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オーストラリアで飛行機を降りたとき、 受信箱には IQ250 で ISO 6400 撮影を
行うためのファームウェアが届いていた。まだ誰も 野生環境でこのカメラを使って ISO 6400 撮影を行っていない。
ここには正真正銘の野生が残っている。そして オーストラリアのセミの群れの真ん中に来てしまった。
信じられないような蝉の合唱が聞こえる。 熱帯雨林を撮影場所に決め、やってきた。
与えられた時間は今日の午後しかなく、 その後は別の場所への移動が待っている。
限られた時間と木々の隙間から差し込む弱い光を 最大限に活用し、ISO 6400 の実力を試してみる。
すごく涼しいよ!太陽が山の後ろに隠れ、ほんの少しだけ
光が木の横から顔を出している。 本当に美しい光景だ。
私はアクションスポーツの写真家として知られているけど、 被写体のあるなしにかかわらず、風景、そして自然と
野生環境の構造を素晴らしいと感じる。
仕事や商業的なプロジェクトの撮影では、 新しい試みの場にふさわしくないから
得てして同じ作業の繰り返し、安全な手法に 落ち着く傾向がある。
だからこそ、純粋な楽しみとして撮影できる機会があれば、 気の向くまま、やりたいことを試して
撮影してみるべきだ。 今回はジャングルの中の
散歩道をぶらぶらと歩いてみて
本当に楽しめました。一見単純そうなものを撮影し、 そこに深みとレイヤー、そして面白い特徴を
加えることで、非常に生き生きとした写真が 生まる。それこそが私が愛してやまない事です。
この場所を訪れても「木しかないじゃないか」と 思う人は多いだろう。
でも、正しく撮影を行い、適切な深みを与えることで
ただの木が興味深い木に変わる。それを実現 できるのが「よい写真家」なんだと思う。
一見「単純」なものを、「魅力的な」ものに変える。
定期的にそういった機会を見つけ、個人的な作品を 撮影するのはとても大切なことだ。
ジャングルを歩き回り、気が付くと入り口の ゲートが閉鎖される時間が迫っていた。
結局、この場所でハイキングを楽しんだだけで 一日が終わってしまったよ。
ゲート閉鎖まで10分しかないので、 急いで車に戻らないと。
暗くなってきたし、閉鎖される前に外にでよう。 本当に楽しい散策、新しい IQ 250 デジタルバックの
ISO 6400 をテストできてよかった。 あとはホテルに戻り
Capture One に収めたものを確認するだけです。 素晴らしい写真を見るのが楽しみだよ。