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神はなんと偉大なる方
力に満ち 全てにまさり 威厳がある
天は 神の偉大さを語る
大空は神の恐れおののくべき業を 披露する
造られた物は、 日々、語り続け
夜々 神を知らしめる
天を創られた神は 地をも創り
土のちりで 人を創造し
命の息を 鼻に吹き込んだ
愛なる神は ご自身と人間が 信頼関係を持つものとして
男と女をご自分のかたちに創造された
だから初めの頃は 人間は神を崇め尊重し
神と共に歩んでいた
しかし ある日 サタンが 禁じられた木の実を食べるように
女をそそのかし
女はその実を取り 男にも与えた
その時から 人間は創造主なる神に反抗し
自己中心的に生きるようになった
この反逆行為の結果 人間は神との信頼関係を離れ
エデンの園から 追放された
しかし神はそれでも人間を愛していた
人間との隔絶を 決して神は望んではなかったが
神が人の背きの罪を裁かねば どうして神は聖く そして
完全な正義の源で ありうることができよう
神は聖書の中で 罪に対する裁きから
人間を救い出す計画を 明らかにしている
神のこの計画を最初に見たのは アブラハムだった
彼は神に従う正しい人で 神は彼を祝福し 彼の子孫を
海の砂のように 空の星のように
増やすと約束した それが今のユダヤ民族である
彼の信仰を試すために 神はアブラハムの息子を
いけにえとして捧げるよう 命じた
アブラハムは神を信じ 従おうとした
しかし 彼が息子を殺そうと 刃物を挙げたとき
主の使いが彼を止めた
使いはアブラハムが神を恐れ 従おうとしているのが分かった
アブラハムは角を藪に 引っ掛け動けないでいた雄羊を
息子の代わりに
いけにえとして 捧げた
神はアブラハムに
全人類の罪を償う最終的な 「いけにえ」を神が用意されるまで
人間の罪の一時的な償いとして 子羊 又それに似た動物を
ほふらなければならないことを教えた
罪が人間を神から遠ざけるのなら その逆に いけにえは
神と人間の信頼関係を 回復するものなのだ
聖書には人間の罪を全て負い 究極のいけにえとなるべき
お方が現れることが記されている
雄羊がアブラハムの息子の 身代わりとなったように
この救い主は 人間の罪が赦されるために
身代わりに罰を受けるために来られる
この方のことを 全人類を最終的に
神に立ち返らせる 救い主(メシア)
とよぶ人もいる
預言者は 彼が現れる何百年も前から
救い主について 細かく預言している
預言者イザヤは 救い主の誕生が
奇跡的だと預言した
一人の処女が
「神の子」と呼ばれる 赤子を生むことを預言している
また預言者ミカは 救い主がベツレヘムに
生まれることを
そして預言者ザカリアは 救い主が
ロバに乗って エルサレムに入られる
また、弟子の一人のユダに 裏切られると予言した
預言者イザヤは 救い主が 何をするかを予言した
神に油を注がれた者は 貧しい人に福音を告げ知らせ
打ち砕かれた心を包み 捕らわれた人に
解放を、そして 神が人々を罪から救う時が
来たと告げている
このメシアとは いったい誰のことを 言っているのだろう
一世紀にイエスと言う名の 預言者が現われた
イエスこそ 預言されていた救い主と 信じる者もいた
この方こそが 本当に救い主なのか?
彼の人生は メシヤの預言を満たしたのだろうか
イエスは預言者以上の人物だったのか
ここに紹介するのは 聖書に記録されている
実際の証人の話に基づいて語る 彼の一生である
俳優がイエスを 演じるが
このような人物の役に値する 俳優はいないだろう
しかし、これをとおして あなたが イエスの人生を知り、
恵まれることを願い 製作したものである
親愛なるテオピロ殿
すべてのことを順序正しく あなたにお伝えします
すでに聞いていることを 十分知っていただくためです
シーザー・アウグストが ローマの皇帝で
ヘロデ大王が ユダヤの王であったとき
神はナザレの街の一人の処女のところに 天使ガブリエルを遣わした
その処女の名は マリアであった
怖がらなくてもいい
あなたは 神の恵みを受けたのです
あなたは 男の子を産みます
その子の名を イエスとつけなさい
そんなことが 私は処女です
聖霊があなたにのぞみ――
それゆえ生まれ出る子は
神の子と呼ばれます
そこでマリアは 親戚のエリサベツを訪ねた
彼女も子を宿していた
エリサベツ!
マリア!
