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川田工業はヒトとの共存をコンセプトに
掲げるヒト型産業用ロボット
「NEXTAGE(ネクステージ)」を
2011国際ロボット展に出展しました
そもそも川田工業では1990年代の後半に
二足歩行ロボットを開発する事から
ロボットを製品化して来た
経緯がございます
従って人間と一緒に働くには
人間の形をしているのが
合理性があるというのが
私共の考えです
NEXTAGEはヒトの専有面積と
同等なスペースに必要な
機能を装備しています
両腕12 軸首2軸 腰1軸の自由度を持ち
30μm以内の繰り返し位置決め精度を
有しています
頭部のステレオカメラで
周囲の環境と自分の位置を認識し
ハンドカメラでそれぞれの
ワークの詳細な位置を認識します
今回のデモでは実際の製造現場を想定し
3台のロボットが協調して
部品のピッキング組み立て
ネジ締めを行いワークを
完成させていきます
作業台にはマーカーが設置されていて
それを頼りに位置決めを行うので
ロボットを移動させても
作業がすぐに行えます
特に「柔らかい物」
柔軟物を取り扱えるような事ですとか
それから3台がネットワークを介して
連携をしながらその作業を進めて
行くといった事を基本的に
お見せしたいなと思っています
80W以下の低出力モータを採用し
コントロールボックスを含めても
1500W以下の消費電力で動作します
通常の産業用ロボットのような
安全柵が不要で作業者の
接近を検知すると自動で停止させるなど
安全性も考慮されています
人と隣り合って作業をする
人と共存環境で協業して行く事を
目標に作られていますので
人間がそもそもやっている仕事は
大きな物を取り扱ったり速いスピードで
というのは人間はやっていないので
そこは今までの産業ロボットでやって頂いて
人がやっているところをロボットと
共存して生産効率を上げて行くという事を
目的にして作られています
NEXTAGEの基本仕様はそのままに
研究用に拡張性を高めた
ロボットプラットフォーム
「HIRO」も販売されています
こういったロボットを世の中に
広めていくためには
アプリケーションの開発が必須です
我々一社では中々アプリケーションの
開発速度が遅いのでいろいろな
大学ですとか研究機関で同じロボットを
使ってもらってアプリケーションの
開発をして頂いてます
ロボット本体ですと700万円代の
半ばぐらいが大体お客さんに
提供出来る価格としてありますが
いろいろなオプションがあったり
或いはアプリケーションをするための
エンジニアリング費用がありますので
一概にその値段だけでは語れないところもあります
いわゆる 国内の変量生産に向けて
これを使って頂きたいなと思ってます
そのためにはもっと容易に設置が出来たり
或いはティーチングと言われている教示を
もっと優しく出来るように
していくような事をこれから改良して
いきたいと思っています