Tip:
Highlight text to annotate it
X
おい、ちょっと来い
怪しい奴がいるぞ
まだもうろうとしていますが
あなた様の名前を…
お見せしろ
所持品はこれと…
これです
私を殺しに来たのか?
これを知ってるぞ
大分前に見たことがある、ずっと昔だ
おぼろげにしか覚えてないが
夢の中で男が持っていた
途方もない大それた考えの
持ち主だった
もっとも強い寄生物はなにか?
バクテリア?ウィルス?
ウィルスです
- ああ、コブ氏が言いたいのは
- アイデアです
その上、感染力も強い
一旦、脳に芽生えたアイデアを
取り除くのは不可能です
アイデアが形となり理解されると
釘の様に突き刺さる
- 脳のどこかに
- それを盗むと言う事か
そうです、夢を見ている時は
防衛本能も低くなり
簡単に考えを抜き取れる
これがエクストラクト
斉藤さん、エクストラクトからアイデアを守るには
潜在意識の
- 防衛を高める必要があります
- どんな?
私はエクストラクトのプロだ
心の中を探し秘密を探し当てる方法を
誰よりも知っている、エクストラクトの方法を
学んでいれば
たとえ眠っていても、アイデアは守れる
協力して欲しければ、私に心を開く事です
あなたの考えを誰よりも理解し-
奥さんよりもセラピストよりも誰よりも
ここに夢が詰まった金庫があるなら
中身を教えてくれ
夢を守りたければ、
完璧に渡りを受け入れることだ
楽しんでくれたまえ
そいつは検討しておくよ
ばれてるぞ
上で何か起きてる?
彼はわかってるぞ
遊ばれてるんだ
アーサー、絶対奪ってみせるから
情報は金庫の中だ
話の最中、わかった
おい、彼女
部屋に戻っててくれ
俺がなんとかする
仕事だって事を忘れるな
落ちても死なないかな?
上手く着水すればネ
モラ、何しに来た?
私に会いたいだろうって
ああ、そうだけど
でも 君は信じられない
だから何?
ここってアーサーのテイストね
いや、今回のターゲットは20世紀の
英国画家という設定だ
座ったら…
子供たち、私に会いたがってる?
寂しがってるよ
- 何してるの?
- 新鮮な空気が吸いたい、ここにいてくれ
くっそ
- そこまでだ
- 銃を置いて
撃つわよ
封筒は返してもらおうか
彼女に聞いたのか?
最初から知ってたんだ
君が盗もうとしている事か?
それともこれが夢だということか?
お前を雇ったのはいったい誰なんだ?
ああ、わかってるだろうが
夢の中でそんな脅しは効かない
それは脅し方次第じゃなくって
殺せば目が覚めるだけ
でも、こうすれば…
ちゃんと感じる
やっぱりここはあなたの夢の中
- 何やってるんだよ
- まだ夢の続きさ
もう少し、引き伸ばさないと
後行くから
封筒はここよ
捕まえろ
早く、奴を起こせ
起きろ
- 蹴っ飛ばせ
- 何?
落とせ
起こせ
予期してたのか?
ここは警備の責任者が
知らない場所だ
どうやってやってきた?
あなたの様な立場になると
愛の巣を隠し通すのは難しい
特に結婚している女性が絡むと
- 彼女は話さない
- でも話した
- ジレンマから
- ここも危険だ
- 目的は果たしたはずだ
- それは違う
あなたは肝心な情報を隠している
我々が狙うのを知っていたからだ
どうして許した?
- 試したのさ
- 何のために
それは重要ではない
失敗したのだから
あそこに合った情報はすべてもらった
だが出口は無意味なんだ
もういいだろう、出てってくれ
何もわかっていない様だな
俺たちを雇った企業は
失敗を許さない
コブ
もう少し聞かなければ
ならんようだな
全部話せ
知っていることを、早く
俺はこのカーペットが嫌いだった
ウールに独特の方法で
染み付けられているのを知っているな
でも、これは
ポリエステルだ
ここは私の部屋ではないな
さすがうわさ通りの、良い腕だなコブ
まだ夢の中か
- これからどうするの?
- まだ続きだ
夢の中の夢か
感心したよ
私の夢なら
私に従ってもらう
- その通りだが
- 彼方のではない
我々の夢だ
バカ野朗
ミスりやがって
- 俺のせいじゃないよ
- お前の設計だろう
- 絨毯に顔を押し付けるなんて聞いてない
- もう良い
- 何カッカしてる?
-俺のやり方
冷静じゃないぞ
言い争っている暇はない
俺は京都で降りる
なぜ、このままでいいだろう
列車は嫌いだね
いいか!
後は自己責任だ
- やぁ~子供たち
- パパ
- パパ
どうだ、元気にしてるか?
ウン、まぁまぁだね
- まぁ~か、それならいいんだな
- ウン、いつ帰ってくるの?
そうだな、しばらくは戻れないんだ
- 前に話しただろう
- どうして?
仕事が忙しくって、戻れないんだ
おばあちゃんが、戻らないって
フィリッパか?
おばあちゃんと変わってくれるかい
やだって
おばぁちゃん、勘違いしてるんだ
- パパ
- 何だい、ジェームス
ママのため?
その話はしただろう
ママは遠くへ行ってるんだ
どこ?
早く、さよなら言って
今度、おじいちゃんとパパからプレゼントを
送るからね
いい子にしてるんだよ
- ヘリがついたぞ
- ああ
- 大丈夫か?
- ああ、別に
- 何故?
- 夢の中にモレがいたし
足の件は悪かった
二度としないよ
最近、よく現れるのか?
謝ったんだから
もういいだろう
- ナッシュは?
- まだ来ていない
斉藤の情報は2時間前には
わかられてるだろう
もうばれてるだろう
待つ時間はない
- どこに行くんだ?
- 仕事をしにさ
身を隠してほとぼりが
さめたら次の仕事だ
- お前は?
- アメリカか
よろしく言ってくれ
彼は落ちたよ、かわりに見逃してくれと
君の好きな様に処分すればいい
そういうのは俺の仕事ではない
- 奴をどうする気だ?
- 何も
お前がどうするかは知らんがね
- 何をするんだ?
- インセプションだ
- 出来るか?
- 無理だね
夢の中でアイデアを盗めるなら
植えつける事も出来るはずだ
今、像の事は考えるなと言われて
頭の中に
- 何がうかんだ?
- 象
そう、でもそれは自分の考えでないと
わかっている
人は常になぜ思いついたのか考える
- それを誤魔化すのは不可能だ
- いや 違う
- 出来るのか?
- これは脅迫なのか?
コボルの件は自分で何とかする
- それは好きにしてくれ
- では失礼させてもらう
行き先はパイロットに言ってくれ
おい、コボ
家に帰りたくはないか
アメリカに?
- 子供が待ってるんだろう
- それだけは無理だ
- 誰にも出来ない
- インセプションと一緒か
コボ、行くぞ
何を植えつけたいんだ?
- シンプルな事だ
- 他人の心に植えつける物に…
シンプルなんてない
ライバル会社のトップは寝たきりの老人だ
近々その息子が会社を継ぐ予定になっている
彼の息子に会社を潰して貰いたい
- コブ、止めておけって
- ちょっと待て
もし、成功した時の保障が欲しいんだ
俺が家に帰れるという
それは出来ん
だが、帰してやる
後は信じるかだ?
