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これまでのあらすじ
FBIのオリビア・ダンハムです
この現象はパターンと呼ばれている
まるで世界を実験室のように
彼はウォルター・ビショップ
俺の親父だ
彼はハーバードで陸軍の研究を
フリンジ・サイエンスと呼ばれる分野の
俺の親父は
フランケンシュタイン博士か?
多くのことがおきた
そしてこれから起きる
ニューヨーク ブルックリン
コーヒーをお持ちしますか?
ローストビーフサンドイッチを
肉はできるだけ生で
室温の水
- 氷なし
- 分かりました
ハラペーニョは?
- あります
- 11個 付けてくれ
11個ですね 了解
それは?
韓国語か何か?
いや
そう 私はNY市大でアジア学を
もう忘れちゃったみたいだけど
うわっ!
何だ!どうしたんだ!
一体何が
助けてくれ!
すぐ逃げろ!
逃げろ!ぶつかるぞ
落ちてくる!
到着した
マサチューセッツ ボストン
スクロースを
150グラム
120時間の間
華氏70度に維持
80度で30ミリリットルの
夜中の3時に何の公式を
寝言で言ってんだ!
これはルートビールの製法だ
ルートビールね
俺の文句は
お前が黙らないことを言ってんだ
何年も飲んでいない
明日ラボで作ろう
どこへ行くんだ?
風呂場で寝た方が
よっぽどぐっすりできるよ
ルートビールフロート あれはいい
風呂に入ったら栓を抜いておけよ
そうだな わかったよ
連邦ビル
場所は分かってる
そんなに急がないで
彼女はこの上だろ
前に来た
あなたはここを
一人で歩く許可がありません
- ピーター
- 話がある
まだ 一緒にいる?
話すのも許可制か?
いいわ 大丈夫
こっち来て
お父さんは?
ホテルだよ
局員がガードしてるから大丈夫
あいつは狂ってるから関係ないが
5時まで起きてるんだぜ
化学合成法の演説会
それも自分が飲みたいものの
しかも俺がいかに天賦の才能と
受けた教育をムダにしたかを
説教したすぐ後に
そのときは裸で立ってやがった
もうあいつと一緒にいる気はない
近いうちに家を用意するわ
アパートを探してるから
そういうことじゃない
もうたくさんなんだ
君の周りの事件もたくさんだ
それに実際俺は要らないだろ?
- 必要よ
- 嘘だ
奇妙なことが起きてるさ
だから調査は必要だ
親父がやってたような
狂った研究との関係を
つまりあいつが答えを知っていて
君は必要としている 俺はただの子守役
ピーター 彼の通訳はあなただけ
他の誰にも理解できないわ
いや違う
誰だっていいんだ
俺じゃなきゃいけないことなんて
親子でしょ
それだけじゃない
俺は同じ場所にはいられない
分かってるだろ
俺の仕事じゃない
彼もいなくなるわ
そうか?
君は政府が
ウォルター・ビショップを
精神病棟から出したいと
俺はそのために必要だっただけだろ?
息子であるあなたが
もしもいなくなったらお父さんは
私たちに協力しないわ
どうかね
セントクレアに戻るでしょうね
あなたがいないくなる位なら
彼は何度もそう言っていた
その時は服着てたか?
おはよう
やあ
おはよう!
昨日工事現場で爆発があった
ブルックリンのウィリアムズバーグで
クレーンが崩落
公式にはガス管の爆発となっている
技術的には正しいが
その爆発の原因を君に見せよう
昨晩のうちにここに移送した
NSAとCDCの
データは手に入れたが
ビショップ博士に
一刻も早く見ていただきたい
何だ?
それが分かれば
君たちを呼んでいない
空から落ちて?
地下からだ
使用されていない
地下鉄のトンネルから
ガス管に衝突した
地中からか
表面には溝が
精密に彫られている
固体イリジウム
その通りです
可聴域以下で振動している?
2MHzから4MHzで
振動してる?
ビショップ博士
これが何か分かりますか?
ああ 多分
教えていただいても?
