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CHUCK TEIXEIRA: 私が見つけ出すもの、それはとても魅力的なものです。
この小さく、シンプルなマシンにより
人はより速く、より遠くへ行くことができます。
人が移動するには最適な方法です。
このすばらしく、シンプルで、必要最小限の装置により
ライダーたちは世界の風景を見て、レースで最速を記録し
山々を登る。
自転車があればなんでもできます。
私はChuck Teixeira。スペシャライズド社の
シニアアドバンストR&Dエンジニアです。
私にとって自転車は血の一部です。
祖父は自転車店を経営し、20年代、30年代初めには
実際にレースにも参加していました。
祖母は自転車店に置いたベビーサークルにいる私の
面倒を見ていました。
私は1973年にレースを始めました。
そして、エンジニアリングは自然と
私が抱く2つの情熱を結びつけました。
次にできることはなんだろう? 乗っては考え、乗っては考え、
私は何時間もかけて答えを探し求めました。
どうやったらもっと良い自転車を作れるだろう。
どうやったら軽くできるだろう。
どうやったら、今まで実現しなかったことを
できるようになるだろう。
私を切ったら、自転車が流れ出すでしょうね。
TV番組については聞かないで。 知らないんです。
ソファーに座り続けるなんて退屈なものです。
睡眠は少しで十分です。
常に時間に追われています。
プロジェクトを常時、10~20抱えています。
ANDREW FRASCA: ChuckがEastonのチューブでやったことは、
アルミ素材の開発において
画期的な出来事となりました。
アルミフレームを作る人がいたら、
Eastonのチューブで作りたいと思うでしょうね。
CHRIS D'ALUISIO: 長い間、当社のアルミチームは
強力な助っ人を探し求めていました。
そして、チャックを見つけました。
Chuckと私、それにAndrewは、
すばらしいチームを作っていると思います。
CHUCK TEIXEIRA: しばらくして、あらゆる資源やエネルギーが
カーボンへ注入されるようになりました。
アルミは用無しです。
私は現在、アルミをさらなるレベルへ
押し上げる仕事に取り掛かっています。
Smartweldはスペシャライズドが開発した
特許取得済みの技術です。
アルミフレームが次のステップへと
駆け上がるためには、フレームの接続方法を
考え直す必要があります。
従来のジョイント部だと、ヘッドチューブにシリンダーをあてがい
ダウンチューブには別のチューブまたはシリンダーを
あてがうのが基本です。
ジョイント部はともに接合されます。
音楽の基礎指導のようなものです。
一見よく設計されているようですが、
実際は違います。
接合を行う溶接工次第なのです。
CHRIS D'ALUISIO: そのためSmartweldでは、
接合を行った後、エンジニアに戻します。
ANDREW FRASCA: Smartweldテクノロジーでは
ヘッドチューブは油圧成形されており
基本的にドーム型の構造をしています。
トップチューブとダウンチューブも油圧成形されており、
ドームを組み合わせるような具合になります。
2つのチューブを同時に押し当てたときに、
価値がわかるというものです。
そして、その価値は溶接によって実現します。
CHRIS D'ALUISIO: 溶接工は仕上げをします。
やるべきことは明白で、
ずいぶん簡単だと思うことでしょう。
CHUCK TEIXEIRA: 私たちは接合部を
ストレスのかかるポイントから離しました。
私たちが実験室でなるほど!と強く思ったのは、
初めてSmartweldによりチューブを固定して、
とてつもないパフォーマンスと改善が
明らかになったときでした。
このフレームが破損するなんてことはないと思っています。
いまも走りに走り続けています。
ずいぶん長い時間が過ぎました。
パフォーマンスにそういった変化は見られませんし、
あったとしても、憶えていないくらいです。
コンピュータの前に座り、何かを設計する。
そして、会社の外に出て実際に何かを作る。
これ以上の楽しみはありません。
さらに、おまけとして
自転車に乗って外出します。
SPEAKER 4: よし、Chuck、始めよう。
CHUCK TEIXEIRA: Allezに乗っていると
道からすばらしい感触を得られます。
フィードバックのバランスに優れており、
適度な感触を感じ取れるため、
タイヤが何をやっているか正確に知ることができます。
大したヤツで、文句の付けようもない。
サドルに座って上っているときも、下っているときも
贅沢な気分になります。
スプリントをして集団の背中に追いつこうとしているときも、
優れたパフォーマンスを発揮します。
ペダルの固さもちょうどいい。
丘を上って―
とても奇麗ですね。
下り坂を曲がっています。
ハンドリングもいいです。
結合しているのは、すばらしいカーボンフォークです。
Tarmacに見られるのと同じフォークです。
私が常々すばらしいと思うのは、
素材が活きる方法をエンジニアリングが
生み出し、指示したとき、
素材が実際に製品の売りとなることです。
ローコストのカーボンファイバー製バイクは正直なところ、
すぐれたパフォーマンスを持つアルミ製バイクに敵いません。
新しいSmartweldフレームのパフォーマンスが大変優れているため、
S-Worksバージョンも作らざるを得なくなりました。
S-Worksは最上のパフォーマンスを
約束された自転車です。
より強く、
頑丈で、
重量が抑えられており、見た目も美しい。
この新技術がこれらの小さな変化の一部に
なりつつあることを実感しています。
今から10年、20年、30年前を振り返ってみると、
なんと、それがターニングポイントだったのです。
私たちはそのとき行っていたことを中止し、変化を加え、
より良いものを作り出しました。
最近、アルミ製バイクに乗っていないのだとしたら、
アルミ製バイクに乗ったことがあるとは言えないのです。