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また悪ガキどもが…
お前も偉くなったものだな
ワームテール
かつてはネズミの姿で
ドブに住んでいた分際で
俺様の世話をするのが
面倒になったというわけか?
いいえ、めっそうもない
ヴォルデモート卿
わたくしはただ…
あの小僧ぬきでも
おできになるのではないかと
あいつが!肝心なのだ!
ヤツ抜きではできん
実行するのだ
命令したとおりにな
- お任せください ご主人様
- よろしい
まずは 昔の同胞を呼び寄せよ
しるしを送るのだ
ナギニからの知らせだ…
部屋の外に老いぼれマグルの
庭番がいるそうだ
そこをどけ ワームテール
客人を歓迎申し上げねば
アバダ・ケダブラ!
ハリー
ハリー!
大丈夫?
ハーマイオニー 夢か
- いつ着いたの?
-さっき あなたは?
夕べ
起きて! 起きて ロン!
おぉい なんだよ
さっさと服を着替えて
また眠っちゃダメよ
急いで ロン!
朝ごはんできてるわ!
- どこに向かってるの?
- さぁね
- ねぇパパ どこに向かってるの?
- さぁどこかな
遅れるな!
アーサー!
やっと来たか こいつめ
すまんエイモス
寝ぼけてグズグズしていた子がいてな
みんな こちらはエイモス・ディゴリーさんだ
魔法省で一緒に働いている
このたくましい若者は
セドリックかな?
はい
こちらです
おっとどっこい!
君はハリー・ポッターか
- そうです
- 会えて実に嬉しいよ
僕も嬉しいです
さあ さあ すぐそこだ
- 始めるか?
- あぁ
遅れちゃまずい
さあ さあ みんな位置について
どうしておんぼろブーツの回りに立つの?
- ただのおんぼろブーツじゃないぜ
- ポートキーだ
出発だぞ!
ポートキーってなに?
- いいか!いち にの さんだ…
- ハリー!
…さん!
手を離せ!
- えっ?!
- 手を離して!
どうだ 頭がすっきりしたろう?
- 毎度のことだ よれよれだ
- ありがと
おぉお 見てごらん!
みんな クィディッチワールドカップへ
ようこそ!
着いておいで! 遅れないで!
見て!
女の子たち 遅れないで!
あぶなーい!
じゃあ ここらで別れるか
- じゃあスタジアムで
- スタジアムで
- セドリック
- 行くぞ
またな セドリック
ここが我が家だ
ここが?
- いやぁ 上等上等
- ジニー 見て!
完璧だ
女の子たち ベットを選んで
ロン 一人だけつまみ食いするな
- つまみ食いするな ロン!
- 足を乗せるな!
- 足を乗せるな!ロン
魔法ってすごい
(プログラムだよ!)
すっげぇパパ てっぺんの席だ?
そうとも言えるな
雨が降ってきたら…
…真っ先に濡れる
僕らは魔法省の貴賓席さ…
…コーネリアス・ファッジ大臣の
じきじきのご招待でね
自慢するな ドラコ
相手にする価値はない
せいぜい楽しむがよかろう?
今のうちに
さあ登って 特等席だ
長々待ったかいがあるだろう
すばらしい!
アイルランド・チームだ!トロイがいる!
- マレットも!
- モランも!
うぉ ブルガリア・チームも来た!
あれ誰?
あれが世界最高のシーカーだよ
クラム!
ようこそ皆様!
ここに魔法省大臣として…
…大いなる喜びを持って…
皆様に歓迎のご挨拶を
させていただきます
第442回クィディッチワールドカップ
決勝戦です!
それでは試合…
…開始!
クラムって最高
まるで鳥みたいに風に乗ってさぁ
スポーツ選手っていうより…
芸術家だよ
- ロン 恋してるみたい
- うるさいなぁ
ヴィクトール I love you
あいしてるー
僕はあなたに夢中ー
アイルランドがお祭り騒ぎしているな
ほら! やめなさい!
アイルランドじゃない
ここから出るんだ 早く!
デス・イーターだ!
ポートキーのところへ戻れ
はぐれるんじゃないぞ!
フレッド ジョージ!
ジニーを責任持って守れ
行きなさい!
ハリー!
ハリー!
ハリー! ハリー!
モースモードル!
ハリー!
- どこにいるんだ?
- ハリー!
ずっと捜してたんだぞ!
いなくなったかと
あれは何だ?
スティューピファイ!
やめてくれ!
それはうちの息子だ!
-ロン ハリー ハーマイオニー大丈夫か?
-ハリーを捜しに
誰があれを出した?
- クラウチ この子達じゃない
- 正直に言え!
君らは犯罪の現場にいた
- 犯罪?
- バーティ! 子供だぞ
犯罪って?
闇の印よ あの人の印
ヴォルデモート?
じゃあ あの仮面を着けた人たちは
- やつのしもべたちだったの?
- ああ
デス・イーターだ
- 着いて来い
- あ 男のひとがいました さっきまで
あそこに!
聞いたか 着いて来い!
男がいたって?
誰だ?
わかりません
顔は見えなかった
車内販売はいかが?
車内販売はいかが?
車内販売はいかがです?
ドルーブルの風船ガムと…
…杖型カンゾウ飴
あっやっぱやめた ガムだけで
- 僕が買うよ 大丈夫
- ガムだけでいいや ありがと
カボチャパイふたつください
ありがと
甘いものはいかが?
いえ おなか空いてないんで
車内販売はいかが??
あの闇の印
誰が出したのか
わからないんですって?
会場の警備どうなってたの?
厳重だったよ パパが言ってた
なのにしてやられた
だから大騒ぎなんだ
ハリー また痛むの 傷が?
大丈夫だよ
シリウスに知らせておいた方がいいわ…
ワールドカップで見たものと
あの夢のこと
ヘドウィグ 頼んだぞ
道をあけて!
こんなのめったに見られないぞ
みなが落ち着いたところで
ひとつ知らせがある
ここはみなの家でもあるわけじゃが
今年は特別なゲストを迎えることになった
今年このホグワーツにおいて
なんじゃ?
なに?
待つように言うのじゃ
待つようにの
さぁて 今年ホグワーツにおいて
伝説の催しが行われる
トライウィザード・トーナメントじゃ
- 知らないものもおろう…
- やったねぇ
これは三大魔法学校の退校試合じゃ
一連の魔法競技種目を
各校から一名づつ代表を選び
競い合う
選ばれたものは
一人で戦うことになる
厳しい競技じゃ
ヤワな者にはとてもこなせぬ
詳しくはのちほど…
さて ゲストをお迎えしよう
まずはレディから
ボーバトン魔法学校の生徒と
校長先生
マダム・マクシーム
すっげぇや
見ろよあの校長 でっけぇ
そして北からは
ダームストロング学校の一行と
校長
イゴール・カルカロフじゃ
おい
あれって!
