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Lei-ol-zet,Tu o i nam ir fida ar. 「零の都市」、それがあなたに付けた名です
走り出す時計の歯車は廻(まわ)り
軋みながら誰かの命を刻む
空が霞むほどに 花を散らして
無数の意識の中で 確かな鼓動を聞く
繰り返す悪夢を砕いて 聖鐘(かね)を鳴らす影は…
永遠を夢見た少女は ひとり
贖(あがな)うべき罪の重さを認めて
哀しい眼差しの奥に 潜む黄金(きん)の色は
終焉の都市を照らし続ける
狂い出す時計の歯車は廻り
ひび割れた大地にも命を注ぐ
空が凍るほどに 花は気高く
薄れる意識の中で小さな願いを聞く
命脈の狭間に佇み ただ微笑む影は…
近付く足音から逃れるべく
月(ひかり)を目指せば影を別つ定め
優しい眼差しの奥に宿る黄金の色は
創世(はじまり)の都市を描き続ける
永遠を呪った都市は 血に囚われ
二度と目を覚まさず 湖に沈む
冷たい眼差しの奥に潜む黄金の色は
月追いの都市を照らし続ける
こころに舞い落つ
真白きひとひら
いづれの色にや染まらん
此の花…
天地ニ満テ 御神楽ニ舞エ 謳ノ葉捧ゲ 此ノ花咲ク耶
天地ニ満テ 此ノ花咲ク耶
先刻見た小鳥の 羽は翡翠の色
(天はただ高く、月はただ清浄に、光はただ澄んでそこにある)
(私は世界の何も与えられず、何も知らなかった)
水面に落ちた雫 一粒揺れて
(ひとひらの雫が奏でる詩が)
波間に描き出す光 (鎖した想いを解き放つ)
(蒼 碧 紅 私を染める)
(小川 草木 炎 私を染める)
(蒼 碧 紅 私を染める)
(小川 草木 炎 私を染める)
(蒼 碧 紅 私を染める)
(小川 草木 炎 私を染める)
記憶の淵沈み (蒼 碧 紅 私を染める)
水の底の (最懊の私の色)
------闇/noglle
憎悪、怒り、破壊
災い、諍い、恐怖、死
滅びよ、穢れた欲望に満ちし者
滅びよ、穢れた欲望
穢れと闇 奈落の底深く (闇、憎悪、怒り、破壊)
異界の門 魍魎等澱り (災い、諍い、恐怖、死)
滅びの謳 劫火燃ゆる黄泉路 (消え去れ、私たちを傷つける邪悪)
嘆きの渦 癒されぬ御魂に (消え去れ、邪悪)
消えない傷と この悲しみと
消えない過去と 過ち と
消せない棘も 刃も
消せない 罪も
全ての宿業を 灼き尽くせ
この胸の深くに 幾重に包んだ
どんな色にもまだ 染まらぬこころよ
(私は初めて 風を 花を 水を 世界を知り)
(人に 生命に 想いに 世界に触れた)
(私は初めて 風を 花を 水を 世界を知り)
(人に 生命に 想いに 世界に触れた)
(私は初めて 風を 花を 水を 世界を知り)
(人に 生命に 想いに 世界に触れた)
(白は穢れ易く傷つき易い、脆く儚い色)
(けれど全てを含むマキシマムの色)
(祝福の謳を捧げよう)
(小さな生命にも幸あらんことを)
「いづれの色にや 染まらん此の花…」