぶな
“なぜ?”だと?
簡単だよ
君が持ってる金だ
だから殺すんだ
彼から離れろ!
ユーイング!
毒を抜くんだ
ユーイング!
今のは?
コナ族の雄叫びだ
ザックリー!
そんな…
ザックリー!
これが将軍の見せたい物?
終わりは近い
食欲は無く 眠れない
ユーイングのように
この世から離れてゆく
出来れば音楽になりたい
みんな自由になれると
信じてるんだわ
でもそれは真実なの?
自由の場にようこそ
座って
リラックスして
これで首輪を解除するの
“敵は眠っている 殺すな”
用途は医学界の生体材料
それに大量の労働力
タンパク質豊富な物にも
“ソープ”
自分達を食べてた
あの船…
あの船は破壊すべきよ
ああ
あのシステムを
終わらせないと
ああ
どこで産まれようが
私達はみんな同じ
ああ
戦わないと…
命を賭けても…
人々に真実を伝える為に
その言葉を待ってた
完成した
その後 彼らの衛星基地へ
私の言葉を放送したの
12カ国と4つの宇宙へ
18分後
攻撃部隊が…
認識されてこそ意味がある
他人の目を通してこそ
自分が成り立つ
私達の生命の本質は
言動の結果
時代を超えて
それは広がってゆく
隠れてろ
良くやったが
もう終わりだ
カトキン
ザックおじさん
ありがとう
いいさ ありがとう
さあ ユーイング
もう一杯
胃を綺麗にするんだ
いいぞ ユーイング
ここがどこか分かるか?
故郷だ
ミーガン・シックススミス?
仇を取って
任せて
ありがとう
叔父は科学者だった
でも“愛”はあると信じてた
自然現象の一種だと
愛は死よりも続くものだと
ケンブリッジの夜を思い出して
作曲を終えたよ
煙草を吸いながら
最後の日の出を
これ以上ない眺めだった
その顔を見るまでは
バカげてると思うだろうが―
それは何よりも美しかったんだ
出来る限り
君を見てたんだ
君と初めて会った時
偶然とは思わなかった
ありがとう
船長が一緒に来て良いと
- メロニムと行きたい
- どこへ向かう?
プリサイエント族にも
故郷はない
ええ まだね
祈りが通じて
空からやってくると?
たぶん…
いつかよ
ノミのような希望だな
取り除くのは難しいわ
別の世界があると信じてる
より良い世界が
そこで君を待ってる
いらっしゃい
友人を捜してるんだ
ずっと死ぬわけじゃない
僕らが最初にキスした
コルシカ島の星の下にいるよ
“永遠に君のもの”より
報告書では
チャン司令官は死んだと
それは正しい
だが彼を愛してた?
ええ 愛してる
今でも という事か?
ずっと愛し続ける
人生は自分の物ではない
ゆりかごから墓場まで
我々は他人と繋がっている
過去と現在も
全ての罪が 全ての善行が―
未来を創り出す
君の言葉では
全ての人生は永遠に続くと
死後の世界を
信じているのか?
天国や地獄は無いと?
死は扉だと信じてる
閉じれば
別の扉が開く
天国を想像できなかったら―
希望の扉を想像する
その先で―
私を待ってる彼を見つける
愛しい人
会いたかったよ
感謝します
最後の質問を
君は反乱軍が
失敗すると知っていた?
ええ
なぜ協力した?
アピス将軍が求めたもの
それは何だ?
私の存在がなければ
真実は闇に
それは許せなかった
誰もその真実を
信じなければ?
誰かはすでに信じてる
アダム 良かった
お前の驚くべき冒険を
語ってた所だ
さあ 座れ
いえ 結構です
長居できません
じゃあ何しに?
まだ安静だろ?
ええ でも来たくて
話したい事が 2人で
いいだろう
ホロックスとの
契約書か?
- いかにも
- 誰かに取りに行かせたのに
気でも狂ったか?
ある奴隷に借りがある
もう あのビジネスには
参加しません
[石油会社の口利き屋 逮捕]
これは良い本になるよ
そうね
外では雪が
屋根に積もっている
収容所のソ連作家のように
私も亡命を
彼と違って 私は1人だ
この愚か者が
お前が娘の夫でなければ…
お父様
ティルダ
何しに来た?
別れを言いに
別れだと?
どこへ?
東へ行きます
奴隷解放の為に
何だと?
毒で脳までやられたか
ええ オススメしますよ
こんな気分は初めてだ
ティルダ 私は許さん
こんな男と…
お父様を恐れる人生でした
夫と共に行きます
アダム
聞いてくれ
我が孫のために頼む
この世には
自然の摂理がある
変えようとする者は
不幸になるぞ
そんな行動では
生き残れない
きっとお前や家族が
犠牲になるだろう
良ければ
社会の不適合者
悪ければ
リンチか磔だ
何の為に?
なぜだ?
何をしようが意味はない
海に落とす滴だ
多くの滴が
海になるのでは?
火が消えそうだ
もう私の話も終わりだ
もっとして!
みんな来なさい
風邪を引くわよ
お婆ちゃんの
言う通りにしろ
お祖父ちゃんは
ここが好きだね?
谷の事を思い出すんだ
地球はどれ?
あそこだ
青く輝いてる
立たせてくれ
次は船の事を
教えてくれる?
お婆ちゃんの方が
話は上手だ
まだ愛してる?
お婆ちゃんは
私の人生で最高のものだ
さあ 入って
老いた骨を温めてあげる