ビクトール・クラムだ!
アルバス
イゴール
ダンブルドア先生
馬は長旅をして来ました
- いたわって下さい
- ご心配なく マダム・マクシーム
森番のハグリッドがお世話致しましょう
ですが 私の馬は
シングルモルト・ウイスキーしか
飲みません
このまぬけ!
よいか 諸君!
一言 言うておこう
永久の栄光が
トライウィザード・トーナメントの
優勝者に贈られる
それには三つの課題を
やりおおせねばならぬ
三つの 極めて過酷で危険な課題じゃ
- すっげぇ
- すっげぇ
そこでこの度
魔法省は新たなルールを設けた
これについては
国際魔法協力部のバーティ・クラウチ氏から
説明していただこう
うわぁ マッドアイ・ムーディだ
- アラスター・ムディ? オーラーの?
- オーラーって?
闇祓いのことだよ 闇の魔法使いを
アズカバン送りにした
最近はイカレてるって噂だけど
- ああ友よ よく来てくれた
- ふざけた天井だ
そうじゃのう
何を飲んでると思う?
カボチャジュースじゃなさそうだね
検討の結果
安全の為17歳未満の生徒は
この度のトライウィザード・トーナメントに
立候補することを禁じると魔法省が
- 決定した
- まさか!
嘘だろ!
なんでだよ!信じられない!
- 静まれ!
- みんな不満みたいね
炎のゴブレットじゃ
トーナメントに名乗りをあげたい者は
羊皮紙に自分の名前を書き
木曜日のこの時間までにここに入れるのじゃ
軽い気持ちで入れるでないぞ
選ばれれば 後戻りはできん
今このときから
トーナメントは始まっておるのじゃ
アラスタームーディだ
元闇祓い
魔法省にもいた
闇の魔術に対する防衛術担当だ
ダンブルドアに頼まれたので引き受けた
以上だ 終わり
質問はあるか?
闇の魔術に関しては…
実践教育が一番だと思っている
まずお前達に質問しよう
許されざる呪文はいくつあるか?
- 三つです
- その名の由来は?
許されないからです
この呪いを使うだけで…
アズカバンで終身刑を受けるに値する
よろしい
この呪いを教えるのは早すぎるというが
そうは思わん! 戦う相手を知るべきだ!
対決に備えて
チューインガムを貼るなら机でなく
もっとマシなところへ貼れ
フィネガン!
嘘だろ あいつ 背中に目があるのか
耳もすこぶるいいぞ!
さぁて どの呪いからいく?
- ウィーズリー!
- はい?
立て
どんな呪文がある
あのぅ 一つパパから聞いたのが…
服従の呪文
おぉ お前のてて親なら
よく知っているだろう
魔法省は散々手こずったからなぁ
手こずった訳を教えてやろう
そぉら
いい子だ
エンゴージオ
インペリオ!
心配するな 害はない
噛まれると
だが致命的だ
何を笑っておる?
とってぇ!
芸達者だろ?
次は何をさせる?
身投げとか?
溺れさせるか?
多くの魔法使いがこう言った…
自分の悪事は
全てこの服従の呪文によって
例のあの人に無理強いされたのだと
だが はたして
それが嘘かまことか どう見分ける?
さて あとの呪文は
そら どうだ
ロングボトムだな?
立て
スプラウト先生に聞いたぞ
薬草学が得意だそうだな
ええっと後は
磔の呪文 です
そう その通り 来い さあ
身もすくむぞぉ
拷問の呪文だ
クルーシオ!
やめて!ネビルがつらそうです!
やめて!
では許されざる呪文の最後の一つは
ん?
アバダ・ケダブラ!
死の呪いだ
これを受けて生き延びたのは
ただひとり…
今ここにいる
きめてくれるよな?
完璧イカレちゃってるし
教室にいるとビビるけど
本物の闇の魔術を
あの目で見てきてるんだよな
あれは禁じられた呪いなのよ
教室でやるなんて…
ネビルのあの顔見た?
ネビル?
ぼうず?
大丈夫か?
来い 茶でも飲もう
見せたい物がある
行けよ セドリック!
永久の栄光かぁ いいよな?
僕らもあと三年経てばチャンスがあるのに
僕より君だろ
イエーイ!
サンキュー サンキュー
- コレ見ろよ やったぜ
- 今朝完成したばっかり
そんなのききっこなーい
- そうかぁ?
- どうしてだい グレンジャー?
これ見える? この線 年齢線よ
ダンブルドア自ら引いたの
だから?
だから あれほどの人がかけた魔法を
そんなに簡単にごまかせると思う?
老け薬なんかで
- ところがーどっこい
- ごまかせちゃうんだなーこれが
- 用意は?
- いいよ
- カンパーイ
- カンパーイ
- イエーイ!
- イエーイ!
いいか?
- よーし!
- よーし!
- お前のせいだ!
- お前だ!
- よし いいだろう やるか?!
- 耳をひきちぎってやる!
- 笑わせんのか
- 食らえ! この!
俺たちゃお古だ だろ?
ああ でもお前の方が老けてる!
着席 よいか
待ちに待った時がやって来た
代表の発表じゃ
ダームストロング代表は
ビクトール・クラム
ボーバトンの代表は
フラー・デラクール
ホグワーツ代表は
セドリック・ディゴリー!
よろしい! これで三人の代表が決まった
しかし 歴史に名を残すのはただひとり
ただひとりだけが勝利の証として
掲げることができるのじゃ
この優勝杯を!
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター?
そんな まさか
ハリー・ポッター!
行くのよ
行かなくちゃ!
ズルしたんだ!
17歳になってないだろ!
待ってください ダンブルドア
どういうことなのです
- 陰謀だ!説明していただきたい!
- 抗議します!
- ハリー
- 抗議します!
炎のゴブレットに名前を入れたのか?
- いいえ
- 上級生に頼んで入れてもらったのか
- いいえ
- 誓って本当じゃろうな?
- はい ほんとです
- 嘘をついてます
- それはない!
炎のゴブレットの魔力は強大なものだ
欺くには強力な錯乱の呪文しかない
4年生に操れる魔法ではない
この件にはずいぶんとお詳しいようですな
マッドアイ
闇の魔法使いの考えを見抜くのが
わしの仕事だった
忘れたか
- それでは解決にならん
君の判断を仰ごう
規則は絶対です
炎のゴブレットの決定は魔法契約ですから
ミスターポッターは引き下がれない
彼もたった今から…
4人目の代表だ
こんな事が続いては
最初は闇の印?次はこれ
どうしろと言うのじゃ?
やめるのです
ポッターを競技に出さないで
規則じゃ バーティも言ったじゃろう
バーティや規則が何です
いつから
魔法省におもねるようになったのですか?
校長 確かにこれが
偶然のなせる業とは思えません
しかしながらもし
事の真相を見抜こうと思うのなら
今は手を出さずに成り行きを
見てはどうかと…
まっ? 手を出すなと?
