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今日は、どうもありがとうございました。
東電に対する賠償請求に対して、こう言ってきた
我々は避難命令によって、(楢葉町)町を出された
これに対して、
今度はいわき市のように、避難命令されなかったところの
人間で、
小さい子供さんがいる
そこで、逃げたひとと、逃げられなかったひとがいる
その逃げれたひとも、
逃げたから、(事故初期の)放射能からは
逃れられた。放射線からはね。
ところが、逃げられなかったひとは、
放射能は、低レベルといえ心配なわけだ。
そうすると東京電力はね、 (東電に)賠償請求を出しているわけで、
東京電力は、こともあろうに
ここに正体が見えるんですね
「いわき市あたりの放射線量は、
たばこを吸って、
肺がんになる確率よりも、
はるかに低いレベルだ」と
お前さんに、そんなこと言われる筋合いはないよ!と
たとえ放射線量が低レベルであれ、高レベルであろうが
それは、科学的な問題とは話は別で
オレは、
たとえ、自然放射能を浴びるのは
避けようがなく、やむを得ないとして、
それ以上(原発からの放射能は)
びた一文要らないよ!
東京電力からの放射能なんか 要らないよ!
ガンがあろうが、無かろうが オレはそんなもん
吸わなくちゃいけない
こんな環境の下で
不安に生活しなくちゃならないという
なんで、そんなことにならなくてはいけないのか!
そういう理屈を
(東電は)抜け抜けと言うのですよ、あの裁判の中で
ここに正体があるんだけどね。 あの、私が先に言いたかったのはですね・・・
この前の話(シリーズ第16回目)
の時に、
要するに、自然放射線のレベルがあって、
その1割ぐらいが、
今回の(福島原発)事故から漏れたものであるということでした
(福島市の空気中の放射線量は) トータルとしては、ヨーロッパよりも低い
ぐらいの
ものだということ
なんですけれども
ただ、安斎先生がおっしゃったのは、 だけどやはり、このプラスアルファした
(事故によって余分に浴びる放射線) は、ゼロにしたいという
これはね、原発由来のものですからね。 そうですね。
「ゼロにしたい」という、 そういうことを、安斎先生はおっしゃる
そういう気持ちを
持ってられたと思うんですね。
だけど、人によって 科学者でも、
もう、トータルがね、
問題ないんであれば
わざわざゼロにする必要はないと言うような、そういう
人もいると思うんですよね
私の感じた、そのへんの
違いというのは、やはり
価値観というか、
科学観というか、そういうところに
結局は、
帰ってくるのかな
という気がするんですけども。 ただね、これ、低いのはね
徹底的に、例えば、外へ出ないとかね
草むらで寝ころがったりしない とかね
そういう(可能な限りの自制した)生活の結果として、
今、(福島市の外部被曝量レベルが)低いのであって、
(放射能を)除染した、大通りとか、公園とか
そこは(放射線量が)低いけども、
一歩外れると
(放射線量が)高いところは山ほどある。 かろうじて、隙間をぬって
暮らして、こうなっているのであって
潜在的な危険性は、もうやたらにある。
それは
取り除いていかないといけないので
この数字は、
非常に努力して
おっかなびっくり生活した結果として こうなっているということなので、
もっとおおらかに
本当は、野原があったら、
地べたのところで、
草生えたところがあったら、
草生えたところで、寝っ転がったり
したいけれども、 そういうことを禁じられて
(比較的被曝レベルが抑えられて) やっと、こうなっているということです。
そういうことを、キッチリただし書きとして データで出さないと、
子供は、
草でも、石でも口に入れる
それで生きていっていいはず なのにね、
びた一文
(事故由来の放射線を)プラスされる 筋合いは無いのだということを
分かってもらえてない。
どこの保育園だって、
幼稚園だって、
必ず砂場があって、泥んこ遊びやるじゃないですか
それが、できない!
