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多くの生徒がこれまでに尋ねてきたのですが、なぜ “favourite” や “colour” のような単語は、
テキストがどこで作られたかによって、スペルが異なるのかと。
うん、それはとてもいい質問ですね。
実際、単語は国々で違ったスペルになっています。
たいてい、2つの種類のスペルがあります。アメリカのスペルとイギリスのスペルです。
元々は、イギリスのスペルが主流でしたが、たいていテキストで使われ、
また多くの人々が、今ほとんど見かけるのはアメリカのスペルです。
さて、何が違うのでしょうか。
主に、4つの大きな違いがあります。1つ目の違いは、”-or” のスペルです。
colour, favourite, armour のような単語です。
イギリスのスペルは、”-our” で一方アメリカは、”-or” です。
2つ目の違いは、”-er” のスペルで、centre や metre のような単語です。
イギリスのスペルでは、たいてい “-re” となり、それはフランス語から借りてきたものです。
アメリカのスペルでは、”er” となります。
3つ目の違いは、”-ize” で終わるようなもので、realize や recognize のような単語です。
イギリスのスペルは、”-ize” の音の部分を “s” を使って表しますが、アメリカでは “z” が使われます。
4つ目のおもな違いは、過去形の動詞の時です。
最後が “L” で終わる動詞、”cancelled” や “travelled” のようなものにおいて、
イギリス英語では、”L” を重ねますが、アメリカ英語では1つだけです。
さあ、復習すると、1つ目の違いは、”-or” と ”-our”
2つ目の違いは、”-er” と “-re”
3つ目の違いは、”-ize” での、S または Z。
そして4つ目の違いは、”L” で終わる動詞が過去形の時に、L を重ねるかどうか。
これらが、イギリスとアメリカのスペルのおもな4つの違いです。
しかしながら、また違った疑問が生じます。4つの違いについて理解はしたけど、
どうして違いがあるのか?どうなっているんだ?
おたくタイム!
大昔、それこそアメリカが一つの国となる前、
イギリスは、ものに語をつづるという決まった方法を、実際には持っていませんでした。
女王でさえ、手紙を書いているときに、一つの手紙の中で同じ単語を異なるスペルで書いたりしたものでした。
それも彼女の気分によって変わるものでした。
そして、このような出来事が辞書というものが必要となる発端だったのです。
誰かが、私たちが使っている語というものをすべて集め、それを一つの本に収めるという画期的なアイデアを思いつきました。
それは語をどのようなスペルでつづり、どういった意味を持つのかを教えてくれるものでした。
それ以前は、このようなものは、一つとして仕上がりませんでした。
最初の英語辞書は、実際約800年前に創られました。
しかも、それのほとんどが、外国の語を英語に翻訳するために作られたものでした。
しかし、こんにち私たちが知る辞書は、1806年頃に始まりました。
Noah Webster という人によってです。ひょっとしたら、あなたはその名前を知っているかもしれません。少しだけ、知られた名前なのです。
辞書の世界の中では、とても有名ですが。
とにかく、1806年、アメリカ人の Noah Webster です。
そして、当時アメリカでは、革命戦争が終わって少ししたところでした。
アメリカは、自分たちがヨーロッパ帝国から分離する方法を本当に探していました。
そして、Webster が決めた一つの方法は、スペルを通じたものでした。
そう、彼は語を変えることを始めたのです。
彼は、自分の目標は、スペルをシンプル化し、余分な文字を取り除くことだと主張したのです。
さらに、語をもっと発音通り正確に変えることだと。
これが、物語の一部なのです。しかし、ほとんどは実際アメリカ人のプライドからくるものだったのです。
そう、要約すると、スペルには2つの違った種類があり、
イギリス式とアメリカ式です。そして、おもに4つの違いがあり、
-or と -our
-er と -re
-ise と -ize
-lled と -led
そして違いがある理由は、Webster という名の男が、
アメリカという国のアイデンティティを作ることと同様に、スペルをシンプルにしたかったからです。
したがってスペルに違いがあり、だからこそ英語は面白いのです。
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