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翻訳: yusi SHANG 校正: Takahiro Shimpo
犬の趣味は
お互いの匂いを嗅いだり、リスを追っかけたりすることです。
訓練の報酬にしなければ、命令への反抗に繋がります。
恐ろしい考えだといつも思っている事があります。
公園で飼い主が「わんちゃん おいで」と
犬に呼びかけているのを見たとします。
そこで犬は考えます。「ふーん、面白い。
他の犬のお尻の匂いを嗅いでいるけど、ご主人様が呼んでいる。
うーん、どうしよう」でしょ。
おしりか、ご主人か。 お尻の勝ちです。
つまり飼い主の負けです。
青春期の犬の頭脳を持っていたら、
環境には勝てないでしょう。
ですから、訓練の際、なるべく
犬の視点を取り入れるようにしています。
さて、私がここにいる主な理由は、
現在、犬のトレーニングについて意見の不一致があるからです。
一方では、犬をトレーニングするには
まず、人間のルールを決めることから始まるという人がいます。
犬の視点を考慮に入れていません。
そこで人間は、「こういう風にしなさい!」と
無理やり言うとおりに行動させようとします。
2番目は、ルールを犬から秘密にします。
3番目には、犬を罰する事ができます。
犬は、自分がルールを破った事すらわかっていません。
子犬を連れてきたとします。子犬の唯一の罪は、成長することです。
子犬の時に、前足をあなたの足に乗せます。
ほら、かわいらしいでしょ?
そこで、あなたは「あらーいい子ですねー」と言います。
かがんで子犬を撫でます。飛びついてきたことへの報酬です。
犬が犯した唯一のミスはチベタン・マスティフであることで、 数か月後には
36kg弱にまで成長してしまうことです
飛びつくたびに、いろいろな仕打ちを受けます。
本当にひどい罰を受けているのです。
そこで、優位性の問題だが、
しつけの際、この非常に複雑な社会体制を
やたらと単純に解釈しているのです。
犬はこれをとても重視します。
雄犬は、肉体的戦いを防ぐため
階級性を非常に大事にします。
勿論、一方で、雌犬の階級制度は
雄犬のとは少し違います
例えば、「あなたにないものを 私は持ってるの!」です。
非常に低階級の雌犬が 高い階級の雄犬から
いとも簡単に骨を隠せる事です。
つまり、この、皆さんもご存知の「アルファー」、
優勢概念を犬のトレーニングに取りこむのです。
犬はよく罰せられます。
いぬ、馬、人間、
この3種類の動物は、一生の中で大量の仕打ちを受けます。
常に戻ってきて謝るという
習性があるからです。
例えば「私をなぐって、ごめんなさい。本当にごめんなさい。はい、私のせいです」
彼らは格好の餌食です
よって、暴力の対象になります
可哀そうな子犬が飛び上がると人はしつけの本を開きます。何と書いてありますか?
「前足を掴む、前足を強く握る、
後ろ足を踏む、顔にレモン汁を吹きかける、
新聞紙を丸めて頭を叩く、
犬の胸をひざで蹴り上げる、犬を後ろにひっくり返す」
犬が成長したからですか?
あなたが教えた行動を実行したからですか?
これは愚行です。
飼い主に「では、犬からどのようにして迎えられたいですか」と聞きます。
「わからないけど、座って、かな」と人は答えます。
「では、おすわりを、教えましょう」と私は言います。
そして、犬にお座りをする理由を与えます。
第一段階はまるで
第二言語としての英語を教えているようなものです。
「リーターチャー、パイセー、パイセー」と皆さんに言いました。
ほら何かやってください
どうして何もしないのですか?あー、スワヒリ語がしゃべれないんですね。
では、ニュースがあります。
犬は、英語やスペイン語、フランス語を喋りません。
ですから、トレーニングの1段階目では犬に英語を教えます。
第二言語としての、英語です。
そして、食べ物をおとりに使うのです。
食べ物を使う理由は、今飼い主を対象としているからです。
妻は食べ物を使いません、彼女はすばらしい調教師です。
私よりもです。
わたしも食べ物は使わないが、通常の飼い主には必要です。
「子犬、おすわり!」
もしくは「おすわり、おすわり、おすわり!」
なぜか飼い主は犬の直腸に向かって合図をします。
そこに第三の目でもあるかのように。変ですよね。
ほら、「おすわり!おすわり!」というように。
さて、「子犬、お座り」と言います。-6回から10回試した後、大成功!
そして、誘惑としての食べ物を徐々になくします。
犬は「お座り」の意味を理解するようになります。
飼い主と犬は、英語として構成された文で
交流する事ができます。
「おいでフェニックス これをもってジェイミーのとこへお行き」
「フェニックス」と「おいで」、「これ持って」そして「行く」
息子の名前「ジェイミー」を教えた。
そして犬はメモを持って
私専用の災害救助犬の出来上がりです
ジェーミがどこにいようと見つけてくれるのです。
子供が遊ぶような所、例えば川辺で石遊びをしているとかです。
ジェイミーの所に、「晩ご飯の時間、
帰ってきなさい」というメモを渡してきます。
この時点で犬は何をして欲しいのか、ちゃんと理解しています。
きちんとできるのでしょうか?
