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遺伝子操作された 遺伝子組み換え作物は
生産者や消費者、そして自然界に 利益をもたらすと宣伝されてきた。
トウモロコシやダイズは、除草剤グリフォサートを 散布しても枯れないように遺伝子操作されている。
農薬会社モンサント社の 除草剤ラウンドアップだ。
これは、遺伝子組み換え作物の栽培に 携わってきた人たちの体験談である。
生産者は
信じる。
すべての農地
すべての作物
大変な仕事とコミットメント。
農業の将来に
待ち受けている大きな機会を信じる。
明日の収穫を信じる。
世代を重ねるごとに 増え続ける人口
我々は信じる
あなたを。
アメリカのほとんどの生産者が
モンサント社の宣伝を鵜呑みにしたんだ。
生産者たちは、これがアメリカ農業を活性化させ それを継続させるだろうと信じた。
でも、現実には
ダイズもトウモロコシも 収穫率は上がっていない。
約束は守られていないんだ。 別に私の言葉を信じなくてもいいさ。
アメリカの農務省が そのデータを取っている。
毎年の収穫率のデータをね。
遺伝子組み換えのものが出てくる前は 段々と上昇する線を描いていたけれど
今はこんな風に 上がったり下がったりの線で
あらたな上昇を見せることは決してない。
他の生産者たちに勧められたのさ。簡単だからって。 一生忘れないよ、あの「簡単だから」って言葉。
それで、遺伝子組み換えダイズを作ることにしたんだ。 はじめはとても感心したよ。
雑草が耐性を持ち始めたことに気づくまでは。 特に去年さ。
イリノイ大学に 調べてもらった結果によれば
アマランサスという雑草が 除草剤耐性を持ったことがわかった。
これは、私にとって一番厄介な雑草なんだよ。
それなのになんで私は こんな高い種を買わなくちゃならないんだ。
その種は思い通りに 実をつけないのに。
儲けにもならないものを なぜ買っているんだ。
ラウンドアップ耐性の遺伝子組み換えダイズを 栽培していくうちに
農薬散布への依存度がどんどん 高くなっていることを経験してきた。
今年がこれまでで一番悪かったんじゃないかな。
自分たちも含めて多くの生産者が 気づいたことは
自分たちの農地にはびこる雑草はもうコントロール できなくなってしまったってことだ。グリフォサートや ラウンドアップだけでは、もう手に負えないんだよ。
だから、私たちは更に他の農薬も 同時に使わなければならなくなったんだ。
今年は例年以上に、雑草処理に とても大きなコストがかかったよ。 農地を往復する回数が増えたからさ。
雑草にもっと多くの農薬を 散布するためにだよ。
アメリカでは、トウモロコシ全収量のうち 73%が遺伝子操作された除草剤耐性種である。
アルゼンチンでは、ダイズの99%が 除草剤耐性種である。
シルビア・ミグノさんの学校は農村にあって 周りの畑では、グリフォサートが よく散布されている。
遺伝子組み換えダイズは 学校の周りで栽培されています。
遺伝子組み換えトウモロコシもです。
除草剤のグリフォサートが散布されます。
アルゼンチンでは「スパイダー」と呼ばれる 農薬散布機を使ったり
農薬散布飛行機を使ったりもします。
私の知る限り、農薬散布中、学校にいる 子供たちのことは気にかけられていません。
学校で私たちは、子供たちの
皮膚に病変があること 皮膚病が増えたことを心配していました。
私たちがそのことを話していると
生徒の一人が、私たちに 外を見て、と言いました。
私たちが立っていた学校の玄関の 5メートルほど前のほうを
農薬散布機が通るのが見えました。
農村にあるどの学校とも同じように この学校も畑に囲まれています。
そしてこのまわりにあるのは 遺伝子組み換えダイズの畑です。
私たちはここに政府の検査官が来たのを 見たことがありません。
農薬散布がどのように行われているのかを 確認するための検査官です。
学校の子供たちの健康が 危険にさらされる場所なのに
子供たちや彼らの先生たちに 農薬がかかっているというのに。
農業労働者たち、教員たち
毎日の生活費を稼がなくてはならない人たちには 選択の余地がないのです。受け入れるしかないのです。
政治家にとって、それは権力。
最終決定をしなければならなかった人たち 監視をしなければならなかった人たち
遺伝子組み換えダイズ栽培の儲けが 彼らに権力を持たせ、それを与え続けています。
だから、何かで権力を得たものが それをし続けることによってそこに留まれるのであれば、
その人たちは監視することなんて考えないでしょう。
何が起こっているのかを知りたくはないでしょう。
