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ではまず、 声を録音したWAVファイルをロードします。
"Sample" カテゴリを選択し、 ファイル名をクリックすれば視聴できます。
ファイル名をダブルクリックでロード。
このWAVファイルはステレオで録音されているので モノラルに変換しておきましょう。
ここの "ADJUST" というボタンをクリックし モノラル化します。
少し音量が小さそうなので ここのボタンで音量を最大化します。
ちょっと大き過ぎる場合は、 隣のボタンで音量調整します。
念の為、このオリジナル・ファイルは複製しておきましょう。
ファイルを選択し、 右クリック・メニューの "Duplicate" で複製できます。
ではまず、"あ行" と "か行" の処理をします。
この部分をコピーして、
空のスロットを選択し、ペースト。
先ほど音量を変更した時に このファイルは32bitになってしまったので、 16bitに戻しておきましょう。
ここの "SLICE" というボタンをクリックして、 波形上にスライス・マーカーを設定していきます。
後で細かく処理するので、大雑把で構いません。
この左下の小窓に、仮分割されたサンプルが表示されています。
そしてこの小窓内で右クリック・メニューを開き
"Destructively Render Slices" を選択します。
そして、この一番上の元ファイルを削除すれば
このように個別のサンプルが出来上がります。
では、SLICEをオフにして、各ファイルの処理に移ります。
先頭の無音区間と、 後半の余計な区間をカットします。
ここの虫眼鏡アイコンをクリックすると、
ループ・ファイン・エディターが表示されます。
これは、ループ・スタート地点と ループ・エンド地点の 波形を拡大表示する画面です。
例えば、この辺りにループを設定し、
ループ・マーカーを動かすと 波形表示も動きます。
もう1つ便利な機能として、 "Snap" があります。
"0 Crossing" というのは、 波形の中央線と波形が交わるポイントに ループ・カーソルをスナップしてくれる機能です。
このSnapをオンにしておく事で、 波形の"区切り"にループ・カーソルを簡単に設定できます。
Renoid ボイス・ファイルに関しては、 波形の最小単位の "1サイクル" にループを設定すると 良い結果が得られるでしょう。
ではスクロール・バーをダブルクリックして ズーム・アウトします。
ループ・ポイントより後方は もう必要ないのでカットします。
これでとりあえず「あ」のループ設定ができました。
次に「い」の処理に移ります。
前と後ろをカットして、
1サイクルにループを設定し、
ループより後方をカットします。
「う」も同様です。
「う」は他と比べて音量が小さいので、 少し調整しておきます。
音量を変更した場合、 そのファイルは32bitになってしまうので、 16bitに戻しておきます。
これであ行の処理が出来ました。 この時点で、一旦各ファイルを外部に保存します。
Sample カテゴリーを選択し、 仮保存用にフォルダを用意します。
そして、処理が終わった各ファイルに名前を付け、 保存していきます。
保存が完了すれば、 この小窓内の "あ行" のファイルは削除してしまいます。
続いて、か行の処理に入ります。
もう、全く同じ事の繰り返しです。 地道な作業で疲れますが、 完成目指してがんばりましょう。
大体これで、か行の処理が出来たので、 各ファイルを保存します。
保存が完了すれば、 この小窓内の "か行" のファイルは削除します。
ひたすらこの工程を繰り返し、 71個のひらがなWAVファイルにループ設定を施し、 名前を付けて保存します。 頑張ってくださいね。
はい、このように全てのひらがなWAVが揃った所で、 次の工程に移りたいと思います。
"Sample Keyzones" 画面を開き、
このバーチャル鍵盤上に ひらがなWAVを割り当てていきます。
まずは「あ行」から。
左Ctrl を押しながらマウスでクリックしていくと 複数のファイルを選択できます。
「あ行」は 4オクターブ目の C から E に割り当てます。
このように画面下部にドラッグ&ドロップすると 広い範囲に各ファイルを割り当てられますが、
Renoid ファイルは 1音につき1つのファイルを割り当てます。
続いて「か行」。
先ほどと同じように 画面上部にドラッグ&ドロップします。
「か行」は 4オクターブ・F から A に割り当てます。
1つ注意が必要なのは、 次の行をロードする前に 必ず最後の音を選択しておいてください。
そうしないと ファイルの順番がごちゃごちゃしてしまいます。
では「さ行」。
「さ行」の割り当ては 5オクターブ・C から E ですが、 ここで、わざと場所を間違えてみます。
当然、これらのファイルを選択しなおして、 正しい位置に移動するんですが、 1つ注意する事があります。
単純にファイル位置を動かしただけでは、 このように音程がおかしくなってしまいます。
これは各ファイルの "Basenote" という設定がずれてしまうからです。
この "Basenote" 設定を修正するには 各ファイルを選択後、 バーチャル鍵盤上を右クリックします。
ここも、ファイルを一旦鳴らしてから 鍵盤上を右クリックします。
これで "Basenote" 設定が正常に戻りました。
では次に「た行」をロードします。
「た行」の割り当ては 5オクターブ・F から A です。
次に「な行」。 6オクターブ・ C から E です。
「は行」。 6オクターブ・F から A です。
「ま行」。 7オクターブ・C から E 。
そして次は順番が入れ替わっていまして、 「ら行」が先にきます。
7オクターブ・F から A です。
その後に、「や行」がきます。
おっと、少し位置がずれましたね。
こういう場合はファイルを移動してから、 "Basenote" 設定を右クリックで修正します。
8オクターブ・C から F までが、 「や・ゆ・いぇ・よ・わ・ん」 と並びます。
次は濁音に移ります。 まず「が行」です。
「が行」は 1オクターブ・F から A に割り当てます。
次に「ざ行」。 2オクターブ・C から E です。
次、「だ行」。 「だ・でぃ・どぅ・で・ど」と並びます。 2オクターブ・F から A です。
次、「ば行」。 3オクターブ・C から E です。
そして最後に「ぱ行」。 3オクターブ・F から A です。
これで遂に、 全てのひらがなWAVを 鍵盤に割り当てる事が出来ました。
あと1つだけ。 この "Envelopes" という設定をしておきます。
この "Volume" のエンベロープを有効にする事で 音に余韻が生まれ、自然な発音になります。
初期設定のままでは余韻が長過ぎるので、
グラフの長さを "16" くらいに変更しましょう。
そして、この右側のポイントをゼロに下げます。
これで、自然な余韻が設定できました。
遂に、全ての設定が完了しました。
あとは、"Instrument" カテゴリーを選択し、 この Renoid ボイスにふさわしい名前を付けて、 XRNI ファイル形式で保存します。
これで、いつでも この Renoid ファイルを呼び出す事が出来るようになりました。