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地図上の黄色い線が
シリアとイラクの国境線です
真ん中の赤い線は
シリアとイラクを分けています
両国を またぐように
イスラム国の支配地域が広がり
多数の戦闘員が展開しています
黒い部分が イスラム国です
シリアとイラクで広がっています
内戦の起きたシリアで
イスラム国は勢力を拡大し
北部のアレッポから東方へ
ラッカ、更にはハッサケ県の一部
油田のあるデリゾールを制圧しました
イスラム国はイラクが発祥の地で
トルコから外国人戦闘員が参加
現在 イラクとシリアの両国で
戦略上の要衝を次々と落としています
各地で多くの戦闘員が展開しており
最初は首都バグダッドに近い
ファルージャの制圧に成功しました
そして ラマディを支配下に置き
バグダッドの北方110キロにあるサマラでは
政府軍との激しい戦闘が続いています
そこからサラハディン県へ北上
フワイジャなど キルクーク県各地へ進攻
さらに 北部のニナワ県も重要で
クルド人自治区に近いため
イスラム国はクルド人の脅威となっていて
首都バグダッドも脅かしています
そして北部の主要都市モスルや
シリアとの国境地帯のヤアロビヤのほか
サダム・フセインの出身地として有名な
ティクリートも支配下に置きました
バグダッドまでは わずか160キロです
戦闘は短時間で決着がつきました
イスラム国の計画は着々と実現しており
高い組織力や戦闘力を発揮しています
イスラム・カリフ国の支配確立が ねらいです
イスラム国の今後の動向について
レバノン軍元将官のナジ・マライブ氏に
ご意見をお聞きしたいと思います
イラク各地の要衝が次々と陥落し
イラク・シリア国境の一部が崩壊しました
今後どうなりますか?
イスラム国の快進撃については
それほど驚くべきことではない
ファルージャからクルド人自治区の
アルビルへ向かう一方で
ユーフラテス川沿いに
シリア領内へ攻め込んでいる
入念に計画した上で
目標を定めている
両国に またがる地域を統合し
武器や物資を輸送している
シリアには安全地帯がある(※空爆前)
現在の状況については
アンバール県に向かうか
首都バグダッドに向かう可能性もある
地図を使って説明願います
これまでは非常に順調でした
なぜイラク軍は簡単に崩壊したのでしょうか?
イラク軍は設立されてから10年未満だ
米軍はイラクから撤退する際に
イラク軍に十分な装備を与えなかった
すなわち アメリカにも原因がある
イスラム国や過激派の戦闘員は
弱体のイラク軍を激しく攻撃した
警察や軍が標的となった
ほかにイスラム国の快進撃の要因は?
豊富な戦闘経験がある
過去に米軍と市街戦をした
他方 イラク軍は新しい軍隊の上
設立時から問題があった
不吉な状況ですね
イスラム国がシリアとイラクを超えて
拡大するおそれは?
現時点ではない
イスラム国は統率された軍隊と戦っていない
イラク軍は未熟な軍隊だった
戦線を広げるには人員が足りず
バグダッドを陥落できる見込みはない
ありがとうございました
状況は めまぐるしく変わっていて
今後も予断を許さないようです