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下町企業が中心となって進めている深海探査艇「江戸っ子1号」の
開発プロジェクトが本格的に始動し、きょう
契約書の調印式が行われました。
「江戸っ子1号プロジェクト」は
発案者は葛飾区で従業員5人のゴム化学工業所を経営する杉野行雄さんで、
杉野さんから相談を受けた東京東信用金庫を中心に
町工場3社と芝浦工業大学などが集まり、プロジェクトが始動しました。
プロジェクト推進委員会の委員長を務める杉野さんは
「夢であった海底探査推進の調印ができることに感無量。
最終目標は1万1000メートルのマリアナ海溝」と話し、
下町工場の意地とプライドを賭けた挑戦です。
「江戸っ子1号」の母体となるのは
中には照明器具やテレビカメラなどを搭載します。
探査艇は船の上から投下しておもりの力で海底まで沈め、
生物の撮影や砂の採取などを行った後、
予算はおよそ2000万円で、参加企業から集めた資金に加え
寄付金や賛助金で賄います。
今後は耐圧試験や部品開発などの具体的な製作工程に入り、
ことし中に水深8000メートルの日本海溝で試験運用を実施する予定
国内産の部品だけで深海を調査する探査艇を作ろうというプロジェクトです。
深海の水圧にも耐えられる直径44センチほどのガラス球で、
浮力で上がってきたところを回収する計画です。
だということです。