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サミーは沈んだ気持ちで
華やかなショウを、見ていた
何度も何度も、時間も忘れて
その時が来たと
思い立つ時だと分かっていた
生き甲斐のない人生と、決別しなければ
サミーの雇い主が言う
「お前な、いい加減にしろよ」
「悪い癖が始まったのか」
「バカなことを考えるのはよせ」
「サミー、お前は何様のつもりだ?」
「今、やるべきことは -
『バー・エメラルド』の床掃除だ」
翼を広げ、勇気を出して飛び立つんだ
風を受けて
高みを目指して、飛んでみなよ
小さな翼を広げ、大空へ乗り出そう
どこまでも高く
遥か遠くまで
だから、しっかりしなよ
何をすべきか、自分が一番分かっている
そして、君はいつだって自由なんだ
仕事終わりの夕暮れ、サミーは独りで
借りた部屋の中で過ごした
こんな所で腐ってる場合じゃない
今すぐ、夢を追いかけるんだ
彼方へ想いを馳せ、瞳は輝く
止めるものは何もない
彼を、押し留めるものは無い
ずっと半人前で
運には、ことごとく見放され
何をしても、困難が付きまとう
先は見えている
だから、今こそ変わらなければ
この機会を逃したら、あとは無いだろう
雇い主は、語気を荒げ
「おい、頭に叩き込め!」
「いつも夢なんか見てるけどよ」
「やり遂げる度胸なんてあるか?」
「お前の描く夢には、程遠いんだよ」
「サミー、現実を見ろよ」
「高望みしすぎなんだ」
「働けるだけでも、恵まれているんだぞ」
「この『バー・エメラルド』でな」
ねえ君、背中の翼を広げよう
空へ飛び立つんだ
風を味方に
君の望むところへと
小さな翼を広げて、一歩踏み出してごらん
軽やかに舞い上がるから
どこまでも遠くへ
大丈夫、自分を信じて
成すべきことを、君は分かってるんだろ
そして、君はいつでも自由だから
さあ、行こう
「勝手に和訳 むしろ意訳」より
字幕/編集:ねこあるき