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ETC製品"セラドール・デザイヤー"の入門編へようこそ。
"デザイヤー"は、世界中の方に向け、LED照明を 身近なものにする為に造られたウォッシュライトです。
良いLED器具には具体性があります。 1機種だけでは全てのニーズに適合するとは思えません。
ユーザーによってLEDに求めるものが違うからです。
従って"デザイヤー"は、ステージ、スタジオ、 建築照明などの様々な要求を満たす為に、
複数の機種をご用意しました。
バラエティーに富んだLED配列や、 多種多様なDMXプロファイル、
そして、顧客、市場の拡張したニーズに 応える為の
操作設定を開発しました。
まず"デザイヤー"ファミリーのそれぞれの違いは、 3つの異なるハードウェア構成から始まります。
"D40"は屋内用で、"D40-XT"は屋外用、
そして"D60"は、シリーズの中でも最高の 性能を持った屋内用照明です。
全機種ともに丸いPARライト型で、 洗練されたユーザーインターフェースや、
頑丈なダイキャスト構造も、「これが21世紀のプロ仕様 照明器具である」と言わんばかりのスタイリングです。
全機種共に電源インとスルーを持ち、
同様にDMXインとスルーも備えています。 ユーザーインターフェースについては後程解説します。
ご覧頂ければわかる通り、見た目もかなりシンプルで 使い易そうでしょう?
では、"D40"から...
"D40"は40粒のLEDが配列された ファン無しの対流冷却タイプです。
7.5インチの円形開口部は、 ソースフォーPAR用アクセサリーの
バンドアやルーバが使用可能で、 何と言っても見た目は従来の舞台照明器具のままです。
続いて"D40-XT"...
一つの例外を除いて"D40"と同じです。 電源とDMXコネクターが、
耐久性に優れた定格の屋外用ケーブルになっています。 "D40-XT"は完全な密封型で、
あらゆる天候で使用可能な屋外用定格IP65タイプです。
"D40"と"D40-XT"の両方とも基本の投射角度は17°で、
LED技術の進歩により、
40エミッタの角型"セラドール・クラシック"よりも 5~10%明るくなっています。
三つ目は"D60"です。9インチの開口部に パワフルな60エミッタ配列で、
"D40"と全て同じ機能を備えた同じシャーシに 搭載されています。
違いはサイズの大きさと明るさです。追加した20粒の エミッタは、従来の角型"セラドール・クラシック"より
50%以上明るくなっています。 投射角度は同じく17°です。
"D60"について2つの重要な注記があります。 強制的に低ノイズ冷却ファンを装備している事と、
屋外用モデルが無い事です。
以上、"デザイヤー"のハードウェア構成は この3種類です。
"D40"、"D40-XT"、そして"D60"。3機種共に、 ブラック、ホワイト、シルバーをご用意しています。
他の色をご要望の場合、カスタムオーダーも受付けます。 続いて、LEDカラー配列をご説明しましょう。
"デザイヤー"ファミリーには、異なる7種類の LED配列があります。
その内の4機種は、他社製のRGBやRGBA機器より 際立った独自の7カラーシステムを
採用したモデルになっています。
そして、白色光タイプが3機種あります。
まず始めに7色タイプから。 セラドールをご存じの方にはお馴染みの、
"ヴィヴィッド"、"ラスタープラス"、 "ファイヤー"、そして"アイス"です。
"ヴィヴィッド"は、大胆なカラーと高輝度が特徴で、
LEDフィクスチャーで使用可能な最も広範囲な色域 を提供します。
それは7色のカラーLEDを使っているからです。
今日の"セラドール"の評判を築いた7カラーについて ご説明しましょう。
レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、 シアン、ブルー、そしてインディゴ。
深みのある色と明るさを必要とするウォッシュライト には"ヴィヴィッド"がおススメです。
そして、私達は"ラスタープラス"と呼ばれる 新しい7色配列を開発しました。
これは、さわやかな白、淡いピンク、ソフトなブルー、 明るいラベンダー等のパステルカラーを作るのに特化したものです。
フロントのウォッシュライトとして理想的な色です。
"ラスタープラス"の配列は、レッド、イエロー、グリーン、 シアン、ブルー、インディゴ、そしてホワイト。
なぜ以前からの"ラスター"ではなく"ラスタープラス" になったかと言うと、"ホワイト"を追加する事により、
深みや豊かな色合いを作る能力を失うことなく、 淡いティントの様な美しい光も作る為です。
続いて"ファイヤー"と"アイス"です。 角型"セラドールクラシック"の親戚の様な
"D40ファイヤー"と"D40アイス"は、光のスペクトルの
両端(赤と青)の色に特化し、そえぞれ高輝度と 色の柔軟性を提供します。
"D40ファイヤー"は、燃えるような赤や、 輝く金色の霧の様な色を表現する為に
光のスペクトルの暖色系の色を多く使用します。
"D40アイス"は、涼しげな青や、最上級の緑、 鮮やかなラベンダーの様な色を表現する為に
寒色系の色を多く使用します。
"ファイヤー"と"アイス"は、照明デザイナーの為に 電力の浪費を防ぎます。
そしてジェルの節約にも。
しかも明るさと深みのある豊かな色合いは 保っているので、
ステージは明るいままです。
白色LEDは短期間でどんどん良くなってきました。
"デザイヤー・スタジオ"のラインナップは 3種類の異なる白色LED配列から成っています。
私たちはLED配列の種類をわかりやすくする為に カラータイプと白色タイプに大きく別けました。
その白色タイプをこう名付けました。 "デザイヤー・スタジオ・ライン"です。
"デザイヤー・スタジオ"の3つの異なる白色LED配列は、 映画やテレビの現場、
さらにはそれ以外の、高品質、効率を目的とした 一般照明の為に特別に開発されました。
3種類の異なる"スタジオ"の機器構成を 見てみましょう。
"HD"とは「ハイ・デフィニション(高精細度)」を意味し、 "スタジオHD"とは「高精細ホワイトライト」を意味します。
角型セラドール"パール"の様に、色温度を変える為に ウォームホワイトとクールホワイトという
2種類の白色LEDを使い、 高輝度を実現させました。
それだけではなく、白色LEDに加え、 5カラーLEDも加えました。
それはスペクトルを埋める為に足りる色で、 光の出力に豊かさと深さを追加した、
まさに納得の高精細ホワイトライトです。
タレントの見栄えも、 セットの見栄えも良くなり、
ついでに照明デザイナーの見栄えも 良くなるかもしれませんよ。
残り二つを紹介します。 "スタジオ・デイライト"と"スタジオ・タングステン"です。
名前が示す様に"スタジオ・デイライト"は、
すべて5600ケルビンの単一LEDを使用しており、 低消費電力を実現したHMIの代替品と言える商品です。
セットやロケに最適です。
続いて"スタジオ・タングステン"は、すべてが 3200ケルビンの暖かい色味のホワイトLEDを使用し、
低消費電力でタングステン器具の代替品に成り得ます。 例えばTVスタジオのニュースデスクにも最適です。
1色のみなので操作も簡単。
以上が"デザイヤー・ファミリー"です。
7カラーの4機種、ホワイトライトの3機種の中から お好みの物を選択し、
そこから3種類のハードウェア構成を選択出来る為、 現場に適した器具をピンポイントに選択可能です。
ハードウェア構成は、"D40"、屋外用の"D40-XT"、 そしてシリーズ最大の効果を持つ"D60"でしたね。
種類は豊富ですが、こう見ると 決して難しくはありませんね?
