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私達はフォトグラファーが様々な撮影に柔軟に対応できるように
連結しなくても快適に撮影できる環境が必要と考え
iPhoneやiPadなどのコンパクトな機器をつかっての撮影を 可能にしました。
私達はワイヤレスの問題解決に多くの時間をかけて 取り組んできました。
最初の製品は外部アンテナが必要でしたが
それはフォトグラファーには不便だと思いました。
フォトグラファーのワークフローにはアンテナが邪魔になります。
これを解決するには苦労しました。
IQバックは非常に強固な構造なのは
周知のとおりです。
金属の外装の近くにアンテナを組み込むことは
私達にとって大きなチャレンジでした。
何ができるか熟考しながら
市販品を手当たり次第に試しましたが
私達の製品として満足できるものではありませんでした。
バック本体はアルミニウム製で
まるでファラデーケージのようなものでした。
デジタルバックの電磁妨害を抑えながらも、
良いパフォーマンスを得られるように
アンテナを配置しなくてはなりません。
携帯電話では、電波を飛ばすために一部を
プラスチックで覆うデザインがよく使われています。
これらの相反する二つの機能を同時に搭載するのには矛盾もあります。
金属はファラデーケージのように機能させつつ、
アンテナはデザインが良く広く電波を飛ばす
それらが適切に機能する製品にすることが重要です。
何人ものアンテナデザイナーもこのプロジェクトに参加しましたが
こんなことは不可能だと口にする者もいました。
誰もがそれは不可能だと私達に言ったのです。
2.4と5GHzのデュアルバンドアンテナ開発する事は
今までにない大きな挑戦でした。
私達はおよそ1年で15台のプロトタイプを制作し
最終的なものを作りあげました。
上部のアンテナはここにあり下部のアンテナはここにあります。
上下ともアルミニウム製なので
バックの強度は変わりません。
このアンテナの完成でなんとかフェラデーケージを 逃れることができました。
製品と一体のアンテナを設計したことで
2.4と5GHzを同時に使うことができるのです。