ポッターを囮に?
あの子を何だとお思いです
餌ではありませんよ
同感じゃ セブルスにな…
アラスター ハリーから目を離さんでくれ?
- 任せとけ
- 本人には内密に
ただでさえ不安なはずじゃ
試練を前にして
我々とて不安じゃ
どうやったんだ?
ま 別にいいけど
でもさ
親友の僕にくらい教えろよ
- 教えるって何を?
- よーく解ってるくせに
あれは僕が仕掛けたんじゃない ロン
ほんとだよ?
- 君おかしいよ
- あぁ おかしいよ
どうせ僕はハリー・ポッターの
オマケですよ
僕はゴブレットに名前を入れてない
永久の栄光なんて欲しくないよ
僕はただ…
ロン
どうしてこんなことになったのか
僕にも解らない
何もしてないんだ
解った?
ふざけるな
なんとカリスマ的な4人組
ヨロシクね
あたくしはリータ・スキータ
日刊預言者新聞の記者
もちろんご存知ざんしょ
あなたたちを知りたいの
おいしいニュースざんすわ
バラ色の頬の下に
どんなおてんばさんがいるの?
この鍛えた身体に隠された謎は?
このカールの下には勇気が眠っているの?
どこが代表たる資格なのか?
ぜひ知りたいざんす
読者も記事に飛びつくわ
さて 誰からインタビューする?
じゃあ 若い順ね
素敵ざんすわ
落ち着くざんしょ
物置なのに?
住み慣れた場所ざんしょ
自動速記羽根ペンを使っても?
ああ はい どうぞ
聞かせて ハリー
どんな気分?
まだたっだ12歳の身で
僕14歳です
- 年上の三人相手に競い合う気分は
どうなの?
みんな君よりはるかに大人だし
君が夢にも思わないような
高度な呪文を
マスターしてるわけざんしょ
不安じゃなぁい?
さあ あんまり考えたことなかったんで
ペンは気にしないことざんす
だけど君も普通の12歳じゃないし?
- 14です
- 君は伝説だもの
過去のトラウマのせいで
こういう危険な試合に
名乗りをあげたいって
誘惑に駆られるのかしら?
僕名乗りはあげてません
ああ そうざんしたわねぇ
反逆者は人気でるわよ んん?
今のは消して
もし君のご両親が生きていらしたら
どう思うかしら?
自慢する? 心配する…
君の行動は良くて目立ちたがり
悪くすれば 自殺願望とも
とれるざんしょ?
ちょっと! 僕の目に
過去のトラウマ" なんか映ってません
ハリー ヘドウィグは目立つので
使わなかった
ワールドカップ以来 魔法省が
フクロウ便の検閲をしているからだ
君に話がある
じかに会って話そう
グリフィンドール寮の談話室で
土曜の夜1時に
一人で来てくれ
シリウスより
追伸
そいつは噛むぞ
シリウス?
ハリー・ポッター12歳
怪しくも代表に選ばれた彼だが
その目は過去のトラウマで
あふれる涙…アー
シリウス? どうやって?
時間がない
単刀直入に聞くぞ
炎のゴブレットに名前を入れたのか?
どうなんだ?
入れてない!
シー 確かめただけだ
ハリー 見た夢のことを話してくれ
いたのはワームテールとヴォルデモートと
もうひとりの男は誰だったんだ?
- わからない
- 名前を呼んでたか?
ううん
ヴォルデモートが彼に命じてた
大事な役目を
それは何だ?
狙ってたんだ…
僕を
なぜかはわからないけど
僕を捕らえさせようとしてた
でもただの夢だよ ね?
そうだ
ただの夢だ
いいか ハリー
ワールドカップにデスイーターが現れたのも
ゴブレットから君の名前が出たのも
単なる偶然じゃない
ホグワーツの危険だ
どういうこと?
ここには悪の手先が紛れ込んでいる
イゴール・カルカロフか?
やつはデスイーターだった 一度
デスイーターだった者は死ぬまでそうだ
あるいはバーティ・クラウチか
冷酷にも
自分の息子をアズカバン送りにした
そいつらが僕の名をゴブレットに?
誰の仕業かはわからないが
明らかに君を落とし入れようとしている
死者が出るような危険なトーナメントだぞ
- 僕自信ないよ
- だが 逃げることはできん
- 誰か来た
- 友のそばを離れるな
- 誰と話してたの?
- えっ?
- 誰が話なんか
- 声が聞こえた
寝ぼけたんじゃないの
いつものことだろ
新聞のインタビューの練習でも
してたんだろ
すごいや
- すごいや!
- ネビル また独り言
あっ ごめんね
ハイランドの湖の水性魔法植物
ムーディがくれたんだ
お茶飲んだ日
それじゃあ 伝言の伝言じゃない
自分で直接言ったら?
ロン それはあなたの問題でしょ
何て言えばいいの?
ほら
ロンがシェーマスから聞いて
ディーンがパーバティに聞いたんだけど
ハグリッドが呼んでる
何て言ったの?
なんだって?
- ディーンは誰に聞いたの?
- パーバティ
ディーンはパーバティから聞いたんだけど
もう 何度も言わせないで
ハグリッドが捜してたのよ
- ロンに伝えてくれる?
- ふくろう扱いしないで!
おやじさんの透明マント持ってきたか?
持ってきたよ ハグリッド
どこに行くの?
じきわかる
大事だからよぉく見ちょれよ
その花は何?
あれ 髪の毛とかした?
おお とかしたとも
お前さんもたまには櫛入れてみろ
ハグリッド?
おぉ マントで身を隠せ!
ボンソワ オリンペ
おぉ ハグリッド
来ないかと思いました
私との約束…
忘れたかと思いました
忘れたりなんか
見せたいものって?
さっき あなた
とてもとても…
うっとりしてた
来て損はさせねぇ 請合う
近くにいけます?
ドラゴンだ?
これが最初の課題?
- 冗談だろ
- あのな ハリー
ドラゴンてのは大いに
誤解されちょる
おおっと!
ま確かに…
ハンガリーホーンテールは
ちょいとばかし気が荒いけどな
ロンなんか見ただけで
腰を抜かしおった
- ロンが来たの?
- そうさ
こいつはロンの兄貴が
ルーマニアから連れてきおった
ロンに聞いてないか?
聞いてない
一言も言ってなかった
- ポッターはズルしたんだ
- 汚いぞ ポッター
- ポッターだ
- 汚いぞ ポッター!
- セドリック バンザーイ
- どうも
どうこのバッジ?
通して
ハリーだ
なあ見ろよ このバッジ!
話があるんだ
- いいよ
- 汚いぞ ポッター!
- 汚いぞ ポッター!
- ポッターはズルい!
ドラゴンだよ 第一の課題は
- ひとりに一頭だ
- 来いよ セドリック!
