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みなさん、こんにちは。
アフタービートミュージックスクール ギター科講師の瀧澤でございます。
今回は趣向をというか方向性を変えて、
ギターの本体についていろいろと 解説をしてみようかなと思います。
初心者の方に向けた内容になるかと思うんですけれども、
ギター本体についていろいろと ちょこちょこと説明をしてみますので、
興味があったらぜひご覧くださいということです。
お題はズバリ、ストラトタイプと レスポールタイプについてです。
ある程度ギターを始めると、ストラトキャスターと レスポールというタイプのギターがあると。
なんとなく耳にしたことが あると思うんですけれども、その名前。
ストラトキャスタータイプ、ストラトタイプですね。
そのギターは大体こういう感じです。
音を拾うピックアップという装置が 細長くて、3つ付いていて。
それで、ピックガードっていうこの白いパーツですね。
この白いパーツにピックアップやつまみ、 セレクターなんかが全部くっついていると。
それで、このシェイプと言い方をするんですけれども、 このボディの形。
この形。
そして、ボルトオンという言い方をするんですけれども、 この本体とネックがネジで止められていると。
こんな感じになります。
それで、あとシンクロナイズドトレモロという このブリッジのパーツが付けられていたり。
ストラトタイプっていうと大体、 こんな感じのギターを指すかなと思います。
いつも自分が使っている"Bill Lawrence"も一応、 ストラトタイプといえばストラトタイプです。
それで、対してレスポールタイプというものは、
こういうやつです。
ハムバッカーというデカい音を拾う ピックアップという装置が2つ。
ピックガードはあったりなかったりするんですけれども、 この場合はないですね。
それで、つまみが4つもあったりとか セレクターがここら辺にあったりとか。
それで、ネックがネジじゃなくて 接着されているわけですね。
この辺もレスポールの大きな特徴の一つかなと思います。
あと、細かく言うと、アーチトップといって このボディが平らじゃないんですよ。
モリモリってなっているじゃないですか。 真ん中が出っ張るような感じで。
これもレスポールの大きな特徴ですよね。
そして、このシェイプ、形。
結構、ストラトに慣れている人が レスポールを持つと弾きづらくなるし、
レスポールに慣れている人が ストラトで弾くと弾きづらくなるし。
なかなか両者とも個性があって すごく面白いギターなんですけれども、
これはどっちがいいとか、どっちが悪いとか そういう話じゃなくて、どっちが好きか、どっちが嫌いか。
嫌いかじゃないか。
どっちが好きかっていう話ですね。
完全に好みの話です。
それで、なんでさっきからレスポールタイプとか ストラトタイプという言い方をするかというと、
両方ともニセモノなんですよ。
正直な話。
ストラトキャスターというと、 "FENDER"さんの登録商標になっちゃうんですよね。
それで、レスポールというと、"Gibson"さんの 登録商標になってしまうので、レスポールタイプ。
要はコピーモデルなわけでございます。
これは、"Vanzandt"というメーカーの ストラトのコピーモデル。
これは、"Greco"というメーカーの レスポールコピーモデル。
というような感じです。
身近なところでいうと、 ホチキスとかあれも登録商標ですよね。
セロテープとかピアニカとか メロディオンとか。
アコーディオンもたしか登録商標ですよね。
いろんなところで登録商標が たくさんあるわけでございます。
その中の一つが、ストラトだったり レスポールだったりするわけですね。
はい、そんな感じです。
それで、実際に音を聴いていきましょう。 そんなウンチクはどうでもいいとして。
「おと、おと」。
先ほどのストラトタイプのギターを弾いて みるんですけれども、とりあえず生音からレッツトライ。
このシングルコイルという細長いピックアップ。
これは、簡単に・・ すごく簡単に言うと・・・。
すごく簡単に言うと、出力が小さくって 繊細な音がするといわれております。
悪く言うと、ちょっと非力という感じですかね。
でも、きらびやかなサウンドが出てくるのが また特徴でしょうか。
あんまりごんぶとという感じではないです。
こんな感じの音ですか。
そのままレスポールに持ち替えて・・ レスポールタイプに持ち替えてみましょうか。
これがレスポールタイプになると、
このハムバッカーというピックアップ。
出力が強いんですよね。
結構、ごんぶとなサウンドになります。
あんまり繊細なという感じではないです。
なんとなく聴いていて、 どっちがいいか悪いかは判断できないですけれども、
違いはなんとなくわからないですか。
こっちはなんかモコモコしてる感じですよね。
このギター自体が少しモコモコしている サウンドというのがあるんですけれども、