そうとは限りません。
公園で他の犬のお尻を嗅いているのに
どうして飼い主の所へ行くだろうか?
飼い主と一緒に生活している犬は、いつでも飼い主に会えます。
好きな時に、飼い主のお尻を嗅ぐことができます。
今、犬は公園にいて、あなたは匂いと他の犬、
そしてリスと競争しているのです。
しつけの第二段階は、犬に飼い主の望む行動をするように
教えることです。とても簡単です。
プレマックの原理を利用するのです。
基本的に、低頻度行動
犬がしたくない行動の後に、
「問題行為」と一般的に呼ばれる高頻度行動、
「犬の趣味」、つまり犬が好きな事をやらせます。
これは低出現頻度行動を行ったことへのご褒美となります。
つまり、こういうことです。「おすわり」、ソファに、「おすわり」、お腹をなでる、「おすわり」
ほら、テニスボールをなげる、「おすわり」他の犬に挨拶する。
「お尻を嗅ぐ」もちゃんと入っています。
「おすわり」お尻を嗅ぐ。
さて、調教に不利であったこれらの邪魔者は
有利な報酬へと変わりました。
私達がしているのは本質的には犬に対する調教であるが
人間を調教していると思わせるのです。
この犬がフェンス越しに秋田犬に
「私の飼い主は本当に調教が簡単なの。
まるでゴールデンリトリバーの様よ。
私が座るだけで、なんでもやってくれるの。
ドアを開けてくれたり、運転したり、マッサージしてくれたり、
テニスボールも投げてくれるの。
ご飯作って盛ってくれるのよ。
まるで座ると、専用のドアボーイ、運転手、
マッサージ師、シェフそしてウエイターを
得たようだ」と話している所が
目に浮かびます。
犬はとても喜んでいます。
私にとってこれが真の調教です
犬のやる気を起こさせる事によって、
処罰の必要は殆んどなくなります。
さて、第三段階に移ります。
「パパは何でも知っている」という時ありますよね。
冷蔵庫に「なぜかって?パパだから」
と書いたマグネットが貼ってあります。
説明は不要です「君ではなく 私がパパなんだ おすわり」
こんな場合があります。
例えば、息子の友達がドアを開けっ放しにしたとします。
犬は外へ出てはいけないと知っている必要があります
命に関わります。
家という神聖な地を離れると路上で
車にはねられる可能性があります。
つまり、「これは絶対にしてはいけない」という事を
非強制的に
実行させる必要があります。
人は、罰が何なのかという事に困惑しています。
罰とは苦痛なものだと誤解しています。
皆さんもそう思っているでしょうね
罰とは痛みや恐怖を伴う不快なものだとお考えでしょう
必ずしもそうとは限りません。
罰には複数の定義があります。
その中でも最も広く知られているのは
直前の行為が以後発生する可能性が
減少することを促進するという定義です。
不快さや恐怖、苦痛を伴う必要はありません。
私に言わせますと、必要がないなら、するべきではないのです。
一年ほど前に、非常に暴力的な犬を調教しました。
この犬は、二人の飼い主とその義理の兄、
そして子供一人を入院させました。
常に屋内で飼う事、家の外に出さない事を飼い主に約束させた上で、
調教する事を引き受けました。
この犬は後に安楽死させられました。
しかし、一時期私が調教をしました。
多くの攻撃的行為は台所で起きました。
4回目に尋ねた時、
犬と4時間半、「伏せ」と「動くな」、を犬用マットの上でやりました。
飼い主の落ち着いた断言的な口調に、犬は従いました。
マットを離れようとすると、
飼い主は「ロヴァー、マットの上、マットの上」と命令します。
飼い主が食事の用意をしていた4時間半の間に伏せ・動くなの命令を22回破りました。
食べ物と関連した攻撃が多く起きていたためです。
命令破りはだんだんと少なくなっていきました。
罰の効果が表れたのです
問題行為はなくなり始めました。
飼い主は一度も声を荒げたりしていません。
もししたら、噛まれていたでしょう。
この犬は大声をあげれば良いという相手ではありません。
友達の多くが非常に賢い動物を調教しています。
灰色熊とかです。テレビや映画などで灰色熊を見た事があると思いますが、
友達が調教しています。
シャチもそうです 調教師を夢中にするから気に入ってます
どうやってヒグマをしかりますか?
「悪い熊、悪い熊!」とでも言うと、ヒュー
あなたの頭は、空中を舞って90m先にあるのではないでしょうか。
恐ろしいですよね。
では、どうすれば良いでしょうか?
