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種を蒔く人が種まきに行った
ある種は道端に落ちて
人に踏まれ
鳥に食べられてしまった
別の種は岩地におちた
芽は出たが 水気がなく枯れてしまった
また別の種は イバラの中に落ちた
イバラも一緒に育ったので ふさがれてしまった
ある種は良い地に落ちて
よく育ち 百倍の実を結んだ
先生、なぜ群衆の前では たとえを?
お前たちは神の国の奥義を 知ることが許されているが
他の者はそうではない
彼らは見ていても見えず
聞いていても悟らないからだ
たとえ話の意味はこうだ
種は神のことばだ
道端に落ちるとは こういう人たちのことだ
聞くことは聞くが 悪魔が来て――
みことばを 持ち去ってしまう
岩地に落ちるとは こういう人たちのことだ――
その時は喜ぶが
根がないので
しばらく続くだけで
試練が来るとすぐグラつく
イバラの中に落ちるとは こういう人たちのことだ
みことばを聞いても
富や快楽によってふさがれ
決して実を結ばない
しかし良い地に落ちるとは
みことばを聞くと それを守り、よく耐えて
豊かな実を結ばせる人だ