いや まだ早い
これの出現は初めてではない
クワンティコで
ジェイコブソン大佐は
調査の任務に当たった
ヘンリー・ジェイコブソン?
今朝話を聞いた
来て欲しいと
君にまた会えればと
何が聞きたいの?
君を呼びつけたのは誰だ?
魔法の宇宙スープの缶詰が
落ちて来た日に
宇宙からだと?
ジョークだよ
来てくれてありがとう
これで最後だ オリビア
終わったら消える
そう
ラボに持っていかなければ
そんなリスクを犯すことはできない
あなたにはここで…
君たちが私の力が必要なら
必要なものを用意しろ
それは僅かな装置ではない
ラボ全てだ
バージニア州 ローズビル
これはこれは
いつか会える日を待っていました
会えて嬉しいよ
とても
妻が死んでからもう1年以上だ
まだ昔のように
片付けもできなくてね
ジェシカが家のことをやっていたから
そう 全てやってくれていた
まずいコーヒーで悪いね
いえ おいしいです
君も同僚を失ったと
お悔やみを
パートナーを失うことは簡単ではない
君とスコットは親しかったし
クアンティコについてどんなお話が?
87年に何が?
スチュワート・マリック曹長
海兵基地での赴任が
6月22日だ
彼の任務はセンサーの監視
基地の安全を確保するために
その夜センサーが
異常を知らせていたことを
彼は発見した
高さ24インチ 直径12インチの
金属シリンダーを
最初は空中から落下したと
衛星の破片かと考えたが
そうではなかった
更に奇妙なことに
それは金属の固まりのようだが
振動していた
2MHzから
4MHzで
君も見つけたのか?
もう一つはどこに?
クアンティコに?
これが何かの通信ではないかと
調査をしたのだが
信号の解読は失敗した
我々が発見してから48時間後
見たこともないような爆発が
床を突き抜けて地下室まで
爆発したんだよ
下向きに
我々は見失った
その時のファイルを全て君に
だがこの件は奇妙過ぎる
もしまた現れても
知人としては
君にはできるだけ
関わらずにいて欲しい
ハーバード大
これ何ですか?
この波長だ
どうしました?
第8区画に侵入者
おい
あれはどこだ
ダンハムです
もしもし?
もしもし?
オリビア
あなた
オリビア
ジョン?
ダンハム捜査官です
今私の携帯にこの番号から電話が
逆探知して
お待ちください
最近3時間に通話記録ありませんが
そう
申し訳ありません
いいえ ありがとう
ハーバード大
この物体が制作された時期の精度とは
驚異的だ
分子結合のレベルでは…
この金属製の座薬が
人類の到達点だなんて勘弁だぜ
どんな機能が?
質問に答えろよ
お前みたいな天の邪鬼に
答えさせるには逆に
「言うなよ 俺に絶対言うなよ」って
言えばいいのか?
ずっと前私はミサイルを研究していた
防衛省は地下ミサイルを望んだ
理論的にはそのミサイルは
世界のどこでも攻撃できる
地球の核を突き抜けて裏側まで
現実には不可能だ
常識にとらわれるな
どうせ分かることだ
下らなすぎるぜ
私には説明のつかないことを
このシリンダーは起こしてきた
そうかい こいつはすごいんだろうな
まさか
何だ?
見て
ジェイコブソンのファイルに
彼を見たことは?
このハゲを
いいや 誰?
そこがポイントよ
ウォルターみたいな言い方はやめろ
私はあなたたちみたいに
天才じゃないけど
特技が一つだけあるわ
神経衰弱だったら
いつでも勝てる
カードを記憶して 同じカードを見つけ
自分のものにする
見て
2週間前の病院
彼だわ
バカな
どうしました?
クアンティコの事故現場写真にも
ここに
こちらの写真も
つい最近クインシーの病院です
年齢さえ
私たちと同じ場所にいたんです
何か?
来てくれ
ちょっと外してくれ
彼に気がつくまでに一年かかった
君は3週間だ
彼は何者?
素晴しい質問だ
データベースは調べた?
- ああ
- 何か情報は?
- 全く?
