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こんにちは! 前回のビデオで、一人の外国人女性として
日本での生活がどれだけ容易だったかについて話しましたが、 それが気がかりだった人もいました。
ですが、あれは飽くまで個人の経験談で、 一般化しようとするものではないです。
ただ今回は、 日本人女性について別の視点を持ってもらうために、
男女平等についてお話ししたいと思います。
といっても、 事細かに詳細を語るには 時間が掛かり過ぎます。
お話しするどの項目についても、 きっと本が書けてしまうでしょう。
全てをカバーは出来ません。
ですから、簡単な概略だと思って下さい。.
私が何か重要な点を忘れていると思われた方は、 気軽にコメントで教えて下さい。
ですが、それは誘導するため故意にした訳でも、
リサーチをしていない訳でもありません。
「2012年度・世界経済フォーラム・ 世界男女格差年次報告書」によれば、
日本は135ヶ国中、101位です。
これは、日本より性別による格差が 小さい国が100ヶ国あるという事です。
この調査は次の4項目に基づいています。 「経済活動の参加と機会」(職場における日本人女性)、
「教育水準」、「健康・生存」、「政治への関与」。
説明欄にこのフォーラムのリンクを張りました。 これらの項目が
どのように計算されているのかが 詳細に書かれています。
予想通り、日本は「教育水準」と 「健康・生存」の指数がとても高いです。
日本の順位を最も下げているのは、 職場の女性に関するものです。
日本人女性は男性と同じ職業機会が 無いことはよく知られています。
その理由として最もよく耳にするのは、 「彼女たち自身が働きたくないから」というものです。
しかし、これは正しくありません。
2012年、子供のいる既婚女性を 対象とした世論調査で、
12,289の有効回答が得られました。
それによると86%の女性が 就業を希望しています。
では、何が抑止になっているのでしょう?
子育て後の職場復帰が困難なのは別にしても、
常勤で働くには、女性も男性と 同じだけの時間働かなければなりません。
日本の勤務体系に詳しくないかもしれませんが、 仕事に12時間以上費やす事も珍しくありません。
実際、30~40代の男性の内、 20%は週に60時間働いています。
両親が週に60時間も共働きであれば、
家事やその他の用事に割く時間もなく、 また託児所の数も不足しています。
現在、待機児童の数は約25,000人に上ります。
幸い、日本政府は数年以内に20万の
保育所を設ける計画をしています。
しかし、これは女性だけの問題ではありません。
日本では「専業主"夫"」と言うのは、 まだあまり受け入れられていません。
日本人男性には「一家の大黒柱であるべきだ」 というプレッシャーがあります。
子供の頃からそれが彼等の義務であり、
職を得て家族を養えと教わります。
そして、それが出来ないと失敗者となります。
例えば、夫のJunは私の 稼ぐ額は気にしません。
0だろうが、 彼の3倍だろうが関係ありません。
私の稼ぎに関係なく、彼が家族を養えるかが重要みたいです。
就職活動でストレスが溜まるのもよく分かります。
私に全て頼ってもいいと言っても、 絶対に頷きません。
そして、この考えが日本人男性には 染み付いているので、
専業主夫と言うのはとても 受け入れ難いものになっています。
これは世界中で同じだと思いますが、 日本では特に難しいです。
事実、社会的にも依然として あまり受け入れられていません。
現在、日本人男性が日に 1時間程度を家事や育児に充て、
その時間を増やすために仕事時間を減らせば、
昇進や雇用保障などに響きます。
育児休暇の取得も同様です。 日本人男性はほとんど取りません。
そこで、政府は専業主夫に対する 悪いイメージを払拭するため、
2010年にイクメンプロジェクトというものを始めました。
イクは育児の育で、 子育てを指します。
容姿が優れたイケてる男性 を指す「イケメン」と言うスラングにも、
響きが似ています。
イクメンプロジェクトは、男性の子育てや、 情報源として他のお手本となる事を奨励し、
親としての技量の向上を図っています。
もう一つの大きな問題は、 職場における女性の差別です。
現在、係長相当職の15%が女性です。
そして、部長相当職などの 上級職になると5%まで落ちます。
賃金の男女格差になると、
日本は経済協力開発機構の加盟国中、 下から2番目です。
2009年の内閣府による調査では、 男性の64.5%、女性の 77.7%が、
男性が社会的に優位な待遇を受けていると回答しています。
「Center for Work-Life Policy」の、 働く日本人女性を対象とした調査によると、
68%が、彼女達にとって 職場環境がより良いと信じる
多国籍企業での就業を希望しています。
これは2009年の内閣府の別の調査で、
「夫は外で働き、妻は家を守るべきである」
という考え方に関する意識の変化を示しています。
2009年では51.1%が反対する中、 45%の男性が賛成。
一方で、37.3%の女性が賛成、 58.6%が反対しています。
30年前の「72.6%の男女が共に賛成」にと比べると、 大きく変化しています。
多くの西洋人の方は、 依然として多くの日本人が
このように考えることに驚くかもしれませんが、
現在では半数以上の日本人が、
「男は外。女は家」という考えに反対している という面を考慮すべきだと思います。
そして、若い世代ほどより考え方がオープンになり、
この意見には賛同しにくいはずです。
例えば、
私の夫は料理全般を一人でこなし、 家事や雑用の手伝いを私に頼まず、
困った事があれば真剣に話を聞き、 いつも私を尊敬しながら対等に見てくれます。
彼はこれまで一度も、
「俺がそう決めたんだ。文句を言うな。以上!」 などとは言ったことはありません。
ですから、日本人男性は全員が性差別主義者で、
日本は酷い男女差別社会だと 騒ぎ立てないでください。
それは違います。
人によって異なるので、 統計データを個人に当て嵌めることはできません。
どの国でも、皆さん個人の判断基準で 「良い人」「悪い人」が分かれると思います。
とても手短にまとめましたが、 日本が今抱えている男女格差問題について、
少しでも知っていただけたら幸いです。
もちろん、これだけでは不十分だと思いますので、
それぞれ結論を出す前にご自分で リサーチされることをお勧めします。
情報ソースは全て下の説明欄にリンクを張ってありますし、
ググれば相当な数がヒットするでしょう。
ご視聴いただき、ありがとうございました。