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僕は 明け方に 生まれたらしい だからかもしれないけど
夜が開ける直前の 鳥も 動物も 空気も
すべてのものが 思い詰めたような 息を ひそめたような
しゃべりたくて しょうがないのに 無理やり 言葉を のみこんでるみたいな
ピーンとした 時間が好き
夜明けだ
ひとり またひとり歩いて来るよ 思い思いの リズム スピード
小さな瞳 大きな瞳 肌の色や 背中を丸め 背筋を伸ばし
やがてその またたくみたいな 子供たちが 緑の海原の つぶつぶになるよ
空に 向って 泳ぎ出すよ
草の海 波の海 星の海を
覆い尽くす笑顔が 地球の形に なっていくよ
僕のことを この世の誰よりも 愛してくれない人を
宇宙で 一番好きに なっちゃった
そんな やるせなさに まみれながら
いつか いつの日かな
今の 自分 こそが 生まれてから 一番輝いてる
そう思える時が来るよ
水の惑星から 彼方を 目指していけば 最後の最後に 僕の中に たどり着くよ