- 一つもだ
40近い現場で記録されている
全てパターン関連だ
なぜ?
何をしているの?
写真で見る限りでは
彼はそこで
観察を
我々は彼を“オブザーバー”と呼んでいる
しかし彼の目的は
未だに不明だ
事故当日以外にも
工事現場に?
ブロイルスだ
いつだ
スイッチを入れろ
これは何だ?
音と言われている
そりゃどうも 何が目的か聞いてんだよ
仮説を検証している
何の実験だ
どういう仮説なんだ
アストリド・ファーンワース
後で説明する
今言えよ
この缶詰が何なのか教えるんだ
ピーター
オリビアよ
何だ?
攻撃よ
倉庫の部隊が全滅したわ
何だって?誰が?
分からないけど
例の物体を安全な場所に運ぶわ
私もそっちに行く
そうか
ウォルター これが何かは知らないが
ここには置いておけない
なぜだ
誰か来るのか?
そんなことどうだって
来るのか?
そうだ
これを隠さなければ
それにはとても重要なものがある
何だ
アルミホイル
なぜ?
言うことを聞け
イヤだね
聞け!
どうしてお前はいつも反抗する
アルミホイルが要る
今すぐ音波を隠さなければならない
お前の命がかかっている
我々全員の命が
取って来い
取って来てやるよ
そうしたら一体これが何か
言ってもらうからな
もし外で
ルートビールフロートを見かけたら
買って来てくれ
あればな
注射器を持って来てくれるか?
ええ
ありがとう
ホイルを持って来たぞ
アストリド!
おい
アストリド 大丈夫か?
こっちを見ろ アストリド
しっかりしろ
ウォルターは?
誰が来たんだ?
考えろ
あそこにいたな
あの時
そして女が来た
頭の中で考えろ
なめんなよ
教えるか
それともまたやるか?
考えろ
いいのか?
ありがとう
ふむ
17年ぶりだな
ルートビールフロートは
どうだ?
天国のようだ
同時に地上的でもある
よい鑑定だ
君も飲むか?
味というものはよく分からない
17年というのは
好物なしには長いな
私がそうだったように
君も時間を失った
今埋め合わせている
探知機の保護に感謝する
私は触れられないから
質問があるだろうが
すぐに答えは見つかる
そうだな
ウォルター・ビショップ博士だ
写真は今用意しているが
以前の住居に監視をつけてくれ
ムカつくぜ
何も分からないのであれば
そこに立って邪魔するのは止めたまえ
アンタは俺があの男の腐った脳みそを
理解できないと思ってんだろ
君のおかげで彼が使えると判明した
はっきり言ってやる
俺は何の役にもたってないし
いなくても構わないだろ
ダンハムです
そう どこで?
すぐ行きます
ウォルターが見つかった
I95番地にいるわ
できれば
私の服を返して欲しいのだが
状況を説明してやろうか
連邦職員に鎮静剤を注射して
政府の所有物を盗み
保護を抜け出して
犯罪者扱いはするな?
それが正しいことだとしたら
自分の物でなくとも取っておくだろう?
俺は違う
いやそうだよ ピーター
シリンダーを盗みましたね
覚えていますか?
もちろんだ
あれの何を知りたい?
- どこにあるかを
- それは言えない
だが何者かが訪れるとは言える
あれを探しに
だから隠した
誰からとどこに には答えられない
思い出して
危険物かも
民間人の安全のためにも
あれは何?
それを説明したら
君は私を狂人だと
心配するな誰も思わないよ
私の考えではあと4時間だけ
あのシリンダーを保護していればよい
奪おうとする者から
同じ考えの友人と話した
理論によれば
トモダチ?
そいつ背が高いだろ?
ピンクで耳が長くて
いや人間だ
素晴しい人物だ
ただ全く毛がない
眉毛も
眉毛は機能的には無駄だが
普通はあるから
彼と話したのね
この状況でこいつの幻想について
話す意味あるか?
ウォルター 彼は誰?
どうすれば会えるの?