えっ ほんとに?
このことをフラーとクラムは?
- 知ってる
- そんなやつほっとけよ
- そうか
- 相手にするな
- このバッジ見ろよ!
- ああ 待ってあのバッジ
- 外せって言ったんだけど
- いいんだ
爆発させようと思って
やってるんじゃないよ
なぜか爆発しちゃうんだ
でもさ 炎ってすごいよな
君感じ悪いよ わかってる?
- そうかよ?
- ああ そうさ
他に用ある?
- ああ 僕に近づくな
- わかった
- ポッターだぜ ズルしてる
- ピリピリしてるな ポッター?
父上とお前の賭けをしたんだ
お前が試合で10分も
もたない方に賭けた
でも父上は5分も持たないってさ
君の父親がどう思おうと
そんなのは知ったことじゃない
父親は邪悪で残酷だし
君は卑劣だ
- 卑劣?
- そうはさせんぞ!
後ろから襲うようなやつはけしからん!
この鼻持ちならん 臆病 卑劣だ
- ムーディ先生!
- 何をなさっているんです?
- 教育だ
- それは生徒なのですか?
- あぁ 今は白いイタチだ
ヤダ! ヤダ!
- 父上が黙ってないぞ!
- それは脅しか?
- 先生!
- それは脅しか?
先生!
お前の親父なら よく知っておる
身の毛もよだつような話までな!
- アラスター!アラスター
- まだ終わっとらん!
懲罰に変身術を使うことは
決してありません!
校長がお話したはずですが
- 言ったかもしれんな
- ではくれぐれもお忘れなきよう
お行きなさい!
ポッター 一緒に来い
これは敵鏡だ
いつも敵を観察してる
敵の白目が見えたら
来てるぞ すぐそこにだ
何が入ってるかは教えん
言っても信じるまい
さて…
ドラゴン相手にどう戦う?
あ…その…あの…僕はただ…
まぁ座れ
よく聞け ポッター
セドリック・ディゴリーは
お前の年には魔法で
笛を歌う時計に変えてみせた
フラー・デラクールは
わしを妖精のお姫様にしたようなものだ
クラムは
おつむに詰まっているのはおが屑だが…
ヤツにはカルカロフが付いて
きっと策を練ってくるぞ
クラムの強みを…いかす戦略をな
お前はどうだ
お前の強みは?
解りません
飛ぶのは得意です 割と…でも
- かなりの腕と聞いたぞ
- でも箒は持ちこめない
だが 杖なら使ってもいい
さぁさ みんな賭けてみない?
賭けて 賭けて!
急いで みんな!
この血戦で誰が生き残ると思う?
クラムに賭けるのが得策だ!
他には?
あいよ
フラーは10倍ね はい どうも
静粛に
待ちに待った日じゃ
トーナメントの3つの課題は
かなり危険なものじゃ
決して立ち上がったりしないよう
安全のため つねに着席しておること
- ハリー? そこにいる?
- いるよ
ではまもなく 競技開始じゃ
気分はどう 大丈夫?
まず集中が大事よ そしてその後…
ドラゴンと戦う
若き恋人たちね
なんて
感動的
もしも今日 不幸な結果に終わったら…
一面はあなたたちざんすね
ここに用はないはずだ
ここは代表と友人の…
テントだぞ
まぁいいざんすわ
欲しい写真は撮れたから
代表の諸君 集まるのじゃ
いよいよ待ちに待ったこの時が
ついにやってきた
選ばれた者だけが参加できるのじゃ
君は何をしておる?
あ あの…すいません 出ます
バーティ 袋を
諸君 ここに輪になって
ミス・デラクールこちらへ
ミスター・クラム
それとミスター・ポッター
君はここ さて
ミス・デラクール選んで
ウエルシュグリーン種だな
ミスター・クラム
中国火の玉種だ
スウェーデンショートスノウト
- 残るは
- ホーンテールだ
- 何か言ったか?
- なにも
ハンガリーホーンテールだ
これは実在の4頭のドラゴンの模型だ
いずれのドラゴンも金の卵を
守っている
諸君の課題はその
卵をとること
卵の中に次の課題の
ヒントが込められている
これがなければ
次に進めん
なにか質問は?
それでは 健闘を祈る
ミスター・ディゴリー大砲が鳴ったら…
ここまで三人の代表が
それぞれ金の卵を勝ち取り
次の課題に進むことができた
次はいよいよ四人目
最後の競技者じゃ
杖よ!ハリー ほら!
アクシオ! ファイヤーボルト
イエーイ
いいぞドラゴン
来たー来たわ
- やったなハリー
- お前が死ぬわけない 足を折っても
- 腕を折っても
- 死ぬなんてことは
- なーい!
- なーい!
静かに!
開けろよハリー 中のヒントは?
- 開けて欲しい人?
- 開けて欲しい?
今の一体なんなんだ?
ほらほらみんな!
おしゃべり続けてよ
興味深々で聞かれてちゃ
ますますやりにくいだろ
自分の名前をゴブレットに入れるなんて
正気じゃないよな
やっとわかった?僕じゃないって
でもみんな疑ってたよ
影でコソコソ言ってた
ありがたいね
気が楽になったよ
- 僕ドラゴンのこと知らせたろ
- ハグリッドに聞いたんだよ
教えたの僕だよ
ほら伝言したろ?
ハグリッドが君を呼んでるって
ディーンからシェーマスが聞いたって
ハーマイオニーが
あれ本当はシェーマスじゃないんだ
僕からの伝言
あれで僕の気持ち…
通じると思って
そんな?通じないよ あんなんじゃ
だって意味不明だもん
そうだね?
あの時僕どうかしてた
男の子って…
- ハイ! ハリー
チョウ ハリーが見てるわよ
シッ
見てこれ!
あの人またデタラメ記事書いてる
ミス・グレンジャーは平凡な女の子
でもボーイフレンドは大物狙いのよう
情報筋によれば 今のターゲットは
かのブルガリアの恋人
ビクトール・クラム
振られてしまったハリー・ポッターの
心中やいかに だって
小包が届いています
ありがと ナイジェル
今はダメだよ 後でな
行けよ
ハリーのサインをあげるって約束したんだ
ママが何か送ってきた
これドレスだよ
目の色にあってる 帽子もある
出すなよそんなの
- これジニーにだろ
- そんなの着ないわ 古臭い
何ウケてんの?
ジニーじゃないわ
それ あなたのよ
- ドレスローブよ
- ドレスローブ?なんで?
かねてより
トライウィザード・トーナメント
に伴い舞踏会を行うのが
伝統とされています
クリスマスイブの夜 お客様と共に
大広間で一晩楽しみ騒いでけっこう
ただし…お行儀よく
皆さんはトーナメント開催校の
代表として
一人ひとりが自覚を持ち
最高のリードをしてあげてください
これは文字通りの意味です
舞踏会ですから 何よりも肝心なのは
ダンスです
静かに!
