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『一刀彫(いっとうぼり)』とは、一本の刃物で彫った彫刻、または技術のことで、愛媛県松山市で製作されている一刀彫を『伊予一刀彫』と言います。
昭和30年に西川譲さんが南雲と称して、松山市で一刀彫の手法を用いて木彫人形の製作に取り組んだことが始まりとされています。
作品には檜葉(ひば)の木が使われていますが、この木は耐久性に優れ、湿気にも強く防虫効果があり、長年使う家具や柱などによく使われています。
一つ一つ手作りされた南雲の作品には、丸みがあり、描かれた表情はとてもやわらかく、心を和ませてくれます。
伊予一刀彫で作られたお雛さまを『伊予比奈(いよひな)』と言いますが、平成23年度の21世紀えひめ伝統工芸大賞で、『伊予比奈さくら雛』が準大賞を受賞しました。
絵具と純金箔で華やかに色付けされた8センチほどのお雛さまは、可愛らしさと上品さを感じさせます。