見つけることはできない
そうだな 7次元世界の住人だから
彼はシャイだ
彼は何もしない
ただ観察するだけだ
お前はそいつと話してない
オリビアの写真で見ただけだ
おしゃべりはやめて
シリンダーの場所を答えろ
なぜ お前はそう頭が固いんだ
全くあいつのようだ
お前の母親に
私の判断に文句をつけるな
私は子供ではない
子守など必要ない!
そうかい
それを聞きたかったよ
釈放だな
オリビア悪いな
でも俺がもうごめんだって言う
気持ちは分かるだろ?
息子は怒ったか?
どうだ?
何も
ウォルターは何か隠しています
これまで以上にあいまいで
彼はシリンダーを保護していると
探している何者かから
今回はあなたも
ナゾナゾを解く係ですね
どこに移した?
ご自分でどうぞ 言わないでしょうが
彼は私たちの知り合いに似た
誰かと会っていたようです
ハゲの男
ハゲはこの世にたくさんいるが
オブザーバー
つまりウォルターは知っていると?
いえただ彼は協力的でなく
私を困らせていると言っています
おう
すぐかけ直してくれて嬉しいよ
すぐには無理だ 分かれよ
まあ今は頼みがあって
電話をかけてる
まだやることはあるが
大したことじゃない
金を持ったら
ボストンはこりごりだ
ダンハム捜査官?
ファーンスワース捜査官から電話です
さあ 1時間前かしら?
出て行った時は
ウォルターに怒ってたわ
多分もう戻って来ない
いえここで争った跡が
見に行くわ ありがとう
ハーバードの
セキュリティーに電話して
クレスゲビルの方を向いた
カウントウェイ図書館に近いカメラで
2時間前のビデオを見せて
ビッグ・エディの手下か?
人違いじゃないのか
つまり何て言うか
お前が俺から何を望んでも
俺は持っていないんだ
やめろ!
お前は情報を持っている
どこにあるんだ
何を言っているんだ
質問をする
正直に答えてくれるか?
お前の人生で一番痛かった思い出は?
これはあなたのラボの外で撮られたわ
前に見たことは?
いや一度も
何かが起きたな?
よくないことが
この男がピーターを拉致したの
なんということだ
ピーターが教えてしまう
何を?シリンダー?
- そうだ
- どうして?
隠し場所を教えたの?
いや話していない
その必要はないからだ
お前たちが最後に
シリンダーを持っていた
今はどこだ?
知らない
例え知ってても
お前なんかに言うか
だがお前はもう言った
お前の親父が隠したんだ
どこに
お前の疑問に答えるなら
これが終わればお前を殺すかもな
お前の答え次第だ
お前と親父の最後のキスはいつだ?
これまでで一番下らない質問だ
親父のことを考えろ
いいぞ
親父が病棟に送り込まれる
前のことを考えろ
まだお前が親父に愛されていると
信じていた頃のことだ
自宅の駐車場以外で
お前の親父の隠し場所はどこだ?
答えろ
お前の親父の…
よくやった
教えてくれてありがとうよ
一緒に来い
墓参りくらい来てやれよ
来い
掘れ
気をつけろよ
オリビア
こっちだ
大丈夫?
あああいつは向こうに行った
銃を持ってる
定刻通り出発
お前は誰だ
あのシリンダーは何だ?
お前はあれを知ってるだろ?
なぜここに?
なぜ今?
お前は誰だ?
リンゴ
バナナ
サイ!
「抱きしめたい」
「ルーシー・イン・ザ・
スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」
俺の親父を知っているか?
今日あいつと話したのか?
ヤツと知り合いか?
ピーターは
- 大丈夫か?
- ええ
軽い脳震盪ですが快方に
ありがとう 素晴しい
じゃあホテルに行きましょう
可能なら
やっておきたいことが
君にひどいことをしてしまった
傷つけるつもりはなかったんだ
我々全員を守るために
必要なことだったのだ
報復がしたいなら
私にも注射してくれ
喜んで受けるよ
こんにちは
一時間前に運び込まれた
ピーター・ビショップですが
ごめんなさい
どうも
もういいのか
ええ
私は
シリンダーは回収済み?
