Tip:
Highlight text to annotate it
X
人目のないー
場所に移ろう
[エクソシスト・ガールズ パート2]
儀式を見続け 精神的に疲れてきたがー
少女たちには余裕が見える
休憩中 彼女たちの 化けの皮を剥ごうと試みた
1番のベテランはブリンでー
彼女は13歳から 儀式を行っている
姉妹は最近 友人相手に 初の悪魔祓いを行ったばかり
- どのように悪魔が?
【エクソシスト ブリン】 悪魔は相手を選んでー
取り憑くの
傘を想像してみて
神の庇護という名の傘から はみ出したとする
麻薬などの罪でね
すると悪魔の餌食になる
買春を買って 取り憑かれた男性もー
見てきたわ
- 本当よ
まるでー
性病のように 悪魔を〝染される〟
虐待が原因のこともあるわ
虐待を受けると 負の感情が生まれる
その憎悪や自己嫌悪にー
悪魔はつけ入るの
『ハリー・ポッター』は禁止
そうよ
【エクソシスト テス】 魔術だもの
【エクソシスト テス】 暴力も描いてる
【エクソシスト テス】 『トワイライト』も吸血鬼の話だし 何よりストーリーがダメね
- ホラー映画もダメ
見ないわ
性的な作品も
不適切ね
悪影響のある物は 避けて当然でしょ?
- 尊敬してる人物は 誰かいる?
サッチャー元首相を 尊敬してたわ
影響を受けたわ
- 私もよ
あなたたちが 虐待などのつらい体験をー
受けたことは?
ないわ
私の父がー
問題が起きないように 常に目を光らせてくれてるから
父が私たちを守ってくれてる
でも 虐待に苦しむ 多くの人を見たわ
私は虐待を受けた 経験はないけどー
彼女たちの気持ちは 理解できるわ
- 彼らの傷を掘り起こすことにー
罪悪感を覚える?
悪魔への怒りを感じるわ
彼らは 自分を恥じて 涙を流す
そんなことをする 悪魔が許せない
彼らを助けてるのよ
彼女たちのインチキを 暴こうとして分かったのはー
彼女たちが この茶番劇を 信じ切ってるということだ
無神論者の私が 悪魔祓いを 行うなんて バカげてる
しかし〝成功〟すればー
悪魔祓いが 神業でも 何でもないことを証明できる
テスと ブリンが 手順を教えてくれた
あなたのマネをするわ
それより...
交互がいいわ
そうね
隣に立てばいい?
そうね お願い
必要になったら 十字架を渡して
「メス」
そんな感じ
ルールはある? 〝強く押すのはダメ〟とか
強めでも大丈夫 殴るのはダメよ
もちろん
大事なのは信仰心よ
心を込めて
「悪魔を苦しめてやる」と誓うの
ただ十字架をあてるだけじゃダメ
「神の力で 悪魔を祓う」と信じ 額に あてるとー
悪魔は苦しみ 叫び始める
神よ どうか 悪魔に知らせてください
悪魔に苦しみを
そしてシャーレットにご加護を
彼女のそばに立ち 力をお与えください
神の御名によりて
アーメン
悪魔よ 近づくな
彼女は今から 神の力を体験するのだ
悪魔よ 去れ
- 心配ない
憎悪よ
神の力を信じて
さあ 今よ
怒れる者よ
出てこい
出てこい
神の名において
神の名において去れ 悪魔よ
去れ 悪魔よ!
去るがいい!
- ハレルヤ
ブリン ここへ
今のは 何だったの?
