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皆さんこんにちは、私は光を自在に操る「ライトシェーパー」としてProfotoのブログで親しまれているアンドレア・べルーソです。
本日、私はスウェーデンのファッションブランド向けの撮影を行います。
Hererusという
工夫をこらした男性用スポーツウェアを扱うブランドです。
独特の雰囲気のあるショットを作り出すことを可能にする、フィリップという素晴らしいモデルをお迎えしています。
撮影には、Profoto D1 3灯スタジオキットを用います。
ポータブルであるため、今回の撮影に非常に役立ちます。
セットの組み立ても非常に簡単で、撮影時間は限られているためとても助かります。
さて、撮影準備が整いました。撮影を開始します!
D1 3灯スタジオキットに含まれているRFiソフトボックスについてですが、
まず何といっても、非常に組み立てが簡単であることが特徴です。
このようなカラーコードを持ち、
青色のロッドは、青色のところにはめ込むだけで、非常に簡単です。
私は長年ソフトボックスを愛用していますが、
この奥行きのある形状によって、思い通りの光を作り出すことができ、とても気に入っています。
3灯キットは、キャスター付きバッグが付属し、ロケ撮影に簡単に持っていくことができる点も、非常に気に入っています。
ソフトボックス2個とスタンド3本が付属するため、
3灯キットさえ持っていけば、いつでも撮影を行うことができるのです。
また、私は3灯すべて別々に、独立してコントロールしています。
プロフォトの誇る世界最速のAir Systemの一つである、このAir Remoteを用いると、
出力設定を始めとした、光のフルコントロールが可能です。
モデリングライトの設定や、チャンネルやグループの設定も可能です。
この撮影では、ソフトボックスを用いて、硬い光を作り出します。
メインライトとして用いるソフトボックスの内部のディフューザーと、フロントディフューザー両方を取り外すことで、硬い光を作り出します。
ソフトボックスの2枚のディフューザー両方を取り外すことで、このようにシルバー加工された光沢のあるソフトボックス内部を活かすことができます。
巨大なリフレクターのような働きをし、その結果、
モデルに当たるこのように硬くてパンチの効いた光が得られ、背景にはこのように強い光を作り出します。
そして、影については、背景照明用のソフトボックスの前面に取り付けたカラーフィルムシートで色を付けました。
そのソフトボックスには、ソフトグリッドも取り付けました。
ここでは、ソフトグリッドは2つの役割を果たしています。
一つは、光の広がりを絞って、背景により集約させるという役割で、モデルの方への漏れ光を軽減します。
もう一つは、カラーフィルムシートを固定するためです。
3つめの光源は、モデルに当てるサイドライトで、
モデルの顎や服の上にこのように絶妙なハイライトを入れることができます。
このスタジオにおける3灯キットを用いた撮影で得られた、男性用スポーツウェアファッションブランド向けの写真のリタッチが完了しました。
Photoshopの操作で作った効果に見えるものは、実際はライティングで得られた効果です。
「フォトグラフィー(光で描くこと)」がリアルなものであることに、私はこだわっています。
撮影後にリタッチで操作するのではなく、ライティングによって、現実を忠実に写し出すのです。得られた写真を見てみましょう。
このようにうまく色の付いた影とバックグラウンドによって、それぞれとてもよい作品に仕上がっています。
それぞれの写真を並べて置いてみると、
色の効果がさらに際立ちます。
ソフトボックスからディフューザーを取りはずすことによって、
バックグラウンドに影を作り出しました。
ソフトボックスからディフューザーを取り除くことで得られた他の効果としては、
このような美しいコントラストです。
この被写体にぴったりの硬い性質の美しい光が得られました。
肌のとても美しい男性モデルなので、硬い光が最適です。
ジャケットの襟の部分のディテールも美しいコントラストで見事に描き出されています。
デザイナーにとても満足していただける作品に仕上がっていると思います。
今日のところはこれで終わりです。次回作をお見逃し無く。
次回作でも、
ライトシェーピングツールについての秘訣をお届けします。またお会いしましょう!