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そして誰もいなくなった。F1マレーシアGP前座のF4レースで完走ゼロ、セーフティカーのみチェッカーの珍事
F1マレーシアGPのサポートレースとして開催されたF4東南アジアシリーズで、1台もチェッカーまで走り切れないという珍しい事態が発生しました。
今回が最後のF1開催となったセパンサーキットでは、F1のFP2中にコース上にある側溝(!)の蓋がめくれ上がり、ハースF1チームのロマン・グロージャンが大クラッシュする問題が発生。F4はこの問題対応のためのスケジュール変更を受け、土曜日に3レースをまとめて消化することに。
そして迎えた3レース目。全8周でスタートした各車は順調に周回を重ねているようでしたが、2レース目の勝者を含む3台が6周目に、7周目にさらに4台がガス欠でストップ。一部のマシンがコース上に停止してしまったため、セーフティカーが出動。死屍累々のセパンで唯一生き残っていたケイン・シェパードは、残る1周を悠々と戻ってくれば良かったはずでした。ところがシェパードもファイナルラップの2コーナーでガス欠。チェッカーを受けたのはセーフティカーだけという、観客も拍子抜けの珍事になりました。
なお、全車ガス欠というありえない結果を招いた原因は、グランプリ期間中にF4のレースを5戦も詰めこんだうえ、急遽土曜日にレースを集中させた結果、この日各チームに支給された燃料が足りなくなったためとされています。
ちなみにこのレースの最終的なリザルトは、全車が完全に走行し終えた5周目の順位が採用されてしまい、ただ1人ファイナルラップにたどり着いたシェパード選手の勝利とはなりませんでした。。