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最初の出会いは ある雑誌から
大阪の彫師、二代目彫常 その作品は鮮烈だった
彼に手紙を出し 知り合って5年後の今
彼に会うために5回目の日本へ 目的は背中の刺青の完成と
刺青制作や仕事仲間との再会 そして旅
名はロブ・アドミラール
和彫りを愛する アムステルダムの彫師
温故知新
その4 龍について
これからノリに会いに 京都に向かう
ノリは日本人の若者で
前に仕事を手助けしてもらい 今では師匠と慕ってくれる
彼だよ
ノリが最高の 京都案内をしてくれた
京都は昔 日本の都だったので
今でも伝統が 根強く残っている
ここは天龍寺
龍のお寺だよ
面白いことに昔は 龍が大嫌いだった
無意味な存在だった
今になって分かったのは
嫌悪を抱いても 遠ざからないこと
何かを開放し真実を 得るために大切なんだ
それと不明だったのは 龍は何を象徴するのか
日本では もしかしたらアジアでは
龍は神的な 自然神のような存在
今、ノリと一緒に京都にいる
彼が本名とは別の
双月という彫名を 持ったと教えてくれた
ノリは私の仕事に興味を覚え オランダに来た
技術上達を求めたが 日本での師匠探しが困難だったと
さて、次回は...
最終日はどんな気分?
龍の眼 完成まであと少しだ
気になる?
もちろんさ ―なんで?
何があろうと 刻限は守りたい