福島市の保育園では、
わざわざ泥んこ遊びをするために、
泥んこ遊びができる部屋を造った
砂場が、屋根付きの・・・ 部屋の中に、砂場を造った
で、その砂はよそから持ってきた砂です
プールも
お風呂みたいなもんですね。 部屋の中に造って・・・
残念ながら、この子たちには、
これから、先行き
どういう生活上の注意が必要か ということを
ちゃんと、学校教育や家庭教育で
教えていかなければいけない。 そうしないと、たちまち危険が・・・
そして
(福島県に住む)思春期の高校生ぐらいだと、
「私は結婚できるでしょうか?」
それは・・・・
そうでないところでも、
福島の
出身だというだけで、
「大丈夫だろうか?」というように、 もう極端なね
心配をして・・・ 破談になった話も、聞きます。
そうです。
だから、
この陳述書の中で、
お母さんの名前と、子供の名前は消してある。
現実に、正確に確かめていませんが、
福島から、兵庫県かな? お嫁にいって、
離縁されちゃったという
極めて、極端です。
これ、キチンと確かめてないです。
また聞きですから、
不確かです。しかし、ありうるんですね。
「私、子供産めるでしょうか?」 「私、結婚できるでしょうか?」
真剣に悩む・・・高校生が
そういう、心理的・社会的影響が
ものすごく大きいですよ。
これ(差別)を、取り除いていくか? どう正しく教育していくかということが、
ものすごいでかい問題ですよ。
避難者だけでなく
福島県、全県的に
福島県は、
事故当時
18歳未満の
子どもに対しては生涯、検診をやるといって
それは非常に大切なことです。
同時に、安斎先生がよく言う、 "正しく恐れる"ということ
これをいかに具体的に
身につけさせるか?
そういうものの考え方ができるか? ここだと思うんですよ。
いくら教えられても、身につかないと、どうしようもない
都市住民も含めてね。
福島の住民だけの問題ではなくって、 東京都民も含めてね、日本中の
どうやって、これをね
一方で、知っているくせに煽るひとがいてね 学者の中でね、これはだめだね
我々の責任なんだよなぁ・・・
注目をあびるために
わざと言う人もいますよね
そうです。
放射線マップ作ってる方も・・・
週刊誌もそうですよ。取材にあたって、 「週刊誌なもんですから・・・
少し大げさに書かないと
注目してくれないので・・・」なんて
シャーシャーと
そういう見解を言ってくれと
言わんばかりに
「アブナイ!」と言ってくれと。
ぜひうかがいたかったのは、
世代を
どう継承して
いくか?
この40年の間に、
例えば、勉強会をやって、
科学者のお話を聞いて、
火がついた
住民の皆さんだとか、
あるいは、
裁判を闘うことを通じて、
引き寄せられていった住民のみなさん
住民運動の主体のひとたちの
広がりというのは、どうなったのでしょうか?
あるいは、小さくなったのでしょうか?
そういった住民運動の変化は、ありましたか?
あのね、原発が立地されたところというのは、 原発(関連事業の仕事)以外では、食えないんですよ
だから、どんなに正しいことを言っていても、やっても
「心ではお前たちと、おんなじだ、と
でも、声は出せない」とかね
「行動はできない」とかね
いうこうとで
原発に
設置されてしまうと
そういう運動が育たない。でも、こちらの努力が足りないということか。難しい。
そのあと
(反原発)勉強会は、継続されていないのですか?
いやいや、やっていましたよ
原発ができてから、次から次へと事故が起こることになります
その事故について追求していくことが必要だった。
次々と事故が起こる
事故を、我々がきちっと抗議して、
それを真面目に受けておれば、今度のような事故は起きなかった。
福島のような事故は、
防げなかったか? いや、防げたのです。
こういう大事故というのは、
ある日突然起こるのではなくて、
防げたんですよ。
東京電力が聞いてくれないばかりでなく、
やっぱり、住民の声が
大きな事故の時に、一つになってれば それが、
大きな力になれないと・・・