あなたはとても祝福された人
そして生まれてくる子もね
あなたの声を聞くやいなや お腹の子が喜び踊ったのよ
私の魂は主をあがめます
私の霊は 救い主なる神をたたえます
人々は私を 幸せものと呼ぶでしょう
ナザレの者たちに告ぐ
皇帝アウグストの勅令に基づき
ローマ領の住民登録を
行なうことになった
ガリラヤとユダヤの者も ただちに
自分の故郷に帰り 住民登録をせよ
マリアも 婚約者のヨセフと共に――
登録のため ベツレヘムに向かった
だがベツレヘムには 彼らの宿はなく
家畜小屋に 泊まるしかなかった
その夜 羊飼いたちが――
野宿で羊の番をしていた すると主の御使(みつか)いが現われ
主の栄光が 辺りを照らした
今日ダビデの町で 救い主が生まれました
この方こそ 主キリストです
羊飼いたちは その赤ん坊を捜しあて
救い主誕生の知らせを 人々に告げる――
最初の者たちとなった
八日が過ぎ 幼な子は
イエスと名付けられた
両親は幼な子を連れ エルサレムに上ぼった
そこには シメオンという人物がいた
彼はキリストを見るまでは 死なないという
お告げを聖霊から受けていた
主よ あなたは約束通り
この者を去らせて下さい
この目があなたの救いを 見たのですから
この子は神に選ばれたもの
お二人に 祝福あれ
彼らはモーセの律法の努めを すべて果たし
エルサレムから ナザレに帰った
イエスが十二才の時
両親は祭のため エルサレムに上ぼった
祭りの後 帰途についたが
イエスだけは
残っていた
両親はイエスを捜しに 引き返した
そして三日目 神殿で教師たちと共に――
座っているイエスを見つけた
この賢い子は 一体どこの子だ?
ナザレから来ました はぐれてしまって
ご無礼をお許し下さい
聞いていた人々はみな驚いた
なぜこんなことをしたの?
心配して探し回ったのよ
どうして探したりしたの?
僕が父の仕事をしていたのを 知らなかったの?
イエスはその後ナザレに帰り
ますます知恵に満たされ 成長し 神と人から愛された
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皇帝テベリオの治世 第十五年目
ポンテオ・ピラトが ユダヤの総督であり
ヘロデがガリラヤの領主
アンナスとカヤパが 大祭司であった時
神のことばが荒野で ヨハネに下った
ヨハネは ヨルダン川のほとりで
悔い改めの バプテスマを説いた
罪を悔い改め 洗礼を受けなさい
神は罪を赦して下さるだろう
預言者イザヤの書に 書いてある通りだ
「荒野で叫ぶ者の声がする」
「主の道を整えよ」
「主の通られる道筋をまっすぐにせよ」
「すべての谷は埋められ」
「すべての山と丘は平らにされ」
「曲がりくねった道はまっすぐに」
「悪い道はならされる」
「そしてすべての人が 神の救いを見るだろう」
どうすればいいんです?
マムシの子孫どもよ 聞くがいい!
どうしろというんです?
下着を二枚持っている者は
一枚も持っていない者に 分けなさい
食べ物を持っている者も そうしなさい
先生
我々税金取り立て人は
どうしたらいいんです?
決められたものだけ 取り立てなさい
では我々は? どうしろと?
だれからも金をゆすらず
無実の者を責めず
自分の給料で満足することだ
もしや あなたはキリストですか?
私は水で洗礼を授ける
だが私よりはるかに 偉大な方が来るのだ
私にはその方の靴のヒモを 解く値打ちもない
その方は聖霊と火とで 洗礼を授けるのだ
シャベルで麦を ふるい分けるように
本物だけを集める
その時聖霊が鳩のように イエスの上に舞い降りた
そして天から声がした
「あなたは私の愛する子」
「私はあなたを喜ぶ」
イエスは三十歳の頃 その活動を開始した
聖霊に満ちて ヨルダンから帰り
御霊(みたま)によって 荒野へと導かれ
四十日間 悪魔の挑戦を受けた
そのあいだ彼は 何も食べなかった
悪魔はイエスに言った
お前が神の子なら
その石にパンになれと 命じてみろ
聖書は言う
「人はパンだけで生きるのではない」
すると悪魔はイエスに 世界中の国々を見せて
こう言った
これらの国々の権力と富を すべてお前にやろう
すべては私に任されている
だから誰にでもやれるのだ
もしお前が私にひざまずけば
すべてお前にやろう
聖書は言う 「主なる神だけを拝し――
「ただ神にのみ仕えよ」
すると悪魔はイエスを エルサレムに連れて行き
神殿のてっぺんに立たせた
お前は神の子だろ ここから飛び降りてみろ
聖書には
「神は天使に命じてあなたを守る」
「あなたの足が石にあたらないよう 支えさせる
と書いてあるじゃないか
だがこうも書いてある
「主なる神を試みてはならない」
それからイエスは 故郷のナザレに帰った
元気かい?
はい
イエスはいつものように 安息日(あんそくにち)に教会に入った
するとイザヤ書の朗読を 指名された
「主の霊が私の上にある」
「福音を伝えるために 私は遣わされた」
「囚われている人を解放し」
「盲人の目を開き」
「虐げられた者を自由にし」
「主の恵みの年を 告げ知らせるためにである」
あなた達が聞いた言葉は 今成就しました
成就しただと?
