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鉱山の管理者:アヴェロエス先生?
どうぞ、こちらへ。
中へ連れていってください。
ここへは、まだ誰も?
いいえ、誰も。
アナウンサー:歴史的な火星開発について、 引き続きニュースをお伝えします。
昨年、火星の南極における採鉱調査で
数千年間もの間地下に埋まっていた
宇宙人調査基地の遺跡が発見されました。
この遺跡は、おそらく人類史上最も重要な科学的発見でしょう。
これは、生命が地球の原始の海から這い出てくる前に宇宙を旅できるような
極度に知的な宇宙生物が存在していたという証拠なのです。
アナウンサー:この地球外生命の疑いのない証拠が、ついに人類を統一しました。
システムス・アライアンス憲章の批准の上、
世界最大の18の国家が目的を一つとし、政治的に単一の実体となりました。
人類を地球外生物の脅威から守ることがその唯一の目的です。
この遺跡を作ったプロセアンズという宇宙人が、私たちの太陽系を
自分たちのものだと言って取り戻しに来ることはあるのでしょうか?
プロセアンズの行く末を推測することは私の仕事ではありません。
私のすべきことは、
彼らの科学と数学を
理解して
人類の前進のために
その知識を応用することです。
どうも。
しかしながら、一つの大きい人類共同体の一部になりたくない人もいるようです。
火星にある「レッド・サンド」と自称する強力な組織暴力団が、
エレメントゼロと呼ばれるプロセアンズ資源から作られた中毒性の高い
薬物の取引を始めたようです。
この薬物は人間の体内にある解明されていない結節を活性化します。
これらの結節は、念力を形づくる「バイオティックス」という強力なエネルギー波を生成します。
薬物中毒に加え新しい力により調子に乗った、レッド・サンドの犯罪者たちが
火星にある同盟基地を攻撃しつつあるそうです。
そして、現在、この攻撃は、プロセアンズ遺跡の謎解明の瀬戸際にたつアヴェロエス博士と
その研究チームを危険に
さらしているのです。
サンドハースト、状態チェック。 区域5危険なし。了解?
サンドハースト:了解です、グリッソム。区域3危険なし。区域4に再編成です。
了解!
サンドハースト?
あれが見えるか?
サンドハースト:はい。
サンドハースト:6人の、いえ、8人の敵がここへやってきます。ベクトル9−0−7からです。
グリッソム:了解!
リー、ジェンケンス、指示を待て。
誰も動かないで。
何だ?
アヴェロエス先生、いるのか!
アヴェロエス先生!無線に出ろ!
ああ、どうしたんだ?
グリッソム:先生と研究チームは掩蔽壕へ撤退してくれ。今すぐだ。
アヴェロエス:君はきっと状態をうまく処理してい---。
ああ、だが...
とにかくそうしろ!こんなことに関わっている時間はないんだ!
切るよ。
科学者め!
あそこで一体何をしているんでしょう?
戦いから逃げるなんてレッドサンドらしくないな。
グリッソム。
グリッソム!
エレメントゼロだ!
アヴェロエス先生、今すぐ撤退しないと!
グリッソム:アヴェロエス先生、聞こえたか?
今は無理だ、大佐。
グリッソム:エレメントゼロの処理装置に爆弾が直接配線されてるんだぞ!
すぐそこへ行きます。
恐ろしく高性能な装置だな。
ほとんどアライアンスから盗まれた技術だからな。
それじゃ、爆弾解除は問題ないだろ。
何ですって?
グリッソム:先生、みな、至急、撤退の準備をしなければ。
アヴェロエス:今はだめだ。遺跡を失うことはできない。
サンドハースト:遺跡を失う?この惑星を失ったらどうするの?!
ここにはみんなが吹き飛ばされてしまうくらいのエレメントゼロがあるんですよ!
がんばってきた私の仕事は失わないよ。私と私のチームを守ることが君達の務めだよ。
だから、君たちは自分の仕事をしてくれ。私は私のことをするから。
サンドハースト:えっ、まさか本気じゃないでしょう?!
前に進め!
(叫び声)
グリッソム、もうちょっと急いでくれない。
援護を頼むよ!どうにかして時間を稼いでくれ!
がんばるわ!
とにかく急いで!
サンドハースト!
アイツを斬れ!爆弾を再作動させろ!
グリッソム:ああ、まだ生きていたのか。
思ったよりタフじゃないか。
ハハ。
アヴェロエス:グリッソム、すぐに研究室へ!
アヴェロエス:見せたいものがあるんだ。
ここに着いてからずっとこのテクノロジーを解明しようとしていたんだが。
グリッソム:銀河系じゃないか。
何だよ、先生。
ただ銀河系の写真を作っただけじゃないか。
4人が死んだのはこのためだったのか?
サンドハースト:何ですか、あれは?
わからない。
だが、我々の太陽系の中にあるものだ。
アヴェロエス:冥王星にいかなければいけない。