それとも一人で老いぼれて死ぬかだ?
チームは大切だコブ
人選はちゃんとしろよ
家に帰りたいのはわかる
- でも、無理だ
- 無理じゃない
- もっと深くもぐれば
- 無理だって
やった事がある
誰の意思で?
パリで何をするんだ?
設計士を探す
相変わらず、教授室は嫌いですか?
あんな物置で考え事は出来んよ
ここに来て大丈夫なのか?
アメリカ、フランス間の犯人引渡しも
役人はやりたがらない
しかし、犯人が君となれば
話は違う
それより、子供たちに会ったら
これを頼みます
こんなぬいぐるみを送るよりも
もっと父親らしいことを
したらどうなんだ?
そういうことは
- 彼方から教わらなかった
- 盗みも教えなかったぞ
人の心を操作することは
教わった
教わった事を合法的に
使う場所が少ない
何しに来た、ドム
家に帰れるかも知れない
ある仕事を頼まれた
俺の犯罪歴を
全て消し去ることの出来る
巨大な人間からです
- 協力して欲しい
- 私の優秀な教え子を悪の道に引き込むのか?
生徒にとっても悪い話ではないはずだ
- 金か?
- 金だけじゃない、いいですか…
チャンスなんです
いいですか、大聖堂や街はもちろん
現実に存在しない物を作れる
それで、そこに私の生徒を連れて行くわけだ
夢に行かなくてもいい
ただ、ターゲットを誘い込む…
夢を設計して欲しい
自分でやれるだろう
モルが邪魔をする
現実を向き合うんだ
いいな…
現実、子供たち、彼方の孫にとって
父親が帰ってくるのを
待ち望んでいるんだ
この仕事で実現する
家に帰れる方法が
他にあるなら着ませんよ
かつての俺の様な優秀な
設計士が欲しい
もっと優秀な子がいる
アリアドネ?
紹介しよう、コブさんだ
- はじめまして
- 時間があるか…?
君に仕事を頼みたいそうなんだ
- インサンプルで?
- いいや違う
- ベストを尽くしてくれ
- 仕事の内容は?
まずは君がやれるか知りたい
- なぜ?
- これは合法ではないからだ
じゃ、二分で一分で解ける
部屋を書いてくれ
ストップ
もう一度
ストップ
もっと難しいのを書いて
中々良い
脳の働きが一部しか使われていないと
言うのは起きている時の話で
眠っている時はもっと何でも出来る
- なんでもって?
-たとえば、設計をするときは
細部まで作りこんでいく
しかし、出来上がった物がぱっと浮かぶ事がある
- あっそれわかる、これね
- いわゆる、インスピレーションだ
夢というのはインスピレーションが
絶え間なく沸いているような物だ
心が作り出した物がそのまま使われる
それがあまりに自然で
夢だとわからなくなる
そうすると、俺たちが入り込むことが出来る
- どうやって
- 夢を作る過程を乗っ取る
そこで君の出番だ
君が夢を設計する
そこにターゲットを連れ込む
そして潜在意識を取り入れる
ターゲットが信じる世界を
どうやって作るの?
夢とは見ている時は現実と思っている
さめて初めて夢とわかる
君だって、ここからが夢って
わかっている夢はないだろう?
いつだって判らないうちに入っている
- ええ、確かに
- どうやってここに来た?
- どうやってて、それは…
- アリアドネ、よく考えて
どうやってここに来た?
今、どこにいる?
- 夢の中?
- これは実習だ、夢を共有している
時間が無いのでこういう事をした
これが夢なら、あなたはどうして…
ただの夢ではあるが
ガラスがあたれば…
非常に痛い
感覚はそのままだ
軍もこのプログラムを組み込んでいる
兵士たちは相手を殺しあって目覚めるんだ
どうして、設計士がいるの?
誰から夢の世界を作らないとならない
- 5分すぎたか
-5分ですって?
もう1時間はたってるはずだけど
夢の中では心の動きが早くなる
時間の流れが遅く感じる
現実の5分は夢では1時間だ
5分で何が出来るか見てみるか?
基本レイアウトは出来ている
書店にカフェ…
無いものはほとんどない
- この人たちは?
- 俺の潜在意識の奴隷だ
- 彼方の?
- ああ ここは君の夢で
君が作る世界だ
ターゲットは俺、俺の心はここにある
今、君は俺の潜在意識と話している
俺の情報を抜き出す手段だ
- 他にはどんな?
- 守られた環境を作ってやる…
たとえば、銀行の金庫室とか
そうすると、そこに情報を
入れるようにする
- わかるか?
- それを盗むのね
ああ
思ったんだけど、夢って感覚よりも
感情によって左右されない?
だとしたら、物理的な状況を無視したら
どうなるかなって?
- こうなるわけね
- そういうことだな
なんか、皆に見られてる
俺の潜在意識が他人が作った
物に感じてるからだ
君が手を加えるほど、ここの人たちは
君の周りに集まってくる
- たとえば?
- 部外者、異物に対して
病原菌と戦う
白血球のような
- 私たち、攻撃されるの?
- いや、違う 君だけだ
やりすぎだぞ!
こんなに変えすぎると…
潜在意識にほっといてって言って!
潜在意識だからコントロール不能だ
たいしたもんだ
この橋、知ってるぞ!
実際にあるだろう
ええ、大学に行くのに毎日渡ってる
記憶を再現しては駄目だ
常に新しいものを作るんだ
少しくらいなら、いいんじゃない
街灯とか電話ボックス
細部はかまわないが
- 街全体は駄目だ
- どうして?
記憶にある街を再現すると
混乱するんだ
何が現実で
何が夢かを
それって実体験?
いいか!
俺の事は関係ないんだ
それって、私に対するやきもち?
触るな、さがれ
- 逃げろ
- コボ!
- 離して!
- こっちへ!
- 止めろ モル
- コボ!
- モル!
- 離して!
- モル!
- 離して!
- 止めろ、止めろ
- 離して
モル、止めろ
おい、おい、こっちを見て
大丈夫か?
- 大丈夫か?
- 何で、目が覚めなかったの?
5分足ってなかったからだ
夢の中では…
死ぬまで起きない
- トーテムがいるな
-何?
- トーテムはそれぞれが…
- コブ、あれって彼方の潜在意識なんでしょう
- きれいな人ね
- ああ、コブの奥さんに会ったんだ
- 奥さんなの?
- そう、トーテムだ
小さくって、重みがあって、人に知られず
常に携帯できるもの
君も用意したほうがいい
- コインとか?
- いや、特定のアイテムだ
たとえば、これ
イカサマサイコロ
触っちゃ駄目だ、トーテムの意味が無くなる
重さ、感触、他人には知られてはいけない
トーテムで判断するんだ
他人の夢の中にいるのかどうかをネ
あなた、知らないのか、
しってて知らない振りしてるのか
コブは潜在意識の中に
大きな問題を抱えているわ
そんな人に心を開くなんて
出来るわけないでしょう
彼女は戻ってくる
夢の共有を取得したし
現実の世界だけでは
物足りなくなってるはずだ
彼女が作る迷路が再現できるな
- これからどうする?
