Tip:
Highlight text to annotate it
X
まる子ファン拒絶!! さくらももこセルフパロディ『ちびしかくちゃん』は、なぜ胸クソ悪いのか?
同作は、おっちょこちょいでグータラだけど好奇心旺盛。
そしてしたたかで鋭い面も持つ小学3年生のまる子(本名はさくらももこ)と。
強烈すぎる個性を放つ家族や友人たちの愉快な日常が描かれたギャグマンガで。
現在までになんと3000万部以上の売り上げ冊数を誇り。
今もなお老若男女に根強く支持されている。
『ちびまる子ちゃん』を知らない日本人はいないとしても。
言いすぎではないだろう。
そんな『ちびまる子ちゃん』を。
作者であるさくらももこがセルフパロディした作品『ちびしかくちゃん』が。
9月25日に発売された。
同作は、青年マンガ誌「グランドジャンプ」(同)に連載中で、公式サイトの紹介文を見ると。
「『子供の世界にも人間関係がある』のは『まる子』と同じ。
だけど本家よりも“何かと角が立つ”のが『しかくちゃん』」とのこと。
ちょっとアレンジが加えられた『ちびまる子ちゃん』のキャラクターが登場し。
大人が楽しめるようなシュールで皮肉の利いた内容になっているのかな? と思いながら。
『ちびしかくちゃん』のページを開いたものの、その期待はあっさり裏切られることに……!?
『ちびしかくちゃん』の第1話「【お父さんのパンツ】の巻」のストーリーは。
だいたいこんな感じだった。
ある日学校に、体操着と間違えて。
父“ピロシ”のパンツを持ってきてしまった“しか子”。
友達の“だまちゃん”に相談するも。
「アッハッハ笑っちゃうね みんなに言っちゃおう」とバカにされ。
しか子は「ああん やめてよ だまちゃんはいじわるだねぇ」とオロオロするばかり。
家に帰っても、ピロシから「なんでオレのパンツと体操着をまちがえるんだ」「夕飯ナシだっ」と激怒され。
ガタガタ震えながら「ごめんなさい」と繰り返し謝ることしかできない。
祖父の“友象”は、そんなしか子を不憫に思い、ピロシに「お前が悪いんじゃ」と食って掛かり。
お母さんにまで牙を向けるが、逆に怒鳴られる始末。
結局、しか子が「悪いのは私だよ~」「私のドジで家族がケンカしちゃやだよぉ みんな仲良くしてよぉ」と涙を流すことで丸く収まり。
一家で夕飯を食べるのだけど、喉に魚の骨が刺さってしまったせいで。
しか子は夕飯が食べられなかった……というオチがつく。