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なぜ北朝鮮で反乱がおきないのか?
よくこれだけ弾圧されているのに、なぜ北朝鮮では反乱がおきないのでしょうか?という疑問があります。
理由は簡単です。
竹やりもって人数集めれば反乱できた昔と違って、現代では銃を持てるかどうかが全てです。
現代の兵器テクノロジーでただの農民や市民が国家権力に反乱を起こすなどまず無理。
棒きれもって大衆を集めたとしても、機関銃で一掃されるだけですから。
めでたく犬死です。
こういうことを理解せずに無邪気に「さっさと反乱すりゃいいのに」という発言は良識を疑います。
それ以外にも強力な反乱抑制システムが存在します。
家族をまとめて収容所送りにする「連座制」です。
仮に反乱を起こしたとして、失敗したら親兄弟、親類縁者、その全てが強制収容所と言う名の地獄に突き落とされます。
この奴隷化システムに生まれたときから組み込まれている限り、内部の自発的な反乱や改革に期待するのは酷というものです。
密告制と連座制によって、人民の連帯を防ぎ、独裁者に逆らえないようにします。
これを「原子化」するといいます。
この状態にまでバラバラにされたら、内部の自発的な力で改革なり革命を起こすことは不可能でしょう。
仮に大衆が竹やりもって蜂起したとしても、軍隊が独裁者の手足になって動くようでは、反乱もまず間違いなく失敗します。
『独裁体制から民主主義へ―権力に対抗するための教科書 (ちくま学芸文庫)』には、「軍隊の忠誠が重要で、忠誠心が維持されている限り独裁体制の打破はまず不可能と思うべし」という内容のことが書かれています。
金正日はそのことをよく理解しているからこそ、先軍政治で軍隊の忠誠を第一にケアしたのでしょう。
毛沢東の「権力は銃口から生まれる」というのは真実と言えます。
連座制・強制収容所・秘密警察(密告制)という大衆を原子化する要因の排除。
軍隊の独裁者に対する忠誠心の除去。
これらが行われてこそ、北朝鮮の改革・開放⇒自由化・民主化が成し遂げられるはずです。
日韓リベラルのありえないところは、そのために戦おうとしないところでしょう。
統一のためには文化交流!!という名目でお金儲けしたい人たちばかりで嫌になります。
まぁやらないよりはやった方が良いとは思いますが。
こういう人たちは日朝国交正常化して、経済支援をバンバンやれば北朝鮮が良くなるとでも思っているようですね。
本当にありえません。
80年代前後に、韓国の民主化運動を猛烈にやっていた人たちが北朝鮮に対しては沈黙しています。
「徐君兄弟を救う会」を中心に活動していた人々はどこに消えたのでしょうか?彼らの良心がいかに歪んでいるか証明しているようなものでしょうね。
他国のことだと北朝鮮を無視するのも結構ですが、少なくとも日本の朝鮮学校に通う子供は思いっきり巻き込まれているわけです。
子供の未来が北の暴君に強奪されているのに、それをやめさせようとしないようではリベラル失格でしょう。
特に朝高ラグビーの活躍に大喜びするわりに、今現在朝鮮学校の子供たちの未来が強奪されていることに激怒しないリベラルにはあきれ果てるばかりです。