まったく
悪魔を退治したのではなく 彼女を泣き叫ばせてー
スッキリした気分にしただけ
聖書や 十字架は ただの象徴に過ぎない
選ばれたのはー
父親や恋人に 虐待された女性ばかり
ヒステリー症状に 追い込んでー
大柄な男性に 体を押さえ込まれればー
虐待を思い出して当然だわ
エクソシストたちはー
人々の抱える問題を全て 〝悪魔〟で片付けようとしてる
さっきの女性に謝りたい
でも... それは許されない
この教会は新しい宗派だがー
ウクライナ国民の大半は 今も正教徒だ
そこで 正教会の司祭の 意見を聞きに行った
〈正教会は エクソシストに対してー〉
【正教会 アロヴォビンセフドル司祭】 〈否定的です〉
〈自分たちが利益を得るための ビジネスに見えます〉
〈少女たちの行為はー〉
〈インチキだと思いますね〉
〈正教会にはこれまでー〉
〈悪魔祓いを行った 若い女性の聖人などいません〉
悪魔祓いの巡礼も終盤だ
最後の行き先は 田舎町 テルニーウカ
何が行われるか 知ってる?
〈悪魔祓いだろ?〉
〈ジューダス・プリーストの ボーカルに似てる〉
悪魔の存在を信じる?
悪魔祓いは 詐欺だと思う?
〈悪魔はいる〉
〈オレたち全員の中にね〉
〈アンタたちもそうだしー〉
〈エクソシストの中にもいる〉
〈あくまでオレの考えではね〉
悪魔よ 滅びよ!
未来永劫に!
今すぐ去れ!
最後の儀式を見てー
ボブの メディアへの執着に 驚かされた
彼の一番の関心は 儀式を撮影すること
最後に ボブを憤慨させる 出来事が起きた
観客の女性が 〝悪魔の声〟で叫び始めたのだ
正義の裁きを 受けるがいい!
黙れ 悪魔よ!
〈嫌だ〉
出て行け
ここから出るんだ
力ずくで追い出すぞ
なぜ追い出されたの?
〈私の言葉で 直接 聞かせてやろう〉
〈私を追い祓うことが できる者などいない〉
〈誰もこの女のことなど 必要としていないからだ〉
〈この女は 教会からも どこからも追い出された〉
〈私も社会も この女の死を望んでいる〉
〈私には分かる〉
彼女は〝悪魔の声〟で 語り続けた
取り憑かれているという 言葉がピッタリだ
悲惨な精神状態という意味でー
彼女は助けを求めてた
誰よりも 生き地獄からの解放をー
必要としてる
〈悪魔は 私の首元をまさぐり 無理矢理 侵入してきた〉
〈男が女を犯すように〉
〈悪魔だと彼に訴えたわ〉
彼女の話は聞くな
話は終わりだ
悪いね
- どうして?
全てを台無しにする人間のー
話など聞いてられない
彼女の話に 耳を貸す気はない
私だけでなくー
あなたもだ
悪いが 従ってもらう
これまで君たちに 礼儀正しくしてきたつもりだ
中の500人と話せばいい
- でも私は...
そんなことは関係ない
公開したいならすればいい
だが我々は 悪魔が メディアを操るのを 許さない
この女性は 頭がおかしい
- どうやってー
- 錯乱と悪魔の区別を?
私でも困難だ
どちらであれ 彼女には去ってもらう
今のを通訳してくれ
ボブが悪魔と対峙するのは 自分に都合がいい時だけだ
あの女性に同情する様子を 見せなかった彼をー
許す気にはなれない
彼らは翌朝 ウクライナを発ちー
さらに多くの悪魔と戦う予定だ
偽りの〝神の力〟で
- この経験を忘れないで
空想の世界に生きる 彼女たちに悪意はない
思い込みは激しいがー
感受性と正義感の強い 若者なのだ
ボブは テレビで説教を説くー
狡猾な宣教師に過ぎない
しかし若い〝弟子たち〟を メディアに売り込みー
弱い人々の心の隙に つけ入ることに成功した
エクソシストという存在はー
薬にも毒にもなりうる
他の治療手段を知らない人々には 救いにもなるがー
本当に悪魔が存在するなら ボブは役に立たない
字幕翻訳 日本映像翻訳アカデミー 字幕監修 大石レナ