Tip:
Highlight text to annotate it
X
企業での話なのですが
この企業では
社長をはじめ
取締役が全員が始まりまして
全社員が集まって営業会議を行ない
これが年に2回
春と秋の2回行われます
この営業会議で
この大きな営業会議と申しますのは
その会社には営業部が四課ありまして
各四課の中でプロジェクトチームが推進している
現在の状況をですね
営業会議で発表するわけです
これも
プロジェクトチームの責任者である
係長が発表することになっています
ところが
営業一課のAさん
この方は32歳
もう大変におとなしくて仕事も コツコツとやりまして
毎年の売上も非常に上げておりますし
力がある
部下の人気もある
このAさんにとって欠点は
人前に出るとあがってしまうことです
人前に出るのが 嫌で嫌で仕方がない
このAさんは
毎年2回行なわれる おおきな営業会議が
本当に嫌だったんです
考えただけでも心臓が どきどきして苦しいし
手足はブルブル震えてくるし
もういてもたっても いられないくらい
落ちつかなくなってしまう
このAさんが
この営業会議の当日
営業一課ということもあって 一番初めに命じられて
壇上に上がったんです
社長取締役の前で発表したのですが
案の定あがってしまった
それでは
私どもの一課の
プロジェクトのですねその・・・
発表しますけれど・・・
えー、一課のプロジェクトとして えー、毎年と同じように
ですね
活動しておりまして
今年も
まあ、同じような状態なんですが
まあ、あのメンバーとしては みんなよくやってる
と思いますので
などと、こんなもうね
うろたえてしまって、何がなんだ かわけの分からないことを
話をしてる
この時、社長が眉間に青筋を立てて
おい、A君もういいよ、やめろ!
お前の言う事を聞いていると 何を言っているのか
さっぱりわからないじゃないか
だいたいこの会社では年に2回 この会議があるのは
わかっているんだからもっと 準備しなければだめだ
君の発表の仕方を見ていれば だいたい仕事が内容は分かるから
もうやらなくてもいい
こうやってAさんの発表は そこで打ち取られてしまった
そして
続いて今度は営業二課の
Bさんの発表です
Bさんは
28歳。Aさんよりも
大分若いんですが
Bさんも仕事ができ
若い人たちに非常に人気がある
Bさんが壇場に立って
スピーチをした
営業二課の
プロジェクトの推進状態を これから発表させて頂きます
私どものプロジェクトは
今年の2月に
立ち上げまして
最初は
7名でスタートしました
けれども4月に
O君とB君に加盟してもらって
今9名で活動しております
そしてこの推進と
目的と状況でございますが
まず各官公庁の公益法人の
情報誌を
資料の元としまして
他社の
活動よりも私どもは一歩進んで 先に活動しております
おかげさまでこの半年間で
当初の目的よりも
3割増しの
仕事をすることができました
こうやって
3割増の利益を上げるということを よく考えてみますと
3つの原因が
あったと思います
この3つの問題について これからご説明してまいります
まず第一番目の問題ですが・・・
こうやって理路整然に
説明している
社長以下取締役も一生懸命 うなづきがら聞いてくれた
持ち時間の10分を有効に使って 説明が終わったわけです
このプロジェクトが終わった後に
質問を受け付けたのですが
みんな
納得した顔で聞いていまして
手を挙げる人は誰もいなかった
この営業会議が終わって
1週間立ってですね
役員会が行われたわけです
役員会で
今営業は4回あるけれど
もう一つ課を増設しよう
そして
営業五課の課長に
当然
このBさんが任命されたのです
Aさんは32歳 経験も豊富なんですが
仕事もできるのですが あがり症のために
また今年も苦汁を飲まされて しまったのです
ですから
仕事はできればいい というものではない
仕事ができても
これを多くの人に
自分の知識を広めていく
多くの人に認めてもらう ということが非常に
大事なことなんです