- イームズがいる
イームズ?奴はモンバサだ
コボルのバ本拠地だぞ
- それでも行くしかない
- 別に奴じゃなくても
今回は盗みじゃない
偽造者が必要だ
それ、こすり合わせたって
増えないぞ
- どうかな
- いっぱい奢るぜ
おごりだぞ
- また、つづりが違ってる
- うるせー
本当はどうだ?
- 楽勝だ
- よし
ありがとう
インセプションだ
まぁ聞けよ、無理って言う前に説明を…
いや、無理じゃないよ、小難しいけどな
そう、アーサーは絶対無理と言っている
アーサーか
あんなのとまだ組んでるんだ?
- ああ、腕はたしかだからな
- でもイマジネーションの欠けらも無い
好きじゃないか
インセプションには
イマジネーションが一番必要だ
イーブス、経験はあるのか?
ああ、やったさ、でも上手くいかなかった
- 植えた場所が浅すぎた?
- 深さだけの問題じゃない
ターゲットの心に定着されるには...
シンプルでなきゃ駄目だ
インセプションは厄介だぞ
それで誰にどんなアイデアを植え付けるんだ?
父親が築いた巨大企業を-息子に継がせる
なるほど、じゃ政治的動機とか
市場独占への反発とか…
そんなのを植えればいいな
ターゲットの先入観が鍵だ
まずは基本中の基本からやってみよう
- というと?
- 父親との関係
- 調合師は?
- まだ
丁度いいのがいる
ユセフという奴で調合師だ
- あわせてくれ
- 尾行をまいたらな
- バーの男
- コボル社か
俺の賞金は生死をとわずって奴か?
どうだろう、撃ってくればわかるが
奴の注意をそらしてくれ
下のバーで落ち合おう30分後に
- ここの?
- ああ、いい考えだろう
了解
フレディー、フレディーシモンズ
久しぶりだな
- だれ?
- 誰でもいい
こいつぁ、夢の中か?
そっちだ!
コーヒーだ
コーヒーをくれ
コーヒーだ
さぁ早く乗れ
- ここで何してる?
- 投資した物は自分で守るんだ
あれ、尾行をまくんじゃなかったのか?
彼は別口だ
コブの予想が当たった
- 戻る気は無かったけど...
- 誘惑に負けたか?
だってこれ...天地創造でしょ
ではありえない建造物について話そう
-まずコツをマスターして
夢の中に三層の世界を作る
- 失礼
- どんなコツ?
夢では騙し絵の様なありえない物を作れる
たとえばエッシャーの階段の様に
ただひたすら上り続ける
ほら?
あり得ない、メビウスの輪の様な物なら
夢の境界を誤魔化せる
三層の世界って
規模はどのくらい?
ビルのワンフロアーから街全体
色々さ
ただし、身を隠せるように...
構造は複雑にする
- 迷路ね
- そうだ迷路だ
- 複雑なほど
- 長くいられる
…存在がバレルのを防げる
- そうだ
私の心は穏やかね
だが、豹変するだろう
誰でも心の中を覗かれるのは
いい気持ちじゃない
コブはもう作れないの?
と言うか、もう作らないだろうな
当分、安全だと思っている
- どうして?
- さぁね
モルのせいかな
- 別れた奥さん?
- いいや 別れてはいない
- 離婚してないの?
- そうじゃなくって…
死んだんだ
君が会ったのはコブの意思の投影だ
- 実際はどんな人だったの?
- 素敵だったよ
- 調合師を探してるって?
- ああ
お仕事用の調合か?
- 後道具も欲しいいんだ
- そういうのはやらないんだよね
だが、今回は状況で調合してもらう
必要があるだ
- 目的地は?
- かなり深い
夢の中の夢か?
2段階?
3段階だ
無理だって、夢を重ねすぎると不安定になる
- それを可能にする鎮静剤がいる
- かなり強烈なか…
- 仲間は何人だ?
- 5人だ
6人だ
成功を見届けなければ
私もいくよ
観光客を連れて行く余裕は無いんだけどな
今回は特別に頼む
じゃこれから始めるのがいいんだな
毎日使ってるし
- 何をだ
- 見せてやるよ
- 楽しいもんじゃないけど
- 案内してくれ
6、10、12人
みんな繋がってる
毎日ここで夢を共有している
ほら?効果抜群
- 夢にいる時間は?
- 3,4時間だ、毎日
- 夢の時間は?
- こいつを使えば
- 毎日40時間は見られる
- どうして、こんな事を
コブ、教えてやれ
こうしないと夢は見れないからだ
あんたはまだ見られるわけ?
- 毎日、寝に来てるのか?
- いいや
彼等は目覚めに来ている
彼らにとっては夢が現実だ
あんたは違うといえるのかな?
試してみよう
私を見てて
何をすべきか判っているわね
つらい夢か?
大丈夫か、コブ?
ああ、なんでもない
ロバート・フィッチャー
フィッチャーグループの次期会長だ
どうして彼をターゲットにする?
君は知らなくっていい
佐藤さん、これは普通の産業スパイとは違う
インセプショんを依頼するということは
事の重要性を知っているんだろうな?
俺たちが心に植えた種がアイデアとして芽をだす
そして、ターゲットに影響を与える…
ターゲットはそれで変わってしまう
わが社はエネルギー関係で
フィッチャー社の独占を阻んでいる
それも限界に来ている
まもなく彼等は半分を支配する
世界で一代勢力となるんだ
世界の為にもロバート・フィッチャーを
何とかしないと
それで俺たちの出番か
それで息子と親父の関係は?
うわさではあまり上手くはいってはいないようだ
うわさを鵜呑みして
動くと痛い目にあう
この男を使ってもいいか?
ブラウニングだ、会長の右腕で
息子の名付け親だ
それはかまわない
奴の情報は集められる
情報収集ね、それは
俺の得意分野だ
どうやら合意には至らない様なら
潰せ
ブラウニングさん、フィッチャー会長は
訴訟を回避しようとはしないのですか?
つまり、この件は直接会長に
指示を仰げということか?
- いえ、そうではなく
- いやいや、そうすべきかな
容態は?
出来れば、こちらで対処したかったんだが…
ロバート、誰も入れるなと
言っただろう...
まったく何を...
こんなもの!
いいな、言った通りにすればいいんだ
出てろ
ひどいな
そいつは大切な思い出だろう
でも、傍においても気づいてもくれない
ロバート、委任状の件で着たんだ
辛いのは判るが…
- こればかりは急がないと
- 今は駄目だよ おじさん
これじゃ、話が進まない
散々ってかんじだな
フィッチャー会長が寝たきりの間に
力をつけてきたからな
ブラウニングをじっくり観察してだな...
具体的は特徴はもちろん
癖なんかも徹底的に調べた
俺があいつに成りすまして
第一階層に登場して…
ある概念を抱かせる
すると、より深い層に潜っても
意識の中のブラウニングがそれを伝え続ける
- そしてアイデアに導く
- その通り
でも自分でたどり着いたと思うんだよ
イームス、お前天才だ
相変わらず大げさだな
でもありがとうよ、アーサー
自分の潜在意識に潜ってたの?
いや、そうじゃないよ
ちょっと昼寝してただけだ
誰も居ないと思ってた...
- ああ、自分のトーテムを作ってたの
- どれ、見せて
教えてもらった?
