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サイエンス、それは私にとって世界を知る手段、
存在を証明する方法でもあり、
存在の理由。
世界はどうなっているの?
私たちはどこから来たの?何故ここに居るの?
そういう事がつまり、取り組むべき最重要テーマ。
ウーマン・イン・サイエンス
ドイツ・フランクフルトのイノベーションセンターで会った数人の女性科学者達。
彼女達のストーリーを話してくれました。
高校の卒業試験が終って、私はとても誇りに思っていたの、
バイオケミストリーを専攻することに決めていたわ。
その時、ボーイフレンドのおばあさんの家を訪ねた、
おばあさんは聞いたわ、「あなたは誰?これからどうするつもり?学校は終ったのよね?」
私は「バイオケミストリーを勉強するわ。」と自信たっぷりに答えた。
おばあさんは言ったわ、「なんてばかげたこと。」
「あなたは女じゃない。なんで勉強なんかしたいの?高校に行ったのだって、ろくでもないことなのに。」
「女は子供を産んで、家でおとなしくしていればいいのよ。」
私がロッタを産んだとき、
そのときまでは、
万事順調、でもその後は、
会う人 会う人
いつも訊かれた 「本当にフルタイムで働いてるの?」
彼が私の横に立っているのに、
何故私だけに聞くの?私たち二人にじゃなくて。
大学は工業大学でした。
生徒はサイエンスを学んでいます。
女子の数は全体の10%以下。
入学したての頃は、それは大変でした。
ある日父が家に顕微鏡を持ち帰りました、
それでハエを観察する機会がありました。
それが、はじめてサイエンスに触れたきっかけです。
娘も化学が大好きです。
私が博士号を取った時、
良く娘を大学へ連れていきました。
研究所で何度か実験を見せてやりました。
娘は色んな色がお気に入りで
今の処は、自分も化学者になりたいと言っています。
化学に関しては、父が優勢でした。
父と私は成績を張り合っていました
高校時代、どの教科でどんな評価だったか。
そんな時、私はいつも言いました、
「あら、この科目は私の方がいいわ、」そして
父はいつも私に、
「まてまて、化学を取るまではな。
私は化学はいつもオールAだった。
お前がオールAを取れるかどうかまだわからんぞ、化学は難しいからな。」
それはひとつの挑戦でした。
同じぐらいか、もっと上を目指すか。
私は博士論文で賞を取りました
脳疾患における研究 Empiris賞、
すごく嬉しかった。とても誇りでした。
アルツハイマー病で私たちの研究が多大な功績をあげたから。
スイスのテレビ局が取材に訪れ
各受賞者に一問ずつ質問しました
私たちは2人組でした。男女2人組の受賞者でした。
男性の受賞者には 「博士論文の為にどんな努力をしましたか?」とかなんとか、
私の方には 「女性としてどのようにこれを成し遂げましたか?」
好意的な意味で言ったのだと思います、
でも本当は、
私も同じように聞かれたかった。何故女性としてやり遂げたかじゃなくて。
もっと多くの女性が科学の分野に加わって欲しいです。
女性のアイデアも必要ですから。
既成概念を捨てることをお薦めします。
私の知る最高の化学者のうち数人は女性です。
やってご覧なさい、化学を学ぶことはとても楽しい。
ほんの数年前まではまるで違っていたことを思い出して
例えば50年代。
女性が仕事に就くのに夫のサインが必要でした。
信じられる? そして、それは変わりました。
それってすごい!今はやりたい事が出来る!
現代のヨーロッパに生まれてよかった
例えばアフガニスタンでは無くて・・・。
皆の力で変えていく事が出来る。
世界中のどこででも。
変えていくことが価値あることだと、世界に見せる事が出来る。