グリフィンドールの寮は千年もの間
魔法使いの尊敬を集めてきました
たった一夜でグリフィンドールの
名を汚すことのないよう
はしたなくはしゃいで
ハメを外したりはしないこと
今の早口言葉で言ってみな?
ダンスでは
身体をのびのびと解き放つのです
女の子の中には
優雅な白鳥が眠っていて
飛び立つ時を待っているのですよ
エロイス・ミジェンの中には
別なものが眠っていそうだけどな
男の子の中には
雄雄しきライオンが眠っているのです
- ミスター・ウィーズリー
- はい?
さ 踊ってみましょう?
右の手を私の腰に当ててください
- どこに?
- 腰です
そして腕を伸ばして
ミスター・フィルチどうぞ
いち、に、さん
に、に、さん さん、に、さん
ロンには忘れられない日になるね?
もちろん
さあ みなさん一緒に!
男子もさあ立って
なんで女子って群れを作るの?
これじゃいつになっても誘えないよ?
ドラゴンを倒したんだぜ
君がやらなきゃ誰がやる?
ドラゴン相手の方が楽だよ
俺はお袋似だ
お袋は俺が3つぐれぇの時
いなくなっちまった
あんまり母親らしくはなかったが
親父は悲しんでな
親父がまたちっぽけでなぁ
俺が6つの時にはつまんで
箪笥にのっけちまったよ
おやじは大笑いさ
おもしれぇだろ
でも俺が学校に入ってすぐに
死んじまって
俺はひとりでやってかにゃぁ
ならんかった
あなたの話もしてくだせぇ?
まずいよ この調子じゃ
相手がいないの僕らだけだよ
ネビルもまだ
ネビルはひとりでも踊れるか
ネビルならもう相手を見つけたようよ
あぁ それって落ち込むな
"急がないといい子はみんな
売れちゃうぞ"
そういう自分は?
おい アンジェリーナ
僕と踊る?
一緒に?
いいわよ
ハーマイオニー
女の子だよね
よくお気づきですこと
僕らとどう?
ほら 男ならひとりで平気だけど
女の子はみじめだよ
ひとりじゃないわ!おあいにく!
もう申し込まれてるの
イエスって返事したわ!
おい まさか
嘘だよな?
どうだろうね
こうなりゃ
歯をくいしばってがんばるしかないよ
今夜談話室に戻る前に
パートナーを見つけること いいか?
オッケ
- チョウ!
- ハリー!
階段気をつけてね 凍ってるから
うん ありがと
チョウ?
なぁに?
あの もしよかったら
よかったら僕とダンスパーティ…
ごめんなさい なんて言った?
あの その もしよかったら 僕と一緒に
ダンスパーティに行ってくれないかな
ハリー
ごめんなさい 他の人に誘われて
で…
もう 行くって返事をしちゃったの
そうか
わかった いいんだ
気にしないで いいんだ じゃぁ
ハリー?
ごめんなさい
ほんとに
大丈夫よ 元気出して
平気よ 気にしないで
ロンどうしたの?
フラーにダンスを申しこんだの
- えっ?
- で 返事は?
ノーでしょう
嘘イエスなの!?
そんなわけないだろう
フラーが歩いてきて 歩くと素敵でさ
で思わず 申し込んじゃった
それもすっごい大声でね
怖かったわよ
- で どうしたの?
- たまんなくて 逃げ出したよ
こういうの向いてない
僕どうしちゃったんだろう
ハイ ハリー
後ろから見てるだけでよかったのに
絶対許してくれないよ
ねぇ!
なんだよ これ
なんだよ これ
あんまりだ…
こんなのって!
なんだよ? その格好?
- 僕のドレスローブ
- まともじゃないか!
レースもないし ふざけた襟もないし
でも その方が伝統的だよ
伝統的?! 骨董品だよ!
テシーおばさんみたいだ!
テシーおばさんみたいな臭いがする
いっそ死にたいよ
そんなのいいから!
かわいそうに
今頃 部屋でわんわん泣いてるぞ
- 誰が?
- ハーマイオニーだよ
だってあいつ
誰に申し込まれたか言わないだろう?
言えば僕らがからかうからさ
相手なんかいないんだよ
つんけんしてなきゃ誘ってあげたのにさ
ハイ 元気
その格好
イキね
ああ ポッター ミス・パーチル
用意はいいですか?
- 用意って何の?
- ダンスです
代表三人が最初に踊るのが伝統ですよ
今回は四人ですが
- 言ってあったでしょう?
- いいえ
では 今言いました
おおミスター・ウィーズリーミス・パチルを
エスコートして大広間へ行きなさい
- ああ 来ましたね
- 行こう
こちらです
ほら 行こう
さぁ あなたたちも入場の準備をなさい
あっ やっと来ましたか
さぁみなさんいらっしゃい
こちらです
あの子とってもきれい!
あぁきれいだ
あれハーマイオニー・グレンジャー?
クラムのパートナーの?
まさか そんな訳ない
ハーイ!
ハリー腰に手をあてて
- えっ?
- 早く!
(毛むくじゃらのトロールみたいに
体を動かせ)
(ロックを教えてやるぜ)
(イカレたエルフみたいにスピンして)
(踊るんだ)
(ユニコーンみたいにブギウギを踊って)
(夜明けまで)
(手を上げろ)
(鬼みたいに気にするな)
(ヒッポグリフみたいに踊れるか?)
あんなカボチャ頭がなんだよ?
クラムの図書館通いは
ハーマイオニー目当てか
お手をどうぞレディ?
手でも足でもよろこんで
暑いわね?
彼 飲み物を取に行ったの 一緒にどう?
おことわり
君とビクトールと一緒だなんて
何ヘソまげてるの?
あいつダームストロングだぞ
敵とベタベタするなんて
敵ですって?
彼のサインを欲しがったのは誰?
第一 トライウィザードトーナメントの
目的は…
国際的な魔法協力の促進でしょ
親睦を深めなきゃ
向こうは親睦だけじゃすまないぞ
あたしと踊る気あるの ないの?
ない
- 君 利用されてるんだよ
- なんてこと言うの?!
- 私 丸め込まれたりしないわ
- どうかな 向こうは年上だし
- なに?! そんな事考えてるわけ?
- あぁそうだよ
いい解決方法があるわよ
- なんだよ
- この次は
他の人が私に申し込む前に
申し込みなさいよ!
最後の手段じゃなくて
なんだよ なに言ってんだよ
的外れもいいとこだよ
ハリー
どこ行ってたの?
もういい!二人とも帰って寝れば
- 女って年々怖くなるよな
- どうして全部ぶち壊しにするの!
なんで喧嘩したんだよ?
もう一度見せよ
おお 時が近づいている
ハリー ついにきたか
そこをどけ ワームテール
客人を歓迎申し上げねば
大丈夫 ハリー?