私の生徒たちですか? 学習することに支障が出ています。アレルギーがあります。
お母さんたちの中には自発的に 卵管を切断して縛る決心をした人もいます。
私が思うに、子供が
(ごめんなさい)何かの病気を持って子供が生まれないように。
この辺の人たちは、 疑問を持つようになった。
安全性のことだよ。すぐにわかるような安全性のことじゃない。 私たちは今でもこうして歩き回っているんだからね。
グリフォサートがこれから先の大地に いかに長期的に影響するのかってことをだよ。
もし何か私たちが 知らないことがあるのだとしたら
もし何か私たちに知らされていない ことがあるのだとしたら
もし私たちに偽りが伝えられてきたのだとしたら 私たちにはそのことを知る必要があるんだ。
これまで、これに関連する 健康へのリスクとして、
さまざまなガンや パーキンソン病が考えられてきました。
そのような農場で働き そこで暮らす人たち、その家族たち
特に子供たちの健康について 様々な心配がされています。
長期的な影響が出ているかもしれませんが ほとんどの場合、それは考慮されていないと 思います。
土壌が大変です。土はからからになって 時には焼け焦げたようになっています。
大地がこのように使われることによって 地域の生物多様性も失われていきます。
そして、農村がつぶされていきます。 だんだんと。
他に選択の余地がないことが たくさんの生産者たちをよけい苦しめています。
合併するということは、生産者が減り その土地で暮らす家族が減っていることを意味します。
そのようなビジネスに依存している インフラがうまくいくわけはありません。
学校は少しずつ閉鎖されていきます。 農村の子供が減っていくからです。
店もどんどん閉店していきます。
生計を立てるために 人々は都市に引っ越していきます。
これから元のように戻っていくことは考えられない。 小さな商売はどんどん倒産している。
新しく引っ越してきて ここで金物屋を始める者はいないし
この地域で食品店をやっていくのは 難しくなっていくだろう。
小さな店はもう姿を消した。 戻ってくることはないだろう。
そしてここに 将来はないといっても過言ではないだろう。
我々は、2030年には収量を倍にすると 生産者に誓います。
業界をリードする 近代的で進歩した植物育種のツールで。
あなたたちの農地で収穫を増やすために 重要な役割を果たします。
新しく革新的なバイオ技術を使い
パイプラインには、ジェニュイティブランドの 将来的に最も先進的な特徴を持たせた
干ばつに強い遺伝子組み換えトウモロコシの第一世代や
除草剤ジカンバ耐性遺伝子組み換えダイズがあります。
これからの世代に降りかかる挑戦に 共に立ち向かいましょう。
そして、これからの未来に。
種にかけられた特許の問題を 初めて知ったとき
私は、他の生産者たちと同様 それがいったい何の問題なのかがわからなかった。
私たちはそのような作物を栽培することを切望したし それは素晴らしいことだと思った。
しかし、あの時、自分たち生産者から どれくらいの力が奪われるのか理解する者も その問題に気づく者さえもいなかった。
選択がなくなった今さら、それを 本当に使いたかったかどうか考えたところで
どうしようもないんだ。 これ以外のものを使いたくても もうほとんど選択の余地はないんだから。
わかったことは、かつて自分たちが持っていたものより もっと大きな力を与えてしまったってことだよ。
たった一握りの大企業に。
彼らはその権力を行使して 更なる金儲けをしている。
ここ20年、この国で 問題となっているのは
研究費にかける公共資金が減らされ
国の大学が、企業からの金を 受け入れるようになったことだ。
私の州の大学 ミズーリ大学の敷地内には
モンサントと名前のついた建物があるほどだよ。
私は市場で 競争があるのだろうと思っていた。
農家が実際に生産にかけたコストで。 水増しされた生産コストではなくて。
つまり、消費者はそれに見合った金額を 払うと思っていた。水増しされた値段ではなく。
それらのコストが上乗せされることで 問題が起こってくるだろう。
将来的には一種類か二種類の種しか 手に入らなくなってしまう。
これは想像するだけで恐ろしいことだ。 たったひとつかふたつの企業が
これから先、すべての種を 牛耳ることになるなんて。
作物や種に特許をかけるのを認めるということは 大変なことを意味します。 種というのは穀物で
つまり、自分の農地で収穫されたものであっても 自分がそれを自由に使えないということになる。
それが何をもたらすのかどうかに関係なく。 ただ唯一確実なのは
その技術を受け入れなくてはならないということ。 そして種は、モンサント社やデュポン社などの大企業から 買い続けなければならないと言うこと。
