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何があっても 00:00:06:20,00:00:08:70 エピソード1:セルティック・パーク
昔から兄弟や従兄弟たちと裏庭でボールを蹴っていた
毎試合かなり白熱していた
もちろん負けることは大嫌いだった
幼い頃を振り返ってみると 僕のキャリアの原点はここにあるように思える
学校の先生たちは「将来何の職業に就くの?」と何度も聞いてきた
僕はいつも「フットボールをする」と答えていたけど 彼らは本気にはしてくれなかった 「それはいいけど ……で 何になりたいの?」ってね
毎回「だから僕はフットボールがしたいんだ!」と自信を持って答えていた
2年後
ここに初めて来たのは契約を結んだ時
管理人がスタジアムを案内してくれた
実際にここに立ってみて セルティック・パークでプレーする時の気分が少し分かった気がした
ホームスタジアムというのは 本当に特別な空間だ
このスタジアムの雰囲気は世界最高峰だと思う
“グリーン・ブリゲード”(セルティックのサポーター集団)は有名だよね いつもあの角に陣取っている
アウェイサポーターの応援席はここ あまり彼らの声は聞こえないけどね
ファンのチームへの思いの深さにはつくづく驚かされる 僕が今までに想像したことのないほどのものだった
彼らにとってフットボールは単なる試合ではない それは素晴らしいことだと思う
このチームでプレーできることに幸せを感じている
ここ数年は僕にとって夢のような日々だった これからも常に前進していきたい
新しい場所 新しいクラブに行くということに緊張は付き物だ
スタジアムを案内してくれた管理人の言葉が今でも心に残っている
宿題は終わった キミに何ができるのかは分かっている
あとはただリラックスするだけだ
expect that or not. ビッグクラブだから初めの頃は緊張していたけど このチームには気のいい仲間がたくさんいる
スコットランドなまりの英語にもだいぶ慣れてきた でもなまりの強い人の発言はいまだに分からないこともある
そういう時は笑顔でうなづくようにしているよ
1月にはリーグ戦とカップ戦の両方で頂点に立つことができた 優勝チームの一員でいられて本当にうれしい
でも同時に もっとチームに貢献したいとも感じた
フットボーラーなら できる限り多くの試合に出場したいと思うものだ
だけど 自分の出来は冷静に見極めているつもりだ
優勝チームのメンバーがかなり固定化されていることは分かっている 僕がチームに入り込んでいくにはまだ時間が掛かる
試合に出たらあらゆる部分で成長したい やるべきことはたくさんある
僕にとって今の環境はベストだと確信している
今年は非常に大事な1年になる 僕のキャリアにおいても大きな意味を持つ1年になると思う 今から楽しみだ
ひたすら全力を尽くし フットボールに真摯に向き合っていれば 必ずチャンスは巡ってくると確信している
あとはそのチャンスをしっかりとつかむだけだ
ここ数年は僕にとって素晴らしい時間だった 十分に楽しんだ 「THE CHANCE」は僕に 高みを目指すきっかけを与えてくれた
フットボーラーとしての次の章がまさに今 始まろうとしている
セルティックでプレーし そして来年は代表メンバーにも選出されたい
そうなれば最高だ