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先ず「メッセ-ジ」の経緯を述べることから始めましょう。
1969年に出された二つの書物があります。
一つ目は「内なる眼差し インナー・ルック」というもので、
ここプンタ・デ・バカスで書き収められたものです。
もう一つは
演説を目的として書き下ろされた
スピーチ原稿で
「苦悩の治癒 」という題名で知られています。
この演説は1969年5月4日、やはりここで行われました。
近年になって
「メッセージ」が発表されましたが
それは2002年7月になって
初めて一冊に収められ
「シロのメッセ-ジ」という題名で出版されました。
この本は三部構成で、
それぞれ「経典」「経験」「道」となっています。
前途の「苦悩の治癒 」では
一般に言われる暴力行為だけではなく
様々な形で起こる暴力行為に
注目をおいています。
もう一方の「内なる眼差し インナー・ルック」では
人生の意味について語ります。
ここで主題として扱われているのは
矛盾という
心理状態です。
この本で芽吹いているのは
スピリチュアリティーというものが
個人のもであり、また社会のものであるという事
またそれらは「イメ-ジの心理学」や
「心理学ノート」、そして
「人類の根源神話」などに見られる
広範囲の心理学と人類学に跨っているという事です。
最後に述べておきます。
この「メッセ-ジ」は
個人のスピリチュアリティーの表現であると同時に、
また社会のスピリチュアリティーの表現でもあります。
このスピリチュアリティーの真実は時の流れとともに
また経験を通して確認されていくことでしょう。
そして多くの文化、国家、社会層や世代それぞれに表現されることでしょう。