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空から舞い降り 無数の死をもたらしたもの-
それは 「神風」特攻隊でした
この特攻隊は 連合国の数十隻の軍艦を沈め-
数千の水兵を殺しました
岩井忠正さんは その特攻兵士の一員…
殉死を選んだ志願兵でした
喜んで志願したわけではないんです
戦場へ行けば死ぬということは分かっていました
苦しんで死ぬよりはいっそのこと 一瞬のうちに死ねないかと考えてました
だから 自爆する任務を志願したのです
しかし 海軍少尉だった岩井さんは 結核におかされ-
召集令状は 一度も来ませんでした
彼は今 運が良かったと思っています
93歳になった今 東京で静かに暮らし 戦争の無益さ-
平和憲法を変えようとする愚かさが 実によく分かると言います
総理大臣は 憲法を変え 日本を 旧帝国主義時代に戻そうとしています
戦後の 最も危険な政権です
日本の総理は 各種世論調査で 高い支持率を維持していますが-
超リベラルの憲法を改正しようとする方針への 国民の支持は少ない とみています
多くの国民にとって 憲法改正は 超えてはならぬ一線だからです
戦争放棄を唱える憲法9条を-
大方の国民は 誇りに思っています
安倍首相は これを変えたがっています
明日の参議院選挙は たしかに首相の支配力を さらに高めそうですが
憲法改正へのアクセルは 働きそうにありません
一人の元兵士にとって 憲法(擁護)は 闘いがい のあるものです
なぜなら 国民を 戦争で闘い死ぬことから 守ってやれるからです
ABCニュース東京支局の マーク・ウィラシーでした