我々はあの場所を掘ったが
何もなかった
夜が明けたらすぐに
ショベルカーを投入する
しかし望みは薄いだろう
もういなくなったから
今日の犯人を特定した
ジョン・モズレー
先月シアトルでの
連続殺人で指名手配中
それ以前にも麻薬関連の犯罪で
シアトル
ずいぶん遠くから来たんですね
まだ質問がありそうだな
また戻る
君も分かっているだろうが
省庁間で揉め事が起きている
NSAは自分たちの所有物と主張し
説明を求めている
また明日話し合おう
ええ
どう?
もう退院できそう?
オリビア 今日俺は見たんだ
ブロイルスが言ってた“パターン”は
ナンセンスだと思ってた
説明できないことが毎日起きても
大して意味がないと
気が狂ってるように
聞こえるかもしれないが
いや実際そうだが
だが墓地にいた男は
俺を知っていた
俺の頭の中を読んだんだ
何を言おうとしているのか
私が撃った男?
いや違う ハゲの方だ
君の写真にいた 眉毛のない方
私は見てないわ
君は俺が次に何を言うか
分かるだろう
もしウォルターが正しかったら?
これがただの始まりだったら?
あなたは頭を強く殴られて
これを俺が自分でやったとでも?
そうじゃなく
あなたを引き止めようとしたのは
間違いだった
ウォルターはあなたの責任じゃない
今の状態は
一時的なものよ
あなたにはあなたの生活がある
俺の言ったことを聞いてたのか?
俺の頭はそんなに固くない
何かが起きている
説明のしようのない何かが
それが分かるまで俺はここにいる
それならこれが要るわ
あなたの証明書を申請していたの
国土安全省の
これがあればエスコートなしで
連邦ビルを歩けるのか?
ええ
速度違反の切符は切られない?
今日起きたことを教えてやるよ
俺は拉致されて拷問を受け
鼻に電線入れられて
見たことのない機械につながれた
だがそんなことよりもおかしいのは
俺がしゃべってもいないし
知りもしないことを
答えさせられたことだ
私はどこに埋めた?
俺はどうやって知った?
俺は知らなかった
どこに埋められたかなど
知っているよ 私が知っているから
いいや 俺は聞いてない
その必要はない
情報伝達の方法について
考え直した方がいい
思考は
思考は浸透する
近接効果によって
お前が子供だった時の
夜のことを覚えているか?
私が運転して
ああ覚えているさ
母さんは家にいた
ああ覚えているさ 感謝祭の夜だ
彼女は我々全員が一緒にいられるか
心配していた
事故が起きて湖に落ちたが
氷は厚く 車は
その上に2分はとどまっていた
それが今日のこととどう関係が?
私が意識を取り戻したとき
お前の体は
ねじれていた
お前に手を伸ばしたとき
氷が割れた
そして私たちは
闇の中に沈んでいった
だが親父は俺を抱えて
泳いで助かった
そうだろ
違う
私は氷点下の水の中で
体は思うようにならず
反応できなかった
お前を助けられなかった
そして私も
ピーター 私たちは死んだんだよ
誰かが私たちを捕まえて
引き上げるまで
見たことのない人物に
私たちは救われた
そこまでいなかったはずの男が
岸にまで引き上げてくれた
彼は髪の毛も
眉毛もなかった
彼は私たちを雪の上に下し
じっと見ていた
体は濡れていたのに
寒さを気にしていないようだった
彼はまるで私の考えを読み
頭に直接語りかけているようだった
話すことなく彼は
いつか私を必要とするから
一種のおかえしだと
そう伝えた
今日カプセルを見たとき
なぜ私が振動や組成が分かったか
よく分からないが
それを調べて
振動を聞き 触ると
まるで封を空けて
解説を読んだように思えた
すぐに私はカプセルを守る
義務に気づいた
彼のために
彼らが誰であり目的は何か
私は科学者だから
お前の苛立は分かる
答えのないことに
だが お前はここにいる
私の息子が
死なずに
私のことを気が触れていると
思っているだろう
それほどでもないよ
やあ オリビア