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猪瀬知事がニューヨーク市内で行った講演会で
都営バスを24時間運行にすると発言したのを受け、
東京都交通局は急きょ渋谷−六本木間を24時間運行にする方針を固めました。
猪瀬知事が講演会で突如「ニューヨークと同じように
都営バスを24時間運行しようと思っている」と発表したことに対して、
都の交通局は「講演で初めて知った」として、まさに“寝耳に水”状態で、急きょ
渋谷−六本木間を24時間運行することにしました。
現行では六本木から渋谷に移動する場合、
地下鉄の最終は午前0時37分発、都営バスの最終は午前0時59分発です。
渋谷や六本木といえば飲食店が立ち並ぶ繁華街です。
24時間運行になれば都民にとっては便利になる一方で、
競合するタクシーの運転手からは不安の声も上がっています。
あるタクシー運転手は「影響は出てくるだろう。タクシーは高いから。
私でも都営バスに乗りますね」と話しました。不況からか
最近はタクシーを利用する人が少なく、24時間運行になると
ますます利用客が減るのではと心配しています。
一方、都民からは「家が若干遠いので渋谷までバスで帰って
そこからタクシーという使い方もできる。ありがたい」といった声が
聞かれる一方で、「運行区間が短過ぎる」「本数や料金はどうなるのか」
などといった声も聞かれました。また24時間運行のためには
人員の確保や運行ルートの検証が必要で、
実現には半年以上かかるとみられています。
政府は「都営交通の24時間運行」などを盛り込んだ特区制度案を検討中で、
都は政府のバックアップも受けながら運行実現に向けて動き出す予定です。
午後6時からは総理大臣官邸で
東京などを「アベノミクス戦略特区」と指定することについて話し合う
政府の関係会議が開かれました。
東京は地下鉄やバスの“都営交通の24時間運行”や
“医療の国際化”を特区の目玉として打ち出します。