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切りくず生成の解析
適切な形状、大きさの切りくずを 生成し、また排出することは
あらゆる穴あけ加工において 不可欠な要素です
不十分な切りくず処理は 加工プロセスの安全性や
工具寿命、穴品質に影響を及ぼします
このビデオでは、超硬ソリッドドリルや ヘッド交換式ドリルの
切りくず処理に関する ヒントをご紹介します
切りくず生成と切りくず処理は 穴あけ加工では重要な問題です
これは、いくつかの要素が影響しています 例えばワークの材質、
ドリルの刃先形状/ブレーカ、
クーラント圧、供給量、
そして切削条件です
では、切りくず生成をどう解析すれば、 加工プロセスが改善できるでしょうか?
切りくず生成のメカニズムを 理解し、また見直すことは
最適な切りくず排出、
最適な切削条件、トラブルシューティングに極めて重要です
超硬ソリッドドリルや ヘッド交換式ドリルを使用する場合、
ワーク食いつき時の切りくずは いつも長い形状をしています
これは問題ありません
しかし、最初の切りくずの周囲に 針状の切りくずがある場合、
加工プロセスのバランスが悪い可能性があります
この原因としては考えられるのは
工具の振れ、
食いつき時の傾斜、
高すぎる送り、
不安定または剛性が不十分な加工条件
あるいは、工具のコーナ欠損や摩耗です
ワークから抜けるとき、刃先の先端は切削をしていません
したがって、抜け際の切りくずは このようになりますが、これは問題ありません
次に、典型的な切りくずの形状や 大きさを詳しく見ていきます
切りくずの写真をご覧ください
最終目標は、円錐形かC形の 切りくずを生成することで、
このように長すぎない切りくずです
こちらの切りくずは後部が長すぎる状態です
これは切りくずが詰まる原因となります
切りくずを短くするには、スピンドルの 速度を上げ、加工条件を調整します
次の例を見てみましょう
切りくずが厚すぎて、工具寿命に 影響する可能性があります
これは、送りを下げることで 改善できます
最後例は、切りくずが開きすぎています
これは送りが低すぎることを 示しています
切削時間が長くなりすぎて 工具寿命に影響を及ぼします
切刃の温度が上がりすぎる おそれがあるからです
今度は、望ましくない形状の 切りくずを見ていきましょう
これらはすべて、切りくず詰まりや その傾向を示すものです
典型的な例は、切りくず表面の擦り傷、 潰れた切りくず、連続した切りくず、
くっついて、ひものように 長くなった切りくずです
このような切りくずの生成を 避けるには、加工条件を調整し、
クーラント供給が十分かを確認します
つまり、切りくず生成を見直し、
これを考慮したうえで 適切な加工条件を選定し、
十分なクーラント供給を確保すれば、
切りくず排出の改善、穴あけ加工の 効率アップが実現できます
さらに、時間と費用が節約でき、
生産性の向上、
工具破損の防止、
ダウンタイムの短縮につながります
詳しくは最寄りの営業所にお問い合わせ頂くか、 ウェブサイトをご覧ください