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MTを絶対やめないと宣言したアストンマーティン。実は誰もMTを求めていなかったことが明らかに
| ヴァンテージにマニュアル・トランスミッションを求める声は無い? |。
astonmartin vantage。
アストンマーティンいわく、新型ヴァンテージのマニュアル・トランスミッションの投入については「1年以上先」になる、とのこと。
新型ヴァンテージは発売以来大きな人気を博しており、2018年生産分は全て完売。
現在もウエイティングリストはさらに長くなっていると思われ、納車までにはずいぶん時間を要しそうです。
そんな中、ひとまずは現在の「8速AT」の車両を先に生産する必要があると思われ、そういった意味で「MT版の開発をしている余裕はない」のかもしれません。
今やマニュアル・トランスミッションは死に体。
なお、アストンマーティンはマニュアル・トランスミッションに対して強いこだわりを持つメーカーで、「世界中すべての自動車メーカーがマニュアル・トランスミッションをやめようとも、我々だけは作り続ける」と宣言。
さらには大排気量エンジンにもこだわり「誰が小排気量エンジン搭載のアストンマーティンに乗りたいと思うだろうか」と述べてダウンサイジングにも断固反対しています。
そんなアストンマーティンだけに、ヴァンテージ発表時になぜマニュアル・トランスミッションが用意されなかったのかは不明。
実際のところ他モデルにおいても「ほとんど」マニュアル・トランスミッションの注文がなく、よって「需要は小さい」としてMT投入を当初は見送り、要望があれば追加しよう、というスタンスだったのかもしれません。
なおあれだけマニュアル大好きなアメリカ人が好むシボレー・コルベットですらMT比率は23%にまで低下しており、マニア向けにスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス氏がリリースした「SCG004S」でもマニュアル・トランスミッションの受注は”ほとんどない”。
astonmartin vantage。
鳴り物入りでデビューしたTVR「グリフィス」はMTのみとなっており、おそらくはそれが災いして受注があまり伸びていないと思われ、もはや完全に「MTは時代遅れ」なのかもしれません。
話をアストンマーティンに戻すと、「ヴァンテージ」はピュアスポーツという位置付け。
そのためにアストンマーティンのGTEクラス参戦用レースカーもヴァンテージをベースにしたものですね。
そのヴァンテージでも現在「MTがなくても受注絶好調」ということを鑑みるに、もうアストンマーティンに対して「マニュアル・トランスミッションを望む人」自体がもういないのかも、と思ったりします。