現実と夢を見分けるものだからって
- 彼方の考え?
- いや、違う、モラが考えた
これはモラの塔で
夢の中では廻り続ける
ずっとクルクルと
- アーサーが彼女の事を言ったわ
- 迷路の進み具合は?
それぞれの塔はターゲットの
各層の潜在意識の中にあって…
それで…
最下層は病院にしてあるの
お父さんと会うのだろうから
このレイアウトについて聞きたいんだけど
いや、駄目だ、レイアウトは夢を見る人間以外は
知るべきじゃない
じゃーどうして
万が一、誰かの意思の投影が現れた時
迷路の意味が無くなる
それ、モラが現れた時のこと
- 彼女を追い出せないの?
- ああ
だからあなたは夢の世界を作った
迷路の構造が彼女にばれたら
壊されるわね
- それ、みんな知ってるの?
- いや、知らない
もしもの時のために話したら
もしもの時なんて無い
家に帰れるなら、夢なんか作らなくたって良い
- どうして、帰れないの?
- 彼女を殺したと思われている
- ありがとう
- 何が?
やったのって聞かなかったから
自分が父親の帝国を潰すなんて
ロバートが受け入れるわけが無い
だから、潜在意識の奥に植えつける
潜在意識は
感情に左右されやすい
ビジネスの話は感情に入れるのは難しい
だから、そこを考えてほしい
ロバートと父親はそんなにうまくいっていない
フィッチャー家、違ったタイプの親子
ここが付け入る隙だ
そこを着くのか、会社を潰せば親父に
鬱憤を晴らせるぞって
いや、ネガティブな感情より
ポジテブの方が良い場合が
父親と和解という方向が…
いいかもしれない
そして、会社を潰すのがよい事だと思わせる
なるほどな~彼の積極的な感情が必要か
継ぐんじゃなく
自分の道を切り開けと父親が言ってくれたと
この程度じゃ駄目だろう
じゃ、どんな方法で行くんだ
- 手の込んだ物が必要だ
- それは何だ
練った計画だ、イーモス
- 特異性?
- 特別じゃなくっていい
彼の心の中では廻りに注意すれば良いんだ
第一階層で父親との関係を考えさせる
ただ、後を継ぐだけ良いのかと
第二階層で考えさせる
自分で成し遂げたいと思わせて
最後に肝心なアイデアにたどり着く
- 自分の道を切り開くんだ
- その通り
第三階層ともなるとちょっとした事で
崩れてきてしまう
鎮静剤で眠らせる
第三階層へ行っても大丈夫だ
強力なのを用意するから
お休み
この薬は夢を共有する者たちが
クリアにつながるし
脳を活性化させる
各層に居る時間は長くはいれない
脳の機能は通常の20倍になる
夢の中の夢に入ったら、さらに倍化する
- 10時間として計算すると...
- 悪い計算は任せる
- で、持ち時間は?
- 第一階層で約一週間だ
第二階層で六ヶ月
第三階層で...
10年
夢の中で10年もいれるの?
夢のよるさ
植え付けが終わったら、
夢からどうやって覚める?
頭を打つとかじゃなくって
穏やかなのがいいな
- キックだ
- キックって?
蹴っ飛ばすって事だろう
衝撃で目が覚める
それなら覚める
鎮静剤を使っても大丈夫なのか
そこは考えてある
内耳機能は働くように
調合してあるんだ
眠っていても、起きたり転がったりすれば…
ちゃんと判る
どこにいてもキックがくれば
判るようにしておかないと
キックする時、音楽を鳴らすてのはどうだ
彼には歯医者の予定も手術の予定も無い
- ひざの治療があったろう
- それも無理だ
当面、鎮静剤を使う予定は無い
10時間は欲しいとこなのに
シドニーからロスの間はどうだ
かなり長時間のフライトだ
2週間後と聞いている
プライベートジェットだろう
飛行機に予期せぬことが起こったら
どうなる...
- B-747にさせよう
- なんでだ?
あれはコクピットが上部にあって
ファーストクラスが一番前
通り抜ける人はいない
それでもキャビンアテンダントを買収しないと
俺は航空会社を買った
小さいがね
10時間は確保できる
アライアドレ
よくできてるよ
何をしていいかわかる
私にプロポーズした時のこと
覚えてる?
- もちろんだよ
- 夢があるって言ってた
一緒に老いるんだ
出来るわね
何しに来た
あなたがどんな実験をしてるかみたかったの
- 関係ないだろう
- 関係あるでしょう
- あなたと夢を共有するんだから
- これは俺だけの物だ
- どうしてこんなことを?
- ここに居られるからだ
- そんなに大事な夢なの?
- ここなら一緒にいられる
ただの夢じゃない
記憶でしょう、
記憶はにどと使わないって
- ああ、そうだ
- つまり奥さんを
- 生かし続けてるのね
- いや、そうじゃない
俺にはどうしても変えなければならない
記憶があるんだ
この下が、その記憶の世界?
君が俺を理解するのはひとつだ
- あなたの家?
- 俺とモルのだ
- 彼女は?
- もう死んだ
あれが息子のジェームス、
虫でも探してるんだろう
フィリッパだ
名前を読んだら振り向いて
笑顔を見せてくれる
素敵な笑顔を...でも手遅れだ
もう行かないと、間に合わない
ここでパニくるんだ
後悔するってわかってるのに...
もう一度、顔を見ておかないと
ジェームス、フィリッパ、
来て!
そうだ、何も
結局何も変えられないままなんだ
ようもすると子供たちは
行ってしまう
あの子達の顔を見るのは
家に戻らないと駄目なんだ
現実の世界
- ここで何してるの?
- 私は…
知ってるわよ、で
何してるの?
- 私、わかろうとしてるんですけど
- あなたがどうやって?
人を愛するって、どんなかわかる?
- 一人になるって事よ
- 違う
謎々出したげる
彼方は列車を待っている
遠くに連れて行ってくれる
望みを遠くへ連れて行ってくれるけど
どっかはわからない
でも、それでもいい、
さぁ、どこに行くかわからなくてもいい
一緒だからだ
- どうしてこの子を連れてきたの?
- ここはどこ?
最後に過ごしたホテルの部屋だ
何があったの?
一緒にいるって約束よ!
私を必要な様に、君にはここが必要だ
一緒にいると、一緒に老いると言ったわ?
又くるけどな
約束だ
まさか、奥さんを記憶のどこかに閉じ込めてるの?
ずっと、閉じ込めておけると思ってるの?
行くぞ、モーリス・フィッチャーがシドニーで死んだ
- 葬儀はいつだ?
- 木曜、ロスで
ローバートは火曜日までには戻るはずだ
よし
- 私も一緒に行く
- 駄目だ、教授との約束がある
あなたの今の状態をわかっている人が
一緒の方がいいわ
必要じゃなくてもいいわ
何かあったら、アーサーに言わなければ
席をもうひとつ、追加だ
あなたが約束を果たしてくれなきゃ
着陸と同時に俺は刑務所だ
仕事が終われば、私の電話一本でOKだ
それで君は入国できる
- こちらです
- ありがとう
いいえ
- 三番目のシートです
- ありがとう
- 失礼
- こちらこそ、失礼…
- コートをお預かりします
- ありがとう
- ベルトをお締めください
- タバコは控えてください
これ、彼方のでは?
