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J.J.には色々な変更を加えました。
まずはじめに取り組んだのが、 バイクサイズの検討でした。
彼に必要なもののひとつは 上体を、快適にリラックスさせられる
ポジションです。
彼は他のライダーに比べて 柔軟性が乏しいので
ハンドル周りを少し近く することになります。
そこで、トップの短いSサイズにしました。
実際,思っていた以上に 良いフィットになりました。
考えていたよりも色々調整する 羽目になりましたが。
しかし今は完璧なポジションだと思います
今年はハンドル周りが 下がって、
結果的によりエアロに なりました。
全体を同じようにチェックして、
非常に重要なサドル高も調整しました。
その結果、まっすぐに脚が動いて
きれいに回せるのでパワーロスが 全くなくなりました。
全パワーを発揮できるように するために、多少
エアロ効果を犠牲に するだけのこと。
自分にとっては、それが大正解でした。
フィッティングの過程で考え方も ずいぶん変わりました。
正しいサイズを選定した後は
入念にポジションを調整しました。
去年、J.J.のポジションは大きく変わりました。
彼はタイムトライアルが嫌いだったのです。 本当に嫌っていました。
彼のTTバイクについて どこが気に入っているかを尋ねると
彼は全部嫌いだと答えました。
そこでポジションの改善に じっくり取り組みました。
タイムトライアルやプロローグでは完走だけが 目標だった彼が
今では、去年作り出した ポジションによって
プロローグで上位に入りたいとまで 思うようになりました。
実際に彼はプロローグで優勝、または 善戦することを狙っていて
翌日のスプリントで勝てば
ジャージを手にする可能性もあります。
それは以前のポジションでは考えられないことで 彼もそれがよくわかっている。
以前は、タイムトライアルは別にしても、 プロローグに関しては完全に
翌日の準備運動くらいにしか考えていなかった。
実際のレースというより トレーニングの一環みたいなものでした。
カリフォルニアで彼らと バイク・フィッティングをして
ポジションが完全に変わった 今シーズンまではね。
彼らは私のハンドルを上げて、 サドルは相対的に低めにしたのです。
持っている力を出せるようになったのは それからです。
優勝には届かなくても 先頭を走る何人かに
近づければ十分です。
次の日か、またその次の日に 先頭に立てればいいのです。
観戦するのが楽しみです。
彼が何を目標にしているのかや 彼のポジションをしっているから
彼がテレビに映って、プロローグをやっていたら 私は大きな声援を送ります。
今までよりも上が目指せるとわかったら トレーニングにも熱が入ります。
以前はプロローグのトレーニングなんて したことがありませんでした。
ただバイクに飛び乗って 頑張るだけでした。
色んな事が、かみ合ってきて ますます良くなっていくと思います。
どうなるかは見てのお楽しみです。