当社が開発した様々なビームサイズを 作製する為のレンズは、
"セラドール・クラシック"の成功に多くの要因があります。
まず始めに、"セラドール・クラシック"と同様の "リニア拡散フィルタ"です。
それぞれ"D40"と"D60"サイズにフィットする様、 円形にカットしている為、
横目の水平レンズと縦目の垂直レンズというものが なくなりました。
お望みの角度になるようにレンズを回せばいいだけ。
そしてさらに、より高度な効果を得られる様に、 新しいレンズを開発しました。
見た目は一般的な拡散ジェルに見えるかもしれませんが、
実際には、円形と楕円形の両パターンに、 それぞれの画角サイズのある
マイクロ・エッチング・プラスチック・フィルムです。
円形パターンの画角サイズには、 25、35、45、75°をご用意致しました。
そして楕円形パターンには、 20x40、30x70、35x80を用意しております。
"セラドール・クラシック"のレンズは、エッヂの回りを シャープカットしていた為、
若干ですが混ぜるのが難しい感がありました。
今回の新素材フィルムの利点の一つは、
以前と比べて遥かにコサイン状で、 ソースフォーの様にビームの広がりがあり、
より良く混ざる様にビームの中心からエッヂに向け より滑らかに光量を減らしています。
新しいレンズは、1枚のレンズで特定の フィールドサイズを確保している為、
縦横のレンズを2枚組み合わせるよりも 光の出力量を確保します。
"D40-XT"は、長期屋外用設置モデルの為、
工場出荷時にフロントガラスで完全に密封される前に マイクロ・エッチング・プラスチック・レンズを
お選び頂き、一緒に注文して下さい。
続いてLEDの一貫性について少しだけ説明します。
LEDは古き良きハロゲンランプとは違い、 色の一貫性を完璧に予測して加工する事が出来ません。
製造時のロット毎、さらには同じロット内でも
LEDの明るさ、色の一貫性が若干異なる場合があります。
ではどのようにして、 異なる時期に購入した複数台の器具を
互いに一致させる事が出来るのでしょうか?
"デザイヤー"の開発努力の一部は、
このLEDの欠点を克服する事にあてられました。
LEDの配列は、デザイヤーを製造した後に 測定し照らし合わせます。
配列タイプ毎の標準に合わせて 平均になる様に計算し設定されます。
この設定は、灯具の回路基板上に保存されており、 灯具が寿命をむかえるまで有効です。
どういう事かと言うと、全ての灯具が同じ色や明るさ の基準にできるだけ近づく様に
設計されているという事です。
今度は灯具の裏側を見てみましょう。
まず"DMXイン"、"DMXスルー"、"電源イン"、 そして気になる"電源スルー"。
"D40"、"D40-XT"、"D60"の全てに同じ最新の ユーザーインターフェースが付いています。
とても馴染みのある6つのボタン。 "スマートバー"や"スマートモジュール"の様な
6行表示のLCD画面です。
"デザイヤー"と違い、一般的な市場の器具は、 複数のプロファイル設定、及びその他の機能は
提供していますが、初期設定や機能へのアクセスが 可能なインターフェースを持つ事は困難です。
さらに"デザイヤー"のLCD画面は、 実際の言葉で表示されます。
現在のオプションが何か?、何を選択 しているか?など一目瞭然です。
そして膨大な数のオプションも。
DMX制御プロファイルとは何でしょうか?
7カラーを3本のフェーダーで簡単に操作する 3チャンネルの"RGBプロファイル"や、
ヒュー(色相)、サチュレーション(彩度)、インテンシティ(明るさ) のチャンネルで直感的に色を操作する"HSIプロファイル"があり、
"Directプロファイル"は、 7カラーとインテンシティー(明るさ)のチャンネルです。
どのプロファイルも変速ストロボチャンネル を追加出来ます。
他にも利用可能なプロファイルオプション があります。
詳しくはデータシートかユーザーマニュアルを ご覧ください。
この灯具はすでに"RDM"に互換性があります。
"RDM"とは、灯具の発見、DMXアドレスの変更、デバイスの ラべリングを灯具に触れずに操作卓側で設定が可能で、
近い将来、さらなるRDM操作が可能になる事でしょう。
調光カーブについてはどうでしょう? 瞬間的?滑らかで直線的?
もしくはタングステンライトに似た さらにゆっくりで滑らかなカーブ?など
4種の調光カーブからご自由にお選び頂けます。
DMX信号を失ってしまった場合はどうでしょう?
最後の状態を2分間保持した後に消える? 最後の状態を保持し続ける、または瞬時に消える?