夜遊びしちゃった
僕が
ハリー 卵の謎はとっくに解けたって
言ってなかった
- 次の課題はもう二日後よ
- ほんと? 忘れてた
ビクトールはもう解いたんだろうね
知らない その話はしなかった
あまり話ししないの
ビクトールって体ばっかり
彼はあんまりお喋りじゃないっていう意味よ
私の勉強見てるだけ
ちょっと気が散るわ
卵の謎 解く気あるの?
それどういう意味?
だってトーナメントの課題は過酷だもの
残酷なくらい挑戦者を試してる
私…
心配なのよ
あなたは勇敢にドラゴンを倒したけど
こんどはそう簡単にはいかないわよ
おいポッター!
- ポッター!
- やぁセドリック
どう? 調子は?
絶好調だよ
前ドラゴンのこと教えてもらったのに
お礼を言ってなかったから
気にしないで
君だってきっとそうしたよ
その通りだ
五階に監督生の風呂場があるだろ?
あそこは中々いいところだ
卵を持ってって
お湯に浸かってじっくり考えるといい
僕もどうかしてるよやっぱりどうかしてる
私ならそれを水の中に入れてみるけど
マートル!
はいハリー
久しぶりねぇ 会うのは
この間 詰まった配水管を
グルグル回っていたら
ポリジュース薬が詰まっているのを
見たんだけど
あんた
また悪さしてるんじゃないでしょうねぇ?
ポリジュース薬?
もうやめたよ ねぇマートル
これを水の中に入れてみろって言った?
彼はそうやってたわ
もう一人の彼…
あのハンサムさん
セドリックよ
ほらハリー開けてみて
(探せ声を頼りに)
(地上では歌えない)
(探せよ一時間)
(我らが捕らえしもの)
マートル
黒い湖にはマーピートルがいるの?
正解よ
セドリックの時は
解くのに長々とかかったわ
お風呂の泡がほとんど消えるくらい
ハリー もう一度言って
(探せ声を 頼りに)
湖ね 間違いないわ
(探せよ 一時間)
意味は明らかね
でもそこが少々問題だけど
少々どころじゃないだろ?
君 水の中で1時間も息止めてたことある?
大丈夫よ ハリー なんとかなるわ
3人の知恵を合わせれば
討論会を邪魔して悪いが
マクゴガナル先生がお呼びだぞ
ポッターはいい
あとの2人だけだ
でも 先生
試合まであと何時間もないんですよ
まっこと!
もうポッターは準備ができてるはずだ
十分に睡眠をとるがいい
さあ 行くんだ!
ロングボトム!
本を棚に戻すのを手伝ってやれ
ねぇ 植物に興味があるなら…
ゴーショークの薬草学ガイドがお勧めだよ
君知ってる?
ネパールには重力に逆らう木があるんだ
ネビル 悪行けど 僕
植物は全然興味ないんだ
たとえばもし…
チベットのカブでも食べれば
水中で息ができるようになるっていうなら
別だけど…そうじゃないなら
そういうカブは知らないけど
えら昆布を使えば?
- はいはい!賭けて
- 賭けるなら今だよ!
ほらほら!
- 男子3
- 女子1人
- 潜るは4人
- 残るは何人?
ねぇ ひどすぎない?
- はい 賭けて!
- 絶対だね ネビル?
- もちろん
- 1時間持つの?
- たぶん
たぶん?
薬草学者の間でも意見が分かれてるんだ
塩水の場合と真水では
今になってそんなこと言うなよ!
冗談じゃないよ
僕 力になりたくて
ロンやハーマイオニーよりは
頼れるみたいだ
あのふたりどこいったんだ?
- ハリー緊張してるみたい
- まさか?
いよいよ第2の課題じゃ
昨夜 代表の諸君はある物を盗まれた
大切なものじゃ
4人から盗まれた4つの宝は
湖の底に眠っておる
各代表は
その宝をみつけ
水面に戻って来ること
これだけじゃ
- そいつを口にいれろ
ただし許された時間は1時間
1時間きりじゃ それを過ぎると
どんな魔法も役にはたたん
では大砲の合図でスタートじゃ
- どうなっちゃたんだ?
- わかんない 見えないよ
どうしよう ハリーを殺しちゃった
やったぁ!
ボーバトン代表 ミス・デラクールは
競技を続けることができなくなった
よってこの課題は途中棄権となる
その子も友達なんだ!
一人だけだ!
救出の用意だ
アセンディオ!
ハリー!
大丈夫
大丈夫 バーティ!
- もっとタオルくれ
- 審判員はみなこちらへ!
ありがとう
あなたの人質ではなかったのに
妹助かりました
ありがとう
ありがとう あなたも!
まぁちょっとはね
- ハリー!
- ハーマイオニー!
大丈夫? 凍えてるわ
あなた勇敢で立派だったわ
でもゴールしたのビリだよ
ビリから2番目よ
フラーは水魔に邪魔されてダメだったの
注目!
第一位はミスター・ディゴリー
『泡頭呪文』は見事じゃった
ミスター・ポッターは
一位も取れたはずじゃったが
ロン・ウィーズリーだけでなく他の人質をも
助けようとしたために遅れを取った
これを考慮し ポッターを
第二位とする
- 二位よ!
- よくやった!
実に道徳的な行いじゃ!
- よくやった
- 道徳的ねぇ?
- さすがぁ
- 道徳的?
ほんとはビリだったのに
ラッキーだったよな
- やったなぁミスター道徳!
- おめでとう ポッター
- 立派だった
- ありがとうございます
よくやった
- ハグリッドの小屋で会おう
- ゆっくり話したかったよ
もちろん 君の噂はかねがね聞いているがね
実に立派なものだ
もちろん悲劇だ
家族を失うのは
身を切られるように辛い
それでも人生は続く
こうしてな
ご両親が見ていたら
さぞ誇りに思っただろう
バーテミウス!
ポッターを魔法省の見習いに
誘いこんでるんじゃぁあるまいな?
神秘部に連れて行かれた生徒は
二度と戻らん!
どっちがイカれてる
おぼえちょるぞ
おまえさんたちに初めて会ったとき
魔法使いには向いとらんと思ったもんだ
昔の自分を見とるようじゃった
- それがこうして4年も経ってみろ
- 相変わらず向いてない
そうかもしれんが
今は仲間がおる
おまけにハリーは 見てろ
もうじき最年少のトライウィザード
チャンピオンになるぞ!
フレー!
クラウチさん?
死人が出たのじゃぞ ファッジ
また出るかもしれん 手を打たねば
中止はせん
こういう時こそ魔法界は
強いリーダーを求めているのだ!
ならば今こそ 勇気を見せるのじゃ!
いや トーナメントは中止しない
脅しに屈したと見られてしまう!