なぜなら、他に選択の余地はないからだ。
カシルダ、サンタフェ、アルゼンチン
遺伝子組み換えダイズ栽培に 囲まれているこの場所で
この辺りで唯一
他の生産法を選んで、 農薬を使わない農業を行うことは
大きな挑戦でした。 いちばん困難なのが
自分の権利を行使することです。
農薬散布をする隣の生産者を 罰する法律はありません。
私たちのような農薬を使わない生産者と 隣人たちの間に連帯はまったくありません。
農地の緩衝地帯を 自分で設けなければならないので
200から300メートルの栽培面積を失います。
有機栽培作物として出荷するために。
そうしなければ慣行農業の作物と 同じだとみなされてしまいます
サーチャージを加算することもできなくなります。
私の力では周りの生産者に農薬散布を 止めさせることはできないでしょう。
風が吹いているときでさえも。
この辺りの地方は
大幅に生産方式を 変更した地域で
遺伝子組み換えダイズの大量生産地と 化してしまいました。
生産者はそれに経済的依存するように なってしまいました。
毎年のキャンペーン成果に 依存し
これらの穀物の輸出によって 発生する収益に依存する。
残念なことに、政府の役人たちは
理解していないのです。 私たちが生きるこのような時代に
そんなことを信じていくなんてできないことを
「魔法の」解決法なんて。私たちはこう考えます。
私たちは世界に見せることができる 歴史的な機会を逃していると。
人々が尊厳を守ることを決めたら どんなことができるのか
まずは有機栽培の生産を 守っていくことから始めて
汚染しない生産方法で 生産量を確保するような
栄養のないような 遺伝子操作されたものではなく
そのような作物の栽培は 仕事も衰退させ、格差を広げます。
ほんの一握りの人だけが儲け 多くの人が病気になっている。
そういう意味では、国は私たちの言っていることを じゅうぶん承知しているのです。
ガンが増えて 様々な疾患も増えています。
人々の健康は失われ、自由もなくなり 尊厳も失われています。
今起きていることを真剣に考えなければ
困難なことだけを子供たちに 遺していくことになります。
経済的自立などは論外です。
私たちは枯渇した大地を残していくことになります。
汚染された水を残していくことになります。
難病を残していくことになります。
遺伝子組み換えダイズは 大地すべてを使い、汚染しています。
このビデオを見ている人に 私はこうお伝えします。
大地のないところで 経済的自立がなんの役に立つのでしょうか。
あなたが決断を下す前に、あなたの国で
遺伝子組み換えダイズの栽培を始める前に ここに来て、見てみてください。
どんなものがあなたたちの大地に残されるのかを。
欧州連合は、これまで確固とした立場を取ってきた。 そして、まだチャンスがある。
その独立性を保持して 整合性を保持することができる。
今のうちに立ち上がるべきだ。 まだチャンスがあるうちに。
遺伝子組み換え作物によってもたらさせる 悪影響を考慮すべきだ。
なぜなら、必ず、モンサント社は最初に すごくおいしい売り文句を使って
「たったこれだけ払ってくれればいいですよ」と 言うだろうけれど
いったんあなたたちが 手の内に入った途端
手の裏を返し、市場にとって 都合のよい基本料金を要求するだろうから。
一度、馬を納屋から出してしまったら それを中に入れることはもうできない。
もし企業が遺伝子組み換え作物を あなたの国で売ろうとするなら
私はそれを受け入れることを懸念します。
わかって欲しいんです。 ある特定のことを推進している人たち
彼らがあなたの利益なんて 気にもかけていないかもしれないってことを。
もし、また遺伝子の組み換えていない作物を 栽培できるとしたら
10年前にやっていたように、
あの時の技術に戻りたいと思う。 あの昔の技術に。技術などなかった あの時に。
自然に対する信仰心と 植物育種にかける思いがあった。
植物の中からそれらの持つ最高の特色を 選び出すことができた。
生産性のあるものを選び出すことができた。
もし、私が今、ヨーロッパの生産者と ここに座って話せるとしたら、こう言うだろう。
もし彼が、遺伝子組み換え作物のひとつを受け入れたとしたなら それは、すべての遺伝子組み換えを受け入れるということなんだと。
そして、彼は、あらゆる機会を失うことになると。
以前の作物は今後もう作れなくなるということを。
あの特許があなたの国に入ってきたら すべてが変わってしまう。
欧州委員会は 除草剤耐性遺伝子組み換え作物の
ヨーロッパでの栽培認可を 早くて2013年には行なおうとしている。