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チーム『宇宙の約束』代表 しま平です。 チーム『宇宙の約束』が出来たのは2007年のことです。
2月くらいに友達からかっこちゃんの講演会に誘われたんですけど
僕耳が聞こえなかったのでかっこちゃんの話が全然聞こえなかったんですね
そんな時にかっこちゃんの講演会に行ったのがきっかけで『1/4の奇跡』の映画の試写会のスタッフに呼ばれました。
ところがどっこい、仕事が忙しくて試写会も観にいけなかったんですね。
それで『1/4の奇跡』の東京の初めての上映会が行われる時に小豆島でイベントがあったので
そっちのほうがおもしろそうだなって小豆島に行っちゃったんですね。
それで小豆島に右足のないおじいさんがいたんですよ。
そのおじいさんが右足がなくても子供達といっぱい遊ぶおじいさんだったんですね。
あー、このじっちゃん、いいなって思っちゃって じっちゃんに「障がい者が生き易い世の中にしたいんです」って言ったんです。
そしたら、「出来る障がい者と出来ない健常者 どっちが障がい者ですか?」
って聞かれまして 僕はそれに何も答えられませんでした。
「だったら出来ない障がい者と出来る健常者 どっちが障がい者ですか」って聞かれまして
僕は障がい者のほうじゃじゃないんですか?って言ったんです。
そのおじいさんが、「君がもし結婚する時になったら 女の人にどう言うかね」って言われました。
僕は「自分の障がいとか悪いことを全部言って 受けとめられる人と結婚したいです」って言ったんです。
そしたら、おじいさんは
「そんなもの関係ない。好きになった人と結婚すりゃええねん」 と言われました
小豆島から帰る時に ぎゃおっぴ、って方がいまして 『世にも奇妙な物語』って番組のディレクターの方でした。
この方に『1/4の奇跡』の上映会をすっぽかして小豆島に来たんだよ、 って言ったら『あの映画は観たほうがいい』って言われまして
そっから先、生まれて初めての(自分の)講演会があった時も 300人の前で話したんですけどその時
(映画に出演している)雪絵ちゃんと同じNS【多発性硬化症】 の病気の方がいまして
『1/4の奇跡』の上映会をすっぽかして 小豆島いったんですよって話をしたら
『その映画に俺の友達出てる』って言われて・・・
俺は映画の内容をまだ見ていなかったのでその時はよくわからなかったんですよ
で、なんだろう、これは観てみないと!と思いまして 上映会いつやるのかなーと思ってたら
三ヶ月後やっと『1/4の奇跡』の上映会がありました。
その時友達も誘いまして一緒に観に行きました。
ただ、その時も僕、映画に字幕が付いていなくて 全然わからなかったんですよ。
で、2007年11月1日映画を観た次の日です。
仲間達と飲みに行くことになりまして 『1/4の奇跡』の話題になりました
その時
6人中3人が観ている映画だったので この映画いいよね、って話になりまして
これうちらで上映会やらない?って話になりました。
「そういえば昨日上映会した人も 『東京で上映会はこれで最後なんですよ』」ってことをいってましたね。
で、上映会やることになりましてチームで代表は僕がやることになりました。 お前やれって言われてやらされることに・・・(笑)
でもまだその段階では映画の内容ってよくわかってなかったんですよ(爆笑)
で、『1/4の奇跡』のホームページに字幕付き版もあるって 書いてあるのを見つけまして
『あー字幕バージョンあるじゃん』って思いまして家に送ってもらいました。
それで『主催者の特権!』とか自分で言って家で観ていたんですけど その時にやっと内容がわかりましたね
僕は今まで障がいを持っていることって 何かしら意味があるんじゃないかなって思っていたんです。
で、やっぱり小さい頃から 障がいを持った人達はいらない人間だって言われていたけど
絶対にそれはそうじゃないって思っていました。
だから『1/4の奇跡』の映画によって それを映像として映し出されたのはすごく嬉しかったですね
自分が本当に求めていたものって 本当はすぐ側にあったんだなって思いました。
それで2007年の12月から『1/4の奇跡』の上映会を始めまして 初めは(お客さんが)35人だったんですけど
次の年の1月から一気に100人にふくれあがりまして 『うわー、なんだこれ』って喜んで
これ毎月やろうね!って話になって 空いてる時にぽこぽこ上映会やったんですよね
上映会が終わったら「はい次はここ」「はい次はここ」って上映会やっていたら いつのまにか一年間連続でやっていたんですね
で、その間にも本当にいろんなことがありまして 新宿で雪の中やってたんですけど
スタッフが『1/4の奇跡』の上映会の看板を掲げていたんですよ
それを見た女の人が上映会を観に来てくれまして それで…あの…
『本当は死に場所を探してました だけどこの映画を観れて生きようと思いました』
そういってくれたのが嬉しかったですね
あと障がいを持った人達も
『自分が障がいを持って生まれて初めて良かったと思いました』 って言ってくれました。
本当にいろんな人が助けてくれました
そしていろんな人が『1/4の奇跡』の上映会を 始めてくれるようになりました。
本当になんだかんだといつの間にか 三千人以上の人に観ていただくことが出来ました。
私の我がままが発端ですけれど 私を支えてくれたチームの皆に恵まれたからだと思います。
私は本当に何も出来ない人間なんですけども 皆に支えられてここまでの事が出来たことに非常に感謝します。
そして障がいをもった人達が生き易い世の中にって思っていたんですけど、
でも、障がいさえも関係ないんですよね。 すべての人が生き易い世の中にってなってきました。
これからもよろしくお願いいたします。