真のリーダーなら外聞など気にせぬはずじゃ
- なんですと?この私に向かって
- 失礼 お二方
内密な話ではなくなってるようですぞ
ハリー!
やぁ また会えて嬉しいよ
お邪魔なら出直します
それにはおよばん 話は終わった
すぐ戻るからの
大臣 お送りしよう
帽子を
あぁハリー そこの噛み噛みキャンディでも
食べて待っているといい
じゃが気をつけての
刺激が強いぞ
ダンブルドア先生?
- 先生
- ああ
イゴール・カルカロフ
証言したいというお前の申し出により
アズカバンから連れて来た
証言が有益なものであれば
当評議会はただちに
お前を釈放する用意がある
だが それまではお前が
デスイーターであるという判決は変わらぬ
この条件を受け入れるか?
- はい 裁判長
- では証言を聞こう?
仲間の名前を言います
ひとりはロジエール
エバン・ロジエール
- ロジエールは死んだ
- その時わしの一部を奪いよった
死んだとは
- 他に証言がないのであれば…
- 待ってくれ まだあります
ルックウッドです!やつはスパイでした
オーガスタス・ルックウッドか?
神秘部の?
そう そやつです
魔法省から『例のあの人』に
情報を流していたんだ
よかろう 評議会で審議する
その間
お前はアズカバンに戻す
待ってくれ!頼む 待ってくれ!まだあります!
スネイプは? セブルス・スネイプ?
その件については
わしがすでに証明しておる
スネイプはかつてデスイーターじゃったが
ヴォルデモートが倒れる前に
われらの側に戻り 密偵となって
- 嘘だぁ!
- もうデスイーターではない
- ヤツはまだ闇の帝王のしもべだ!
静粛に!
証人が有意義な情報を
提出できないのであれば
これにて評議会は終了とする
いや いや いや
もうひとつ知っている
- なにを?
- 名前だ
- 誰の?
- その者は
闇祓いロングボトムを
その妻とともに拷問した
恐るべき磔の呪いを使って!
誰だ!そやつの名前を言え!
バーティ・クラウチ
ジュニアだぁ
押さえろ!
汚い手で触るな
虫ケラども!
やあ お父さん
お前など息子ではない
好奇心は罪ではないが
慎重に使わんとな
これはの『憂いの篩』といって
頭がいっぱいになった者には便利じゃ
一度見たものを見直すことができる
なにか見逃してないか
ずっと探しておった
何かあるはずなのじゃ
それさえ見つかれば
なぜ恐ろしい事件が次々起きたのか
わかるはずじゃ
だが 答えが見えそうになると
消えてしまう
どうしたものか
先生 クラウチの息子
あの後どうなったんですか?
アズカバン送りになった
バーティも苦しんだが
どうしようもなかった
動かぬ証拠があっての
- なぜ聞くのじゃ?
- 実は僕…
夢にその人が出てきて
夏でした 学校が始まる前
夢で僕は ある家にいて
そこにヴォルデモートがいました
人間の形ではなかったけど
そばにワームテールと
クラウチ氏の息子もいたんです
- 他にもそのような夢を?
- はい
いつも同じような夢
先生 夢は…
僕が見たのは
本当にあったできごとなのでしょうか?
夢にいつまでも囚われんことじゃ
捨て去るがよい
こうやってのぅ
闇の印だ!
意味はよくわかっているだろう
ポッター!
待て 話がある
嬉しかろう
トーナメントのできは見事だった
えら昆布だったかな?
そうです
考えたものだ
めずらしい薬草だ えら昆布はな
その辺に生えているようなものではない
これもそうだが
なにかわかるか?
しゃぼん玉液ですか?
これは『真実薬』だ
たった3滴で闇の帝王ですら
深い闇の秘密を明かしてしまう
残念ながら 生徒に使うのは禁止だが
お前が今度我輩の薬をくすねたら
手が滑ってうっかりたらすかもしれんぞ
朝食のかぼちゃジュースにな
- 僕何もくすねてません
- 嘘をついても無駄だ
えら昆布だけならまだしも
毒ツル蛇の皮に 草陽炎まで
お前達また
ポリジュース薬を作っているのだろう
しっぽをつかんでやるぞ!
ソノーラス!
ムーディ先生が
三校対抗優勝杯を迷路に隠した
場所を知っておるのは先生だけじゃ
まず ミスター・ディゴリー
ミスター・ポッター
同点一位のこの2人が
まず迷路に入る
つぎにミスター・クラム
ミス・デラクール
最初に優勝杯に触れたものが
優勝じゃ!
先生方が周辺を巡回しておる
競技を棄権し助けを求める場合は
杖を使って
赤い花火を空に打ち上げればよい
選手諸君!こちらへ
迷路には ドラゴンも水魔もおらんじゃろ
じゃが これまで以上に
きびしい試練が待っておる
迷路の中では人が変わるのじゃ
優勝杯を追う内に
自分自身を見失わぬよう心してな
では諸君 位置に付いて!
幸運を
- 息子よ
- 待っててね 父さん
三つ数える
フラー?
フラー
ペリキュラム!
伏せろ!
伏せてろ!
エクスペリアームス!
やめろっセドリック!
魔法で操られてるんだ
- 離せ!
- 魔法のせいだ!
ハリー!
ハリー!
ハリー!
ハリー!
リダクト!
- ありがとう
- いいんだ
でも一瞬思っちゃったよ
見捨てられるって
僕もそう思った
きつい課題だな?
ほんとだね
走れっ!
君が取れっ
助けられた借りがある!
じゃあ一緒に いち にの
さん!
- 大丈夫かい?
- うん ありがとう
ここはどこだ?
来たことがある
ポートキーだ
- 優勝杯がポートキーだ
- ここ前に来た 夢で
リドルの墓 セドリック!
ポートキーに戻って 早く!
どうかしたのか?
- ハリー! どうした?
- 早く優勝杯を!
- 誰だ 何しに来た?
- 余計な者は殺せ
アバダ ケダブラ!
よせ!セドリック!
やれ! 今だ!
父親の骨…
知らぬ間に与えられん
しもべの肉…
喜んで差し出されん
仇のその血…
力づくで奪われん
闇の帝王よ蘇れ…
再び
杖をよこせ ワームテール
腕を出せ
ご主人様
ありがたき幸せ
もう一方の腕だ
よう来た よう来た友よ
13年が過ぎた…
しかし それがつい昨日のように
お前たちはこうしてあらわれた
しかしお前達には…
失望した
何故助けに来なかったのだ!
クラッブ! マクネア!
ゴイル!
お前もだ…
ルシウス
我が君 あなた様のご消息が
ちらとでも耳に入っていれば
よく耳に入っておったはずだ
抜け目のない友よ
誓って申し上げます
私は昔のままでございます
この顔を あなた様がお隠れになってから
世間に見せていたこの顔こそが
私の仮面でございます
私はお傍に
恐怖ゆえにな 忠誠心ではない
それでも この数ヶ月お前は役に立ったぞ
ワームテール
感謝します ご主人様
ありがとうございます
- 凛々しい青年ではないか
- 触るな!