どれでもお選び頂けます。
"デザイヤー"のより洗練された機能の一つに パワー出力オプションがあります。
ファンにより冷却されたLED器具でさえも、 熱が上がると明るさは若干落ちてしまいます。
これは"ドループ"と呼ばれ、もしこれを無視した場合、 初めは高い明るさを得られますが、
その後一時間以内に15~50%の出力が減少し 失われます。
これに対し"デザイヤー"は、3つの異なる 出力設定をご用意しました。
まず"ブースト"は、最大の明るさを得られますが
フル出力のままにしておくとドループ現象を 受けやすくなる設定です。
次に"レギュレーテッド"は、劇場で使用する場合に 最適なモードかもしれません。
基本的な出力の最大値は若干落ちますが、 一般的な条件下で固定された器具は、
明るさと色の一貫性を保持します。 もう一つは"プロテクト"です。
フル出力は制限され、最大値がもう少しだけ落ちますが、 40度の過酷な周囲温度の状況でも
安定した出力と一定のカラーミックスを 維持する事が可能です。
使用環境に最も適した出力モードをお選び下さい。
イベントプロデューサーの方は、 "デザイヤー"の長所「操作卓なしでも使用可能」 な点にお気づきでしょうか?
各機種共に(一部を除く)、24プリセットカラーと 12プリセットエフェクトが搭載されております。
電源を入れ、機器をDMXケーブルで繋ぐと、 繋がれた全ての機器は、
マスター機器で設定したカラーやエフェクトと 同様の動きにする事も可能です。
これらのプリセットは編集も可能です。
続いて、"ホワイトポイント"とは何でしょうか? これは、色温度を3200Kにしたり、
5600Kにしたり、その間の色温度にも変更可能です。
"デザイヤー"を簡単に使用して頂く為に、 5つの "クイックセットアップ"をご用意しました。
これは、あらかじめ想定し得る一般的な5つの シュチュエーションをプログラムした簡易設定です。
すぐに使用出来る様、メニュー項目のトップに 表示されています。
例えば、初期設定にもなっている"ジェネラル"。 これは最も一般的な標準設定です。
"ステージ"は、演劇などでのご利用に お薦めな設定です。
従来のタングステン機器に近づく様に、 ホワイトポイントは3200Kに設定され、
調光カーブは白熱ランプに似せた設定に なっています。
"ハイ・インパクト"はロックンロール的な設定です。
出力設定は、最大の明るさを持つ"ブースト"で、 プロファイルは"RGB"、瞬時に反応するフラッシュで
派手な演出は任せな!と言った感じでしょうか。
"スタジオ"は、映像プロフェッショナルのニーズに 応えた設定と言えます。
ロケやセットで使用し、操作卓なしでもOKです。
明るさ、ホワイトポイント、グリーンやマジェンタの ティントバランスが器具自体で設定可能です。
電源を切り、再び電源を入れた時でも
この設定は消えておりません。
最後に、もしクイックセットアップでの設定にも慣れ、
器具の操作にも慣れてきたら、 ユーザー自身のニーズに合わせた
より良い個々の設定作りにも挑戦してみて下さい。
そこが"デザイヤー"の真骨頂です。
3種類のハードウェア構成、
4種類の異なった7色配列、
3種類の異なった白色配列、
多種多様なレンズ、
工場でのLED測定、
そして他の器具よりも優秀なユーザーインターフェース、
表示が見やすく、使い始めるのも簡単、
なのに最も要求の多い場面にも、 高性能で充分な操作性を発揮します。
ETC社の機械工学と セラドールLEDカラーの進歩が
この"デザイヤー・ファミリー"を創り出しました。
これらの簡単な操作性と洗練された機能性の組合せを、
現場での照明状況や操作スタイルに合わせて 適応させて下さい。
もし「自分の照明現場に、LED技術を統合させる時期が 来たかもしれない」とお考えであれば、
それは"デザイヤー"との出会いの始まりに...
字幕: ETC輸入代理店 株式会社剣プロダクションサービス http://www.kenpro-inc.com/ TEL 045-547-2288