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都内の外国人登録者はおよそ42万人いるとされています。
都ではさまざまな取り組みで外国人定住者に対し、現在実施されている
国勢調査への協力を呼び掛けています。 今年の初めから
都内に住み始めたカナダ出身のアダム・ウッドさん…。
ウッドさんの元にも国勢調査票が届きました。調査票は日本語だけで書かれているため、
英語で書かれた見本を手本に調査票を記入します。
初めて日本の国勢調査の記入をしたウッドさんは「もっと多くの言語で
調査票を作った方が調査票を正確に読むことができると思います。
以前、カナダで実施された国勢調査と記入の仕方が違うので
少し戸惑いました」と話します。ウッドさんはまだ日本語が読めないため
“鉛筆で記入”の指示が分からず、ボールペンで調査票を記入してしまいました。
ウッドさんは「私の周りには英語での案内をもらった人がいなかったので、
私が英語の対訳書をコピーして知り合いの外国人に配りました」と話していました。
欧米の外国人定住者を対象にした英字新聞・ジャパンタイムズでは
先月20日に国勢調査の告知を載せ、外国人定住者にも
調査票の記入の協力を呼び掛けてきました。
ジャパンタイムズの沼田雄介さんは「外国人の方で長く住んでいる方でも、
日本語がしゃべれても日本語が読めない方というのは大勢いらっしゃいます。
そういう方は英語の新聞に頼って情報収集をしている」と話します。
都では年々増える外国人定住者に対応するため、
ホームページ上で調査票の記入方法を27ヵ国語で案内しています。
都・国勢調査実施本部の小幡裕子課長は「母国で同じような
国勢調査をしている方であれば、例えば性別とか年齢とかは
すぐ書けると思いますが、職業や住まいなどの日本独特の質問
――『通勤は何で、していますか』とか、そういったところは
もう少し丁寧な説明が必要かと思います」と話しています。
調査票の提出締め切り日はきょう7日ですが、
都では国勢調査実施本部に英語、中国語、韓国語のホットラインを
今月15日まで設置し、外国語でのサポートを続けます。