落ちてましたよ
- お飲み物はいかがですか?
- 水を頼む
私も頼む
ありがとう
名前が見えてしまったんですが
もしかして、彼方は…
モーリス・フィッチャー氏の身内の?
- ええ、彼は…父親です
- 本当にすばらしい方だった
- 残念です
- お持ちしました
- はい、どうぞ
- ありがとう
じゃ、お父上に
ご冥福を…
最初っから雨か
ごめん
お前、ただだからって
シャンパン呑みまくったな?
ああ、そうだよ
この雨なら、タクシーに乗るな
- バカ野朗、何やってるんだ
- 消えろ
ああ、タクシーで行く
おい!タクシー
3番街、マーケット通り
ちょっと?
- 空車かと思って
- ふざけるな
- じゃ、合い乗りで
- 冗談じゃない
早く、つまみ出せ!
なるほど
急げ!
$500 入ってる
財布ももっと高い
だから、3番街でおろしてくれ
そうは行かないんだ
守れ
なんだ、なんだ
何が起こった?
私のデザインじゃないわ
コブ、コブ!
撃て
- 大丈夫か?
- ああ、大丈夫だ
ロバートも車酔いだけだ
斉藤?
ロバートを奥の部屋へ!
- 早くしろ!
- 何が起こった?
- 生きてるか?
- わからない
なんてこった
-そっちは何してた?
- 貨物列車に襲われた
何でそんなのを町の中を走らせた?
- 私じゃない
- どこから来た?
いったいどうなってるんだ?
待ち伏せされたぞ!
しかも銃を撃ってきた
- 奴は訓練を受けてる
- 列車も彼ら?
ロバートは潜在意識を守る
訓練を受けている
それで、潜在意識が防衛をした
リサーチミスだ、悪い
- 何がすまないだよ
- 落ち着け
落ち着いていられるか
何がリサーチミスだ
お前の責任だぞ
徹底的に調べるのが役目だろう!
おかげでこっちは殺しをやった
自己セキュリティーの対処は
初めてじゃない!
わかってたら、対応できる
彼が死んだら全て終わりだ!
- 今は彼の処遇が
-止めろ、やめろ
- そいつが問題だ!
- 何がだ、コブ?
- 何もない
- 彼の目を覚まさせてやれ
- いや、覚めない
- 覚めないって、どういうことだ?
- 殺しても起きない
- 死ねば覚めるだろう
今回は鎮静剤が強力だから
- じゃ、ここで死んだらどうなる?
- リンボに落ちる
- マジで
- リンボーって?
- 形の無い夢の世界
- いったいどういうところ?
潜在意識だけが広がっていて
他は何も無い
ただし夢を共有している人間が
そこに落ちて
何か残していれば別だ
コブは落ちたことがある
どのくらいで出れるの?
鎮静剤の効果が薄れるまで駄目だ
- どれくらいだ?
- 知らないよ、一生かかるかも奈
コブに聞いてくれ
彼を連れて行こう
なるほど、わかったよ
つまり、ロバートの心の中で
彼をつれて、
戦って、殺されれば
脳みそがグジャグジャになるまで
戻れないわけだ
いいか、緊急治療だ
あんなリスクがあるなんて、黙ってたな?
こんな事になるとは思っていなかった
銃で撃たれるなんてな
- なぜ話さなかった
- どっちみち、やるしかなかった
- ユセフ、お前も知ってたのか?
- だって、コブが
報酬の半分でもやるといわれたのか?
いや、全部だよ、それに
前にもやったって
それはモルとやったやつだな?
あんな結果になったんだろう?
ああ、俺は子供たちの所に
戻れるなら、何でもやる
仲間を出口の無い戦場に送るとか?
出口はある、良いか出来るだけ早く
インセプショんを完了して
そして、キック一発で目覚める
駄目だ、深くもぐるほど
リスクも高まる
俺はこの層から動かんぞ
ロバートのガードがそこら中にいるぞ
10時間のフライトとなると
この層で一週間だ
その期間逃げ切るのは無理だ
間違いなく殺される
一刻も早くインセプションを終わらせる
他に助かる道はない
降りるしか、進む道は無いんだ
行くぞ、
アーサーロバートを起こしてくれ
誘拐された場合
1000万ドルの保険が降りる
- それで手を打とう
- 黙れ!金はいらねえ
親父さんのオフィスの本棚の下に
金庫があるだろう
- 番号を教えろ
- 金庫なんか無いよ
でも、番号は知ってるんじゃないか…
- 教えてくれ
- だから、知らないって
信頼できる筋からの情報だ
ほぉ~どこからかな?
こいつが500ドルって?
- 中身は?
- 現金、カード、ID
- 使えるか?
- たぶん
- 出番だ、一時間だ
- 一時間?
一晩かけて聞き出せばいいんじゃないのか?
それは斉藤が撃たれる前の話だ
一時間で上手くやってくれ、頼む
- あれは?
- 信頼できる筋さ
ピーターおじさん
止めろー
- なぁ、止めさせてくれ
- 番号は?
- 知らないんだ
- ブラウニングはお前が知ってると
彼と話したい、
私が聞きだしてみる
一時間だ、話せ
だいじょうぶか?
しっかりして!
二日前からこんな調子だ
どうやら、親父さんのオフィスの金庫を
開けたがっているようだ
- ええ、
- その番号を知っていると思われてる
- 私も知らないんだ
- なに?
モーリスは死んだら息子が開けられると言ってた
でも、番号なんて聞いてないんです
そんなはずは無いだろう
気づいてないだけじゃないのか?
気づいてないって?
モーリストの思い出の日とかで
思い当たる数字はないのか?
俺なんて、大してありませんからね
おふくろさんが亡くなった時は
母が無くなって、父がなんていったか
- ”ロバート、何も話すことは無い”って
- 慰めのひとつもなしか
11歳の時だった
- どうだい?
- かなり、辛そう
下の層に行けば
痛みは和らぐ
- もし死んだら?
- 最悪の場合
目が覚めても、心は戻らない
- コブ、俺は死んでも約束は果たす
- それはありがたいけど
このまま覚めても、あなたは約束を
忘れてします
虚無があなたの現実世界になり
果てしない絶望の中で
老いぼれていくんだ
- 後悔を持ちながら
- 死んでいくんだ
いいや、絶対に戻る
しっかり
このまま、金庫が開かなきゃ
やつらに殺されるぞ
- 身代金がありますよ
- 聞いたんだ
私たちを車に入れて
川に突っ込ませる気だ
- 金庫の中身は?
- お前への贈り物だ
モーリスは大事な物が入ってると
いつも言ってた
遺言さ
弁護士が持ってる
別のさ、どっちを使うかは
お前次第だ未翻訳 -
フィッチャーグループを分割するのも
つまり、今のフィッチャー帝国に
終焉を告げるものだ
私が跡継ぎなのに...
なんでそんなものを
私にもわからん
愛情表現か
- 彼なりの
- 父なりの?
いまわの際に
枕元に呼ばれた
声もろくに...
出ない状態で
伝えようとしてた
で、私を引き寄せ
一言だけ...
失望した、と
虚無に行ったの?