ハリー
あぁ すっかり忘れておった
居たのだな
我が父の骸の上に
皆に紹介するまでもあるまい…
お前 俺様同様有名になったようだからな
生き残った男の子だと
でたらめがお前を伝説に祀り上げた
13年前何があったか
本当の事を教えてやろう
何故俺様が力を失うはめになったのか?
愛とやらの力だ
お優しい母親が自分を犠牲にして
一人息子に究極の守りを授けた
俺様はお前に触れられなかった古くからある魔法だ
不覚にも見逃した
だがそれはもういい
昔とは違う
お前に触れることが
できる
わずか数滴のお前の血で
この力だ
杖を取れ ポッター
杖を取るのだ! 立て! 早く!
決闘のやり方は学んでいるな?
まず互いにお辞儀だ
格式ある儀式は
守らねばならぬ
ダンブルドアは礼儀を守れと
教えただろう?
おじぎをするのだ
それでいい 次は…
クルーシオ!
クルーシオ!
いい子だ ハリー
両親もさぞ喜ぶだろう
とりわけ あの穢れたマグルの母親がなぁ
エクスペリアー…
殺してやろう ハリー・ポッター
破滅させてやる
今宵を境に俺様の力に疑問を抱く者は
いなくなる
今宵を境に伝説は変わるのだ
お前は苦痛のあまり
殺してくれとせがみ
そして俺様はその願いを…
聞き入れたとな
立て!
後ろを見せるな
ハリー・ポッター!
死の瞬間まで俺様を見ていろ!
その目から光が消えるのを見たいのだ!
受けて立つ!
- エクスペリアームス!
- アバダ ケダブラ!
手を出すな! 俺様が止めを刺す!
誰にも渡さん!
ハリー その繋がりが切れたら
ポートキーのところへ行け
父さんが来て時間を稼ぐが
長くは持たない
わかったね?
ハリー 僕の体を連れて帰って?
父さんがいるところまで
切りなさい
ハリー 大丈夫よ
切りなさい!切りなさい!
アクシオ!
待てぇ!
やったぞ!
ハリー!
ハリー!
いやだ! いやだ!
何があった?
ダンブルドア
戻ってきた あいつが!
ヴォルデモートが!
セドリックが僕に頼んだんだ
連れて帰ってくれって それで
もうよい ハリー もうよい
帰ってきたのじゃ ふたりとも
皆に席を立たせるな
生徒が殺された
遺体を運び出さねば
ここは人が多すぎる
通してくれ
通してくれ!
通してくれ!
私の子だ!
私の息子だ!
私の子が!
大丈夫だ さあ 落ち着け!
今はここにいない方がいい
大丈夫 わしがついとる
わしがいる さあ来るんだ
大丈夫か?
痛むか?ケガは?
いえ それほど
念のため 見ておこう
優勝杯はポートキーでした
誰かが魔法をかけて
どんなだった?
- あの方は?
- 誰です?
闇の帝王だ
どう感じた?
間近で見て
わかりません
自分の夢に入り込んだような感じで
悪夢の中に
他の連中は?
墓場には誰がいた?
えっ あの
僕 墓場にいたなんて
一言も言いませんでした
ドラゴンっちゅうのは
すんばらしい生きもんだ
俺がそそのかさなきゃ
あのまぬけがお前を
森に呼んだと思うか?
卵の謎もそうだ
セドリックがお前に教えたのは
俺がやつに教えたからだ
あのボーッとしたロングボトムも
俺があの本をやらなきゃ
えら昆布のことを
思いついたと思うか?
全部 あなたの仕業?
ゴブレットに僕の名前を入れたのも
- クラムを操ったのも でも
- でも でも
お前を勝たせたのは俺だ
今夜あの墓場にたどり着くように
しむけたのだ
目的は遂げられた
この血が闇の帝王の中に
今流れている
あの方はどんな褒美をくださるだろう
この俺がハリー・ポッターを
永遠に黙らせたとお知りになったら
エクスペリアームス!
セブルス
飲むのじゃ
- わしは誰じゃ?
- アルバス・ダンブルドア
- お前はムーディか? どうじゃ?
- ちがう
本物はどこじゃ?この部屋にいるのか?
ハリーどくのじゃ!
- 無事か?アラスター
- すまんアルバス
ムーディだ じゃあ?
ポリジュース薬です
君からくすねていた犯人がわかったのぅ
今助けてやるぞ
ハリー!
バーティ・クラウチ・ジュニア
そいつの腕の傷も見せろ
腕を ハリー
この意味がわかるだろう?
あの方が
ヴォルデモート卿が蘇った
ぼく抵抗できなかったんです
アズカバンに告げ
囚人が逃げていたとな
- 俺は英雄として迎えられる
- どうかのぅ
闇の世界に英雄などおらん
悲しい知らせじゃ
大切な友を失った
セドリック・ディゴリーは
よき生徒じゃった
優しく勤勉で
正義感が強く
そして何よりも
友として実に誠実じゃった
いかに死がもたらされたか
友である諸君は知る権利がある
彼は
セドリックは殺されたのじゃ
ヴォルデモート卿によって!
魔法省はわしに口止めをした
だが真実を語らぬのは
なきセドリックへの冒涜じゃ
今我々は
みな共に 同じ痛み 同じ悲しみを
感じている
たとえ国は違えど
離す言葉は違えども
我々の心はひとつじゃ
一連の事件が
我々が結んだ友情の絆を
これまでにない重要なものにした
決してセドリック・ディゴリーの死を
無駄にしてはならん
思い出を胸に刻み
我々の友を讃えよう
セドリックは思いやりに溢れ
誠実で勇敢じゃった
最後の最後まで
このカーテンが嫌いでの
四年生の時に燃やしてしもうた
うっかりとじゃがな
君を危険な目にあわせてしもうた
すまんのぅ
先生
墓場に居たとき 不思議なことが
あの 杖が ヴォルデモートと僕の杖が
繋がったんです
直前呪文じゃ
君は亡くなったご両親を見たのじゃな?
はい
どんな呪文も死者を蘇らせることはできぬ
困難な時が待っておる
正しきことと容易きことの
選択を迫られるじゃろう
じゃが君は
ひとりではない
友がおる
ハーマイオニー
これは住所だ
手紙書いて 約束だよ
さよなら
さようなら ロン
ホグワーツに静かな年ってあるのかなぁ?
- ない
- ない
僕も同感 でも
ドラゴンもいなきゃたいくつさ
これからも色々ありそうね?
そうだよ
休みには手紙買いてね
ふたりとも
書かないよ わかってるだろ?
- ハリーは書いてくれる?
- うん 毎週書くよ