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東日本大震災の教訓を生かそうと、都内各地で
きょう、防災訓練が行われ、東京スカイツリー周辺では
地元住民や墨田区の職員らおよそ130人が
帰宅困難者対策訓練に取り組みました。
この訓練は大規模な首都直下地震で
スカイツリー周辺に観光客など多数の帰宅困難者が発生した
という想定で行われ、外国人のボランティアも参加しました。
区の職員や地元町会の人たちは実際に大地震が発生した場合には
誘導する立場になりますが、今回は帰宅困難者役となって
スカイツリーの下から隅田公園までのおよそ1キロを歩いて避難しました。
訓練に参加した人は「上から何か落ちてきたらどうすればいいのかとか、
そんなことを考えながら歩いた」「あってはならないことですけれど、
いい勉強させていただいたと思います」などと話していました。
この後、水上バスでさらに安全な場所へと避難する訓練も行われ、
参加者たちは吾妻橋の防災船着場から両国までを水路で移動しました。
一方、東急東横線の渋谷駅では、去年震災が発生した時刻の
午後2時46分に合わせて大地震を想定した訓練を実施しました。
電車の運転をおよそ4分間停止して
車内や駅構内のアナウンスで注意喚起をしたほか、
東急の社員およそ50人を乗客に見立て、負傷者の救護や被害状況の把握、
避難誘導などを行いました。駅係員は余震が収まるまで
乗客をホームやコンコースでいったん待機させ、
無線で連絡を取りながら周辺の状況を確認します。
最後に安全の確認が取れた副都心線の駅務室に乗客を誘導して
訓練を終えました。