計画続行で皆に納得させるなら
本当のことを話して
本当のことって?
あなたが好きな時に貨物列車を
出せるって
あなたの潜在意識から突然モルが
現れるかもしてない
それにロバートだけじゃなく
あなたの潜在意識にも潜っているって事
ねぇ…続けていて大丈夫なの?
俺はモルと一緒に夢の中の夢へ
探っていったんだ
より深く、もっと見たいと
ドンドン深くへ
だが、上の層の時間が下では
数年になると判ってから
長い間夢の世界で過ごし…
やっと現実世界へ来た時には
何が現実か判らなくなってた
そう、自分たちだけの世界を作ってた
何年もかかった
二人だけの世界だ
- どのくらいなの?
- 50年かな
そう…よく耐えられたわね
神になったようで
良い気分だった
ただ、現実じゃないから辛かった
結局、そこで暮らす事は出来なくなった
奥さんはどうしたの?
モルは心の置く深くへ
閉じこもってしまった
覚えていてシーンも
忘れる事を選んだ
- 虚無がモルを現実に…
- 目がさめても無く
何年も何十年も過ぎたはずが
目が覚めたときには…
年老いた魂が若い肉体に戻されていた…
モルの様子が変で
最初は否定していたが
やっと話してくれた
ある考えが頭を離れないと
そう、簡単な事なんだが
この世界は現実じゃない
目を覚まして現実の世界に戻らなきゃと…
そして、家に戻るために…
自分たちを殺さなきゃと
- だけど、子供たちは?
- 潜在意識が作り出して
本物は現実に待ってるのに
- コブ、見て!
- 落ち着け
あなたは判っていないのよ
夢なら好きな様に出来るはずだろ
あなたが思ってないからよ
どんなに言ってもモルは
夢の世界じゃないと…
納得してくれなかった
自殺したがってたが
一人では出来なかった
俺を愛してたからね…
でもモルは記念日に実行した
- おい、何をしてるんだ?
- 一緒に来て
モル、部屋の中に戻るんだ
- いいや、私はあなたと一緒に飛ぶわ
- 飛ばないよ、聞くんだ
もし、飛んだら二度と目は覚めないよ
死んでしまうんだ
さぁ、部屋の中で話をしよう
話はもういい
- モル
- あなたが来ないと、すぐ飛ぶわ
判った
話を聞いてくれ
いいね?
- 私を信じて一緒に飛んで
- 止めるんだ
そんな事しちゃ
駄目だ
子供たちの事を考えるんだ
ジェームスやフィリッパのことを
私だけが死んでもあなたは
子供たちを失うわ
何を言ってる?
弁護士に手紙を出したの
私は身の危険を感じていると
夫に殺されるって
- どうして、そんな?
- 愛してるからよ
どうして、そんなバカな事をしたんだ?
子供たちを残していく
罪悪感から開放するためよ
子供たちの所に帰るのよ
モル、話を聞いてくれ
俺を見るんだ
あなたは列車を待っている
- モル、止めるんだ
- 遠くへ行ってくれる列車を
- 子供たちが待ってるんだ
- 列車は遠くへ行ってくれるけど
- 待ってるんだ
- どこへ行くかはわからない
- モル、俺を見ろ!
- でも、それでも良い
- モル、駄目だって
- あなたと一緒だから
愛してるよモル!
駄目だ~~~!
精神科医が妻は正常と
診断をしていて...
だか、なにが起きたのかわかっては
もらえなかった
それで...
もう行かないと、間に合わない
わかった、行こう
子供たちを置いて逃げて以来
戻ることだけを考えてる
あなたの罪悪感が
奥さんを生み出した
でも、奥さんを追い詰めたのは
現実じゃないでしょう
今回の計画が成功したら...
自分を許してあげて
そして、奥さんと向き合うの
私と一緒に
- それは駄目だ...
- 皆の為よ
だって、あなたと一緒のリスクを
何も知らされていないもの
先に進もう
- 時間切れだ
- 番号なんか知らないんだ
- 心あたりが無い
- そうかよ?
仲間が親父さんのオフィスで
金庫を開ける為に待ってるんだ
頭に浮かんだ数字を六つ言ってみろ
- 浮かばない
- 言うんだ!
- 早言え!何やってる
- 5、2、8、4、9、1.
ぜんぜん駄目だな
よし、立たせろ
連れてけ
殺せば、手に入らないぞ
どうだ?
父親との中は想像以上に悪かった様だ
だったら何だ?
和解すれば、その分感動も大きいか
どうやって仲直りさせるつもりだ?
- 俺が何とかするさ
- 急げよ
潜在意識にかぎつけられる
早く次に行かないと、身動きできなくなる
くっそー
どうせ夢なんだから、でかく行こうぜ
父親への反感を名付け親に向かわせたら
それで、彼の関係を破壊するの?
いや、名付け親の本性を暴くことで
父親との関係を、修復させようととこだ
フィッチャーから報酬を貰いたいくらいだよ
どうせ、潜在意識の警備がうるさいんだ
- ミスターチャールスで行くか?
- 駄目だ
- だれだそれ?
- やめとけ
このままじゃ、ロバートに近づいた瞬間
ガードの捕まるぞ、ミスターチャールスを使えばいい
- 前もやったのか?
- ああ、見事に失敗だった
ターゲットに夢だって気づかれて
全てだいなしだ
いいね、試して見る価値はある
あっちの様子が知りたいな
いいね、又ブロンドの美人で行くか?
- いいか、運転には気をつけろ
- ああ
俺たちが下に行くと
不安定になる
あせるんじゃないぞ
チャンスは一度きりだ
なあ、音楽に合わせてくれよ
- いいか?
- よし
楽しい夢を
退屈?
私の話なんて、興味ないんでしょう
ちょっと、考え事をしてた
ミスターチャールスの登場
確か、フィッチャーさんで?
又お会いできて
マーケッティングのロッド・グリーンです
- あなたは?
- いくわ
電話してね
ふられちゃいましたね
6桁の電話番号がある場合
526-491
ああやって、財布を盗んでいく
友人って面白いですね
くっそー
あの財布だけでも
500ドルはする?
ご心配要りません
部下が処理しています
チャールスって誰なの?
ターゲットの意識を混乱させる作戦さ
反対した、訳は?
夢の世界だってばれたら
そうなると、こっちは動きにくくなる
やるなと思ったの?
やるなと言っても、自分でやってしまう
そういうやつなんだよ
斉藤さん、ちょっと良い?
- ちょっと、おい
- 待って!
- 復活したようだね
- おい、イームス、笑えんぞ!
乱気流か?
いいや、ユセフの運転のためさ
- すみません、お名前をもう一度
- マーケティングのロッド・グリーンです
まぁ、それあ嘘ですけどね
私はミスターチャールス、
聞き覚えはありませんか?
ここの警備を任されています
それぞれ、別の階層を見よう
財布は捨てろ、警備が探しているはずだ
- わかった
- もう少し、時間を稼がないと
警備だって?
- このホテルの?
- いえ、違います
実を言うと特殊な警備をしているんですよ
潜在意識の...
夢のことか?
エクストラプトを防ぐわけが
あなたを守りに来たのです
すばらしい仕事だ
今、何の警備を?
