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微(かす)かな光に呼(よ)び覚(さま)まされて
儚(はかな)い夢の記憶と消えそうな声
遠(とお)ざかる過去(かこ)のざわめきは
今では見えないあの風景(けしき)を映(うつ)しだしてゆく
側で微笑う…君がいる
そう…まるで昨日のことのように覚(おぼ)えているよ
誰よりも深く僕に触(ふ)れたその眼差(まなざ)しを
分(わ)かち合うことの喜びも…
奇跡(きせき)のようなあの出会いも…
二人の面影(おもかげ)さえも置き去(ざ)りにして消えてゆく
薄(うす)れてゆく記憶の中で
もう一度だけ抱きしめたくて
切(せつ)ないくらい叫(さけ)び続ける君の名を
声がなくなるまで
うつむいて震(ふる)える君を
この腕で抱きしめたくて
この世界の誰よりも君を
守(まも)りたいと気づいたから
もう少しで僕は消えるけど…
それでも君だけは離したくはない
切(せつ)ないくらい君に包(つつ)まれたあの日々を
僕は忘れない