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こんにちは、Martha Zemedeです。Agilent Technologiesの アプリケーション・エンジニアです。今日の
エンジニアが抱えるテスト課題の1つに、 LTE-Advancedのバンド間キャリア・アグレゲーション信号の
復調があります。このビデオでは、 弊社の信号作成/解析ソリューションにより、
Agilentがこのテスト課題にどのように対処しているかを 紹介します。キャリア・アグレゲーションは、
LTE Advancedの主要な機能の1つです。 2つの搬送波やLTE搬送波をアグレゲートし、
最大100 MHzの広い伝送帯域幅を利用して、 LTE Advancedの目標ピーク・データ・レートである
最高1 GB/sを実現することが できます。
定義では、アグリゲートされた搬送波 (コンポーネント・キャリアとも呼ばれます)は、
単一の周波数バンド内(イントラバンド)および 複数の周波数バンド
(バンド間キャリア・アグレゲーション)内で、 隣接していたり非隣接であったりします。プロバイダへの
スペクトラム割り当ては、複数の 周波数バンドに分散していることが多いので、
バンド間キャリア・アグレゲーションは、最も現実的な 配備シナリオです。また、これはユーザ機器にとって
最も大きな課題です。複数のバンドをカバーするためには 複数のトランシーバを同時に動作させる必要が
あるからです。
物理層テストの主な課題の1つは、 これらのコンポーネント・キャリアを同時に復調することです。
というのも、周波数バンドの分離とバンド間シナリオでは、 市販されているシグナル・アナライザの
IF帯域幅よりも広いからです。 このビデオでは、Agilentの89600 VSAソフトウェアを
2台のXシリーズ シグナル・アナライザまたは N7109Aマルチ・チャネル・シグナル・アナライザと
組み合わせることにより、どのようにテスト課題に対応できるかを 紹介します。今日のセットアップには、2台のMXG
信号発生器も含まれています。上のMXGは2個の コンポーネント・キャリアを800 MHz周波数帯域で出力し、
下のMXGは3個のコンポーネント・キャリアを 2100 MHz周波数帯域で
送信しています。
2台の同期したMXAシグナル・アナライザがあり、 それぞれ対応した周波数のMXGに接続されています。
ここには89600 VSAソフトウェアがあり、 この1つのインスタンスで、
2台のMXAから収集して、2つの周波数帯域の 5個のコンポーネント・キャリアを同時に
解析します。今日のデモンストレーションでは、 ダウンリンクについて説明しますが、
同じ機能をアップリンク解析でも使用することが できます。89600 VSAソフトウェアで、
LTE Advancedアプリケーションを選択し、 復調プロパティで、コンポーネント・キャリアの
数を選択して5に 設定します。次に、各コンポーネント・キャリアに適した、
入力オフセットと周波数オフセットを 指定します。
ご覧のように、2個のコンポ-ネント・キャリアは 800 MHzで入力番号1つまり
上のMXAを使用し、3個のコンポ-ネント・キャリアは 2100 MHzで入力番号2、つまり
下のMXAを使用しています。各コンポーネント・キャリアの 設定値は、Commonタブ上で
コンポーネント・キャリアを選択することによって、 個々に指定することができます。その後、他のタブで、
信号帯域幅などの設定値を指定します。次に、復調器が 各コンポーネント・キャリアの復調を
同時かつ個別に実行して、各コンポーネント・キャリアの 測定結果が表示されます。
下段の2つのトレースは、2つの周波数帯域の スペクトラムを示し、上段の5つのトレースは、
0~4のコンポーネント・キャリアの復調結果を 示しています。
コンポーネント・キャリアごとに、 3種類のトレース・ウィンドウを表示しています。フレーム・サマリ・トレースには
すべてのアクティブ・チャネルとそれぞれの EVM、パワー、変調方式が表示されています。
これはコンスタレーション・ダイアグラムです。 そしてこの検出された割り当て時間のトレースには
リソース割り当てが表示されています。 垂直軸方向は周波数、水平軸方向は
時間です。これらすべてのトレースは チャネル・タイプによってカラー・コード化され、
フレーム・サマリ・トレースには、すべてのチャネルが、対応するカラーで 表示されています。お分かりのように、
それぞれのコンポーネント・キャリアに異なる変調方式の ユーザがおり、使用可能なリソースの一部しか
占有していないものがある一方で、 コンポーネント・キャリア2のように、すべての使用可能な
リソースを占有しているものもあります。
さまざまなEMVトレースおよび サマリ・テーブルを含め、コンポーネント・キャリアごとに
使用可能なトレース・データは40種類以上 あります。今日は、これら40種類以上の
トレース・データの中のほんの3種類を紹介しました。 ご覧いただいたように、Agilentは、
業界で最も包括的なLTE Advancedソリューションにより、 非常に困難なLTE Advancedデザインのテストを
支援しています。AgilentのLTE Advanced テスト・ソリューションの詳細については、Webサイトを
参照してください。ご覧いただき、ありがとうございました。