フィッチャーさん、どうやら
彼方の心の中に
入ろうとしている者がいるようだ
夢を使ってね
ここにいては危ないな
敵が来ます
妙な現象でしょう?
感じますか?
なんなの?
コブがフィッチャーにここが夢の中だって教えたから
潜在意識が夢の主を探し始めた
駄目だ
早くキスして
- 皆にみられてるわ
- キスしたからだよ
ここは離れよう
感じますか?訓練を受けているなら
わかりますよね
天候の変化が変でしょう
重力に逆らってる
ここは現実じゃない
夢の中だ
ここまでどうやって来たか、
思い出せなければ...
これは夢だ、簡単でしょう
どうです覚えていますか?
私は...
深呼吸をして
訓練を思い出して
ここが夢だと感じなければ駄目です
私が守ります
さぁ
君の夢なのか?
- はい そうです
あなたの潜在意識が作ったんです
あなたを夢に引き入れ
情報を抜き出そうとするやからから守っています
今、情報が抜かれようとしているんです
よく、わかった わかったよ
- どうすれば良い?
- それでは、こちらへ
そっちへ
どうして、こんなことを!
あなたを拉致しに来たやつらです
守って欲しければ静かに!
私の指示に、フィッチャーさん
これが夢なら死ねば覚めるはずだ
奨められませんね、フィッチャーさん
鎮静剤を使われていれば
死んでも目は覚めません
潜在意識の奥へ落ちるだけです
わかりますよね
訓練を思い出して
私が守ります、
さぁ、銃を
ここが528号室の真下か?
そう
夢に入る前は何をしてました?
思い出して、フィッチャーさん
銃声がやたらと聞こえて
雨で...
ピーターおじさん
誘拐されたんだ
それでどこに?
- バンに放り込まれた
- だから重力がおかしいんだ
現実は車の中だ、
それで?
確かに誘拐されて...
金庫がどうとか?
くっそ、よく思い出せない!
まるで見たばかりの夢を
思い出そうとしている
中々、難しいんですよ
あなたとブラウニングを
この夢の中に連れ込んで...
心の中から何かを
盗もうとしている
よく思い出して
その何かは何なのか
何なのか、考えて!
金庫の数字だ
頭に浮かんだ数字を言えと言ってた
エクストラクトの目的は
数字のようですね
その数字が何なのか
ホテルからさかのぼりましょう
部屋番号はどうでした
何号室です?
思い出してください
大事な事なんです
5...
5、2...
もっと長かった
十分手がかりになります
- 5階だ
- ああ
- タイマーを使うの?
- いや、自分で判断しないと
君らは528号室で寝る
俺はユセフのキックを待つ
- ちゃんとわかるの?
- 音楽が鳴る
それにバンが橋の欄干を越えるんだ
間違いようが無い
だからタイミングは一撃がある
早すぎたら、ここから戻れないし
遅すぎたら、下に
いけなくなる
それはどうして?
バンが落ちてる間は無重力だ
それじゃ、下にはいけない
なるほど
仲間です
- チャールス
- あれが何かわかりますか?
- ああ、心当たりはある
- 鎮静剤を与えようとしている
- 眠っているのに?
- さらにです
夢の中で、夢を見せようとしたのか?
おい、又変装か
なんですか?
ああ、失礼、友人と間違えて
友人はいい男だな
駄目だよ、
あのブラウニングはロバートの投影だ
- なぜ?
- こっちの思惑通りに
ロバートが疑い始めているかわかるからさ
- ピーターおじさん
- 一緒に誘拐された?
いや、先に捕まって、拷問を受けてたんだ
それを見たんですか?
- 誘拐犯とグルだったのか?
- ロバート
金庫の中の遺言を始末するためか?
いいか、フィッチャーグループは私の全てだ
潰されてたまるか
どうして私が会社を潰すと思うんだ?
モーリスが残した最後の挑戦を
受けると思ったんだよ
- 挑戦?
- あれは挑戦状だ
父親から息子へのな
自分で何かを作れと
言っているんだ...
お前は親父を超えられないと
思っているんだ
父は私に失望していたと言うのか?
かわいそうに
だが...それは違う
お前は親父以上の会社を作れる
フィッチャーさん、あれは嘘だ!
- どうして?
- 信じてください
彼は何かを隠している
それを突き止めましょう
彼らがしたのと同じ事を
してやるんです
彼の潜在意識に入り
何を隠しているのか探る
ああ
眠った
待って、私たち誰の潜在意識に入るの?
そりゃ、ロバートのだよ
彼はブラウニングのと
思っているから、俺たちと動く
自分の潜在意識を探ってくれるわけか
その通り
その前に警備に狙われるだろう
上手くひきつけとくよ
キックを頼むぜ
ああ、お休み イーモス
待て
- おい、いいか?
- ああ、大丈夫、いつでもやれ
コブ、ここに何があるの?
フィッチャーに植えようとする
真実だ
あなたにとってはどうなの?
今の見たか?
イームス、これはあんたの夢か
警備を病院から引き離せ
- 彼の誘導は?
- 私が
ルートを探せ、早く入るんだ
- 私の設計があるわ
- 君は俺と来い
わかった
病院までのルートを教えてやれ
- 彼と一緒に
- ああ
- 君は?
- 無線でいつでも連絡が取れます
上の階の窓なら
十分、援護できる...
- 君は来ないのか?
- 父上の真意をつかむのには...
あなた一人でブラウニングの意識に入らなければ
行こう
緊急信号だ!
急げ!
行け!
-そんなに撃つなよ
準備は大丈夫だろうな
早すぎるか
コブ、聞こえたか?
ああ、約20分たったんだろう
早くしないと
ああ、音楽だ
- で、どうする?
- 急ぐんだ
ユセフは10行後にジャンプだ
アーサーのキックまで3分だ
おい!
- この階層では?
- 約60分
病院にたどり着けるか?
大分、距離があるから...
斉藤たちに近道を教えてやれ
迷路の中よ
それでも近道はあるはずだ
イーモス?
イームスに何か変えたか?
モルの事があるから
話さなかったの...
そんな事はいい、
イーモスは何をしている?
近道になる通風管を
加えたの
いいぞ、彼らに伝えろ
- 斉藤?
- 前進中だ
逆説だ
- 何なの?
- キックだ
- コブ、失敗したのか?
- ああ、そうだ
- 未翻訳 -
これからどうする?
次のキックの前に仕事を終える
- 次のって?
- 作戦の衝撃だ
必要ならば
電話をかけなおしてください
どうやって運べばいいんだ?
アーサーの方は2分後で
こっちは20分だ
大丈夫か?
戻るぞ!
何とかして、先回りしないと
ああ、早くしないと時間が無くなる
行くぞ!
あいよ
金庫室の前に着いたみたい
あそこに窓はあるのか?
無いわ、金庫室だもん
わかった、彼を見つけてくれよ
あれは彼の潜在意識の残像?
そうだ
彼の心に影響は?
そんな心配は無い
俺たちはここだ
よし、急がないとガードに追いつかれる
中に入った
- 他に誰かいるぞ
- 罠よ
もう少し、後ろだ
- コブ、彼女は実態ではないわ
- どうしてわかる?
意識が共有されてるだけ
ロバートは、ロバートは本物よ!
こんにちは
イームス、イームス!
早く準備を!
- 何があった?
