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よく訊かれます。時には責めるような感じで「あなたは無神論者ですか?」と。
私が"ist"だとすれば唯一 "scientist"ですよ。運動には関係していません。
私は"ism"の人でもありません。わたしは自分のために考える。 誰かが私を哲学や運動に結びつけた瞬間に、
あらゆるお荷物や付随する哲学を私にあてがおうとして
会話したいと思っているのに、彼らは断言したがるんです。
もう重要なことはわかっている、だってあなたは○○だから。
会話というものはそうじゃありません。申し訳ない。違います。私はそうではなく、
その場でお互いの考えを探り合いたいのです。ラベルを貼ってしまって
これから起こる事を先に決めつけるのではなしに。
その人たちが本当に知りたいのは、あなたの宗教や精神性や神についてのスタンスがどういうものなんですか?と。
私は言います。一番近い言葉を捜すなら不可知論者でしょう、って。
不可知論というのは19世紀の言葉で、Huxleyですね。彼が
ある人達を指した言葉で、彼らは「見ていないのでわからないけれど、証拠があるなら受け入れる準備はある。
でももし無いのなら、無いものについて無理矢理考えさせられたくない」人たちです。
無神論者の中には「不可知論者は皆、無神論者だ」と言う人も多いです。そうですか。
常に無神論者たちに言われます。面白いですね。実は Wikiの私の頁に...私が作ったのではないですよ、
誰かが書いたんです。私の人生をそれほど気にかけてくれるとは照れますね。
そこに「Neil deGrasseは無神論者である」と書いてあるので、私は「それはちょっと違うな」と。
だから「Neil deGrasseは不可知論者だ」と書いて、1週間後に戻ってみたらまた「Neil deGrasseは無神論者である」になってる。
1週間後ですよ。「どういうこと?」と思いましたよ。
「少し言い方をかえなきゃだめだ」と思って、今度は 「Neil deGrasseは一般に無神論者達から無神論者だと言われているが、
実は不可知論者である」と書きました。
ある人達は「あなたは間違ってますよ。だってそれ同じことでしょう」と言いますが
いいえ、同じじゃありませんよ。何故かって、私の知る無神論者というのは
誇らしく名札をつけて活動していますよ。あからさまに無神論者で、
彼らは政策を変えたいし議論もする。私にはそんな時間も興味もなし、
そうするエネルギーもないです。私は科学者です。教育者です。私の目標は
まず皆に素直に考えさせること、自然界に興味を持たせることです。
それが私です。それ以外の何でもありません。
無神論者という言葉の存在自体が変ですよ。私はゴルフをしませんが、non-golf playerを呼ぶ言葉はありますか?
non-golf playerは集まって戦略会議しますか?Non-skierには呼び名がありますか?
集ってスキーをしないことについて話すんですか?私はしませんよ。できません。
私は誰かと群れて、どれくらい神を信じないか話し合うなんてできません。
そんなエネルギー無いですよ。不可知論ゆえに私は無神論者の行動をとらないのです。
その2つのカテゴリーに大きな共通部分があるかどうか別として、要するに
私はどのカテゴリーにも属したくないのです。