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2008年9月下旬
ヒメベッコウの一種の♀が狩ったばかりのハエトリグモを泥巣Scに貯食していた。
泥で育房を閉鎖する。
作業完了。
7日目。
泥巣Scを壊して中の様子を調べる。
発掘終了。
同時に在巣のヒメベッコウ♀(Auplopus sp.)も採集。
育房の一つからヒメベッコウの幼虫が出てきた。獲物は完食した様子。
別の育房からは繭が。
繭の薄皮を切開してみると
蜂の前蛹が現れた。
一番新しい育房から例のハエトリグモを救出。
外見の状態はとても良い。マミジロハエトリ♀と判明。
ヒメベッコウ♀の産んだ白い卵が左脇腹に見える。
このまま飼育してみよう。
8日目。
触ると歩脚がかすかに動いた!
『ファーブル昆虫記』の通り、死んだように見えるクモは蜂に刺されて麻痺しているだけだった。
13日目。
未だ生きている。
16日目。
繭から取り出した前蛹が動いている。
19日目。
腹面に外雌器を認める。成体♀である証拠。
ヒメベッコウの卵は干乾びてしまった? それとも孵化して体内に侵入した?
クモの生存確認。
28日目。 麻痺から回復傾向?
4週間も飲まず食わずで生きているのは驚き。蜂の麻酔技術は幼虫のために新鮮で安全な肉を与える素晴らしい工夫です。
前蛹の運動。
越冬後に蛹化、羽化するのだろうか。
(幼虫はカビが生えてしまった)