- モルがロバートを
撃てなかった
彼はもう駄目だ...
彼はもうここにはいない
終わりだ
じゃー失敗って事か?
そうだ、すまない
俺は家族に会えない訳じゃないから
ロバートが親父に会えば
- 絶対に成功してた
- 爆破の準備だ
まだ方法はあるわ
ロバートの所に降りてみるの
時間が無い
下に下りれば時間は延びるでしょう
彼を見つけるの
アーサーからのキックがあれば
彼を電気ショックで蘇えさせる
その衝撃でここに戻ってくる
で、金庫室に連れて行く
音楽が終わった瞬間
病院を爆破すれば
衝撃で上の層に戻れる
やる価値はあるが
斉藤が警備を引き付けてくれればだが
彼は助からんぞ
ねぇ、コブやってみましょう
よし、行こう
ただし、間に合わなかったら
置いてくぞ
彼女の言うとおりだ
やってみよう
もし彼女が現れても
ちゃんとやれるわよね?
あいつならロバートといる
どうしてわかるの?
彼女は俺に来て欲しいんだ
大丈夫か?
- あなたの世界?
- 前はね
モルもいるはずだ
いこう
斉藤!…
準備してくるから
ロバートを見ててくれ
これじゃ仕事は選べんな
そうだよ
あなたが作ったの?
すごいわね
何年もかかった
記念に作ったんだ
こっちだ
この辺りに住んでた
なつかしい
あれが最初の家、そしてあっちに引っ越した
モルが妊娠したのはこっちだ
記憶を再現してここを作ったのね
時間はたくさんあった
あれは?
モルが育った家だ
- そこにはいないの?
- ああ
こっちだ
俺たちはこういった建物がすきなんだ
現実世界では無理でも
ここなら出来る
どうやって、ロバートのところへ?
何とかしてキックしないと
なに?
こいつを使うことに
君に話しておく事がある
インセプションだが
アイデアはウイルスにみたんだ
感染力が強い
小さなものが次第に大きくなり
人に道を標すか破壊か
最初はちょっと思っただけなのよね
ここは現実じゃないって
そんな単純な考えは
全てを変えて
あなたは確証が持てる
本物だって?
彼は本物?
それとも私と同じなのかしら?
俺にはわかるよ
今、思うことは無い?
あなたは本当に信じてるの?
企業や警察から逃げる為
世界中を転々とするなんて
夢の中で潜在意識に追われてるみたい
認めなさい
現実なんて一切信じてないって
そして選んで
ここにいるって
私と一緒に
俺は戻らないと、君が残していった...
子供たちの所へ
- 君が一人で行ったから
- 悪いのはあなた
- そうじゃない
- あなたは間違ってる
子供はここにいる
子供たちの顔、みたいでしょう
見たいよ、でも現実じゃない
現実の世界?
何を言ってるの
子供たちはここに
ジェームス、フィリッパ
だめだ、本物じゃないんだ
そう、自分に言い聞かせてるだけでしょう
- そうじゃない
- どうしてわかるの?
私の方が現実だったら?
あなたは現実を思っているだけ
あなたは何を信じてるの?
ああ
自分の罪を感じてる
酔ってる時も混乱してる時も
落ち込んでる時も...
どんな時も罪悪感が
俺を苦しめる
真実を突きつけるんだ
真実って?
君が現実に疑問を抱いたのは
俺のせいだと
そう、あなたが私に植え付けたの
ねぇ、何言ってるの?
今回、インセプションが可能と
言ったのは前にやったからだ
- 妻に対してだ
- どうして?
俺たちはここがら...
何とか出なくちゃいけなかったのに
モルは戻ろうとしなかった
自分の心の奥に封じ込めてしまったからだ
もう忘れてしまうことにした
真実をネ
そして抜け出せなくなった
俺はその真実を探すことにした
モルの奥底に達して
秘密の場所を見つけた
あるアイデアを植えつけた
単純なもので
全ての考えを変えてしまうものを
この世界は現実じゃないって
この世界から逃げるには
死ぬしかない
君は列車を待ってる...
遠くに連れて行ってくれる
列車を...
望めば連れて行ってくれるけど
それがどこかはわからない!
それでもかまわない!
- どうする!
- 一緒よ!
俺は死ななかったが
考えは妻の中で...
癌の様に膨らんでいくなんて...
...君は現実に戻ってきてからも
ここが現実の世界じゃないと思い続けた
戻るには死ぬしかないって
モル、駄目だ!
- あんな事植えつけたりするから
- 君を助けようとしたんだ
あなたは裏切った
でもやり直すことも
約束を守ることも出来る
ここに居られるわ
二人で作ったこの世界に
コブ、ロバートを見つけて
渡さないわ
ここに居るなら、渡してくれるか?
何言ってるの?
ロバートは玄関よ
- 見てきてくれ
- 残るなんて駄目よ
時間が無いんだ、早く
居たわ、もう、戻る時間よ
- ロバートを頼む
- ここの居ちゃ駄目!
僕はいい
そろそろ斉藤が死んでここに来る
見つけてやらないと
モルとは居られない
もう存在しないから
あなたが信じられるのは私だけでしょう
そうだな...
ずっと、信じていたいんだけど...
...それは無理だ、君は複雑で完璧で
でも欠点もあれば
あのモルじゃない
大丈夫?
そうだろう
君は影なんだ
本物のモルの陰なんだ
本物に近づける、でも...
君じゃ駄目なんだよ
これが偽物の感じ?
- 何をする?
- とっさに
止めろ!
そこに行って、
早く行け!
失望...
失望...
わかってる
お前には失望しただろう
違うかい
そうじゃない...
お前の試みに失望したんだ
来い、来い!
遺言書
父さん
キックだアリアドネ
早く行け!
見失わないで
斉藤をお願い!
わかった
プロポーズした時のこと覚えてる?
ああ
一緒に年をとるのが夢だって言って
もう駄目だ
もう忘れてしまったのか?
君を失うなんて絶えられない
…ずっと一緒にいられたのに
だから、もういいんだよ
行っていいんだよ
わるかった、ロバート
あの遺言は自分なりに
何かをやれということだった
まねるんじゃない
だからそうしようと思うんだ
何があった?
- コブはとどまったわ
- モルとか?
ええ、斉藤の為に
戻れないのか
いいえ、彼は必ず戻ってくるわ
俺を殺しに来たのか?
何かを待ってたんだが
おぼろげにしか覚えていないが
コブか?
そんなバカな
あの頃は若かった
もうすっかり老いぼれた…
後悔を抱えたままに
孤独に死ぬのを待っている
何しに来たんだ…
思い出して
あの頃のあなたを
この世界は現実じゃない
あの時の約束を果たせというのか?
信じて飛べばいいんだ
戻るんだ、
若い時に戻って又会おう
一緒に戻るんだ
あの世界へ
熱いお絞りは?
後20分でロサンジェルスに着陸します
入国審査用紙は?
ありがとう
- 熱いお絞りは?
- いらない
入国審査用紙は?
- お帰りなさい ミスターコブ
- ありがとう
お帰り、こっちだ
ジェームズ、フィリッパ
誰か来てるぞ
子供たち、元気か?
パパ、元気だよ
作ったのを見て、パパ!
- 何を作ったんだ?
- 岩で作った家だよ!