この中域という言い方をするんですけれども、 高いところ・・なんていうんですか。
一つの音に対して高い成分、真ん中の成分、 低い成分というのがあって、
この真ん中らへんが結構強いのが レスポールの特徴かなと思います。
すごいごんぶとな感じです。
こんな感じでしょうか。
これが生音での音比べ。
ちょっと歪ませてみましょう。
オーバードライブをかけます。
この音がごんぶとなので・・
音の密度が濃い感じですか、濃い。
音の密度がギュッとなっている感じですかね。
今、小さいアンプで鳴らしていて、小さい音量で。
しかも、音質がよくない デジタルカメラで録音しているので
あんまり違いはわからないかもしれないですけれども、 デカいアンプとかで鳴らすと結構違いますね。
こんな感じです。
ちょっとストラトに持ち替えてみましょう。
なんかちょっと音が軽くなった感じがしません? いい意味でも悪い意味でも。
レスポールのときみたいなごんぶと感はないけれども、 歯切れがよくなるというか疾走感が出てくる感じの。
この軽やかな感じ。
なんとなくわかりますでしょうか。
もっと歪ませてみましょう。
オーバードライブ的な感じじゃなくて、 ディストーション的なくらい。
それで、ピックが・・おぉ、取れた。
もうーー。
少々お待ちください。
ピックが・・・。
こういうデジタル臭い響き。
歪みをかけると・・・。
こんな感じの響きになりますね。
このギター自体が高音、 高いところが出やすいギターなので、
ジャギジャギジャギジャギっていう印象が あるかと思うんですけれども。
大体、ストラトタイプのギターで鳴らすとこういう ジャギジャギめな音になることが多いかなと思います。
もちろん、細かい話になってくると、 ピックアップだったりとか、ボディだったりとかで
いろいろと音が変わってくるんですけれども、 基本的にこんな感じ。
こんな感じでしょうか。
レスポールに持ち替えてみましょう。
ごんぶとになりましたね。
ちょっとモコモコしすぎだな。
ちょっとトーンを多めな感じで。
こんな感じの、真ん中らへんから下のほうが強くなった 感じがわかりますかね、デジカメ越しで伝わるかな。
たしかデジカメも登録商標ですよね。 全然関係ないんですけれども。
こんな感じで一応、生音とオーバードライブ、 ディストーション的な感じで
エフェクターで弾き比べをしてみましたけれども、 なんとなく聴いてみてイメージが掴めましたかね。
ストラトタイプのギターの場合は、 このシングルコイルというのが作用していて
よく言えば、歯切れがよい。
よく言えば、軽やか。疾走感がある。 さわやかみたいな感じですけれども、
悪く言うと、出力が弱い。 パワーがないという感じですね。
音圧が出ないとかそのような感じです。
それで、このレスポールタイプの ギターのよいところといえば、
とにかく出力が強い。 パワフルという感じですよね。
ごんぶとサウンドが出しやすい。
それで、音の密度が濃いのでバンドアンサンブルとかでも 埋もれないし、ガシッと存在感を出すこともできて。
なおかつ、バンド全体の音をグワーッと包み 込むことができるという感じでしょうか。
でも、悪く言うと、 あんまり歯切れがよいサウンドは出しづらいかなと。
出せなくもないんですけれども、 結構テクニックが必要だったりします。
それで、その軽やかさには・・ 軽やかとは言いがたいんですけどもね。
ちょっとモッタリした感じの 印象になってしまうんですけれども、
それぞれ一長一短があって どっちも面白いギターだなというような感じです。
それで最初、初心者の方に多いのが
「一本目のギター、もしくは 二本目のギターはどうしたらいいのですか」
という質問をよくいただくことが あるんですけれども、
これは見た目とか好きなアーティストが使っているから とかで決めてもいいかなと思います。
もちろん、今紹介したストラトタイプ、 レスポールタイプの以外にも
いろんなタイプのギターがあるんですけれども、
とりあえず、代表的なこの二つを押さえておけば 間違いはないんじゃないかなと思います。
これはストラトタイプでごんぶとサウンドが 出せるよというような印象でしょうか。
すごい。
こんな感じですね。
なんとなく違いはわかりますか。
これは、オーバードライブ。
それで、生音だと・・・。
うん。
何の話でしたっけ!?
そういうことで、 3本のギターを少し聴き比べてみました。
ダダダダダッとしゃべると共に ひたすら弾き倒した感じですけれども、
なんとなく3本の違いみたいなのが 感じていただけたら幸いでございます。
また、いろんなタイプのギターをまだ・・・。 フルアコースティックとか、セミアコースティックだとか。
あと、セミホロウボディとかもありますし、 あと変形ギターなんかもいろいろありますし。
また、機会があったらこんな感じで、 音色というか響き?
ギターの鳴りっぷりを紹介してみようかなと思います。
では、とりあえず今日はこんな感じで、 終わりにしておきましょう。
ありがとうございます。