より良い方法を見つける必要があります。
犬はもっと良い待遇をうけるべきです。
しかし私のとってこれは犬に関係あります。
子犬を調教している人を見ると、
いかに交流と社交に
不慣れであるかが伺えます。
子犬とだけではなく、クラスにいる他の家族ともです。
いつも滑稽だと思っていることに「おいで」があります。
起こしたくないから、マイクをふさいで言いますけど。公園に行くと、
遥か向こうにいる犬に向かって飼い主は
「ロヴァー、おいで、ロヴァーおいで、
ロヴァーこっちへ来い!ちくしょう」と叫びます。
犬は「いやだね」というわけです。
(笑)
叫んでいる人のところに
犬が行きたがると思う人など
いるのだろうか?
その代わり、犬は「その口調知っているぞ。知っているぞ。
以前近づいた時に、ひどい目に会った」と犬は思うわけです。
飛行機に搭乗する時でした。
これは私の調教師生涯で重要な一幕となりました。
本当にやりたいことに目覚めた瞬間です。
子犬調教という面で
いかにして犬にやさしい調教を行うかという概念です。
強制的にやらせるのではなく、犬が自分からやりたくなるようにするのです。
実は、子犬調教法で子供のしつけをやっています。
なにがあったかというと、
同じ列にお父さんと思われる人が5歳ほどの男の子を連れていました。
子供は、椅子の背中を蹴っていました。
「ジョニー、やめなさい」
コン、コン、コン、
「ジョニー、やめなさい」コン、コン、コン。
私はバッグを持ってすぐ側に立っていました。
男性はかがんで、子供をこのように掴んで、怖い顔をしてやりました。
怖い顔というのは、子供や子犬に面と面で向かい
「なにしてるんだ!すぐにやめろ、
やめろ、やめろ!」というわけです。
なにかしたほうがいいんじゃないか、と思いました。
子供は何もかも失ったのです。
世界で最も信頼している二人の一人に、
足元をすくわれたのですから。
こいつに注意すべきかどうか考えました。
でも、「関わるな、関わるな、歩きなさい」と自分に言い聞かせました。
飛行機の最後部に行くと、
座りました。そして、アイデアが浮かびました。
もし、あれが犬だったら、男を気絶させていたと思います。
(笑)
もし、犬を蹴っていたら、彼を殴っていたと思います。
男性が子供を蹴り、つかんだのを、見てみぬふりをした。
こういうことです。
社交能力は簡単です。
生涯のパートナーを選ぶ際、人は俗物的に、
毛の色(coat color)、外見(conformation)、愛嬌(cuteness)と、3Cを基に行います。
ロボットみたいですよね。
交際し出し、楽しく一年が過ぎます。
そして問題行動が少し浮上して来ます。
夫が自分の服を片付けないとか、
妻がいつも待ち合わせに遅れるとか、
犬が吠えるのと同じですよね。
一旦始まると、癖になってしまいます。
自分自身の感想では、二つあります。
動物や人と触れ合っているのを見ると、
あまりにもまれな事なので、感想は少ないです。
起きた時は、ひどいし不快です。
家族間や配偶者間、
子供との間、両親との間で特にひどいです。
仕事場で特に見かけます。
中でも、上司から従業員へです。
幸災楽禍のように、
人の過ちに喜びを感じているようです。
そこで嘆いたり、文句言ったり、意地悪言ったりできます。
私に言わせれば、これが人間の弱点です。
本当です。
私達は良いことを当然と考え、悪い事に文句をつけます。
これらの能力を全部教える必要があると思います。
微積分はすばらしい。
子供の頃、微積分の天才でした。
今ではさっぱり覚えていませんが、子供の頃はできてました。
幾何学や量子力学はすばらしい!
これらは、かっこいいものです。
しかし、結婚生活を守る事はできないし、育児もできません。
私が見る未来とは、
犬のしつけを通して皆に分かって欲しい事は、
旦那も同じく簡単に調教できるのです。
ロットワイラーを飼うよりも簡単でしょう。
子供も簡単に調教できます。
見てるだけでいいんです。
行動のサンプルを取り、例えば、5分ごとに
「これは良いか、悪いか」と質問します。
もし良い事なら「よくやったね、ありがとう」と言います。
とても効果的な育成テクニックです。
学校で教えるべきです。
人間関係、どうやって交渉しますか?
おもちゃを借りたい友達と如何に交渉するべきか?
如何に初めての恋愛関係を準備するべきか?
どうやって子育てをするか?
ベッドに寝ていたと思ったら、妊娠していた。
すると人生で最も大切なもの、 子供を育てていた
正しい生き方と習慣、これらは教えられるべきです。
悪い癖を直すのと同じくらい、良い習慣を破るのは難しいです。
これが未来への希望です。
時間ぴったしに終わらせたいので
後、8、7、6、5、4、3、2、・・・
ご清聴ありがとうございます。
(拍手)