メシヤでなければ そんなこと分かるものか!
「医者よ自分を直せ」と 言いたいんだろ?
それに 「カペナウムでしたことを」
「ここでもしてくれと」
だが言っておく
預言者は郷里では 歓迎されないものなんだ!
人々はイエスを 突き落とそうとした
しかしイエスは 群衆のただ中をぬけ歩き去った
そしてガリラヤの カペナウムに下った
ローマ帝国の支配は 隅々にまで及び
ユダヤ民族は 解放者メシヤの到来を――
待ち望んでいた
元気か?
これは先生
乗ってもいいかシモン?
どうぞ!
どこかに行ってしまうのでは?
お話ください!イエス様!
二人の男が祈るために 神殿に行った
パリサイ派の者と 税金取りだった
パリサイ派の者は 立ってこう祈った
「神よ私は他の人のように
不正で女遊びする者ではなく――」
「特にこの税金取りのようでないこと を感謝します…」
「週に二度断食し 収入の一割りを捧げています」
ところが税金取りは 離れて立ち
顔を上げようともせず
胸を叩いてこう言った
「神よ。罪深い私を 哀れんで下さい」
よく聞け
税金取りがパリサイ派の者より 正しいとされて帰った
自分を高くする者は 低くされ
自分を低くする者は 高くされるからだ
船を沖に漕ぎ出してくれ
網をおろして 漁をするんだ
先生 夜通し働き続けたんですよ 収穫なしです
でもそうおっしゃるなら やってみますよ
ヤコブ!ヨハネ!
ヤコブ!ヨハネ!船をこっちにまわして 手をかしてくれ!急げ!
もう少し網を引いて どうだ大漁だろ
私から離れて下さい 罪深い男です
恐れることはない これからは人間をとる漁師になるんだ
私の言葉を聴けばいのちを得ます
会うことができるうちに 主を呼び求めなさい
悪者はその道を捨て 不法な者はその思いを捨てなさい
神を求め 神に帰りなさい
神は哀れみ、赦してくれる
あなた方は喜びながら出て行き 安らかに導かれる
見て!イエスが来るわ! ほらここよ!
イエス様!
お願いです 娘を救って下さい どうかお情けを
わずか十二才で 死にかけているんです
どうか来て下さい
ヤイロ 気の毒だが 娘さんは亡くなった
先生を煩わせるな
恐れないで
ただ信じていなさい
泣かなくていい
死んだんじゃない 眠っているんだ
子どもよ
起きなさい
何か食べるものを
それとこのことは 誰にも話さないように
この後イエスは 税金取りたて人の
レビと呼ばれる マタイに目を留めた
ついて来なさい
イエスは祈るために 山に行き
神に祈りながら 夜を明かした
夜が明けると十二弟子を選び 「使徒」と名づけた
ペテロと呼ばれるシモン
その兄弟のアンデレ
ヤコブと
ヨハネ
ピリポに
バルトロマイ
マタイ
トマス
アルパヨの子ヤコブ
熱心党員のシモン
それにヤコブの子ユダと
イエスを裏切った イスカリオテ・ユダ
貧しい者は幸せだ 神の国はその人のものだから
飢えている者は幸せだ やがて満たされるから
泣いている者は幸せだ 今に笑うから
私のために 憎まれ拒否され――
悪者扱いされ けなされる時
踊り上がって喜びなさい
天国で受ける 報いが大きいからだ
彼らの先祖も預言者たちを 同じように扱ったんだ
…18, 19, 20――
これで全部です
どういうことだ!
富んでいるお前は哀れな男だ
報いをすでに受け取っている
金持ちになりたくないらしい―― 狂ってるな
今笑っている者は哀れだ
やがて嘆くようになるからだ
人にほめられるとき それは哀れなことだ――
彼らの先祖も偽預言者(にせよげんしゃ) たちを そのように扱ったからだ
今聞いている者たちに言う 敵を愛しなさい
あなたを憎む者に善を行ない
あなたを呪う者を祝福し
侮辱する者のために 祈りなさい
あなたの頬を殴る者には
反対の頬をも向けなさい
あなたの上着を奪う者には
下着もあげなさい
すべて 求める者には与え
奪い取る者からは
取り戻してはいけない
自分がしてほしいと思うことを 人にもしなさい
自分を愛する者を 愛したからといって
何が素晴しいだろう?
罪人でも同じことをしている
良いことをしてくれる者に 良いことをしたからと言って
何が優れているだろう?
罪人でさえ同じことをする
あんな女に
触れるとは!
汚らわしい!
ちがう 敵を愛し よくしてやるんだ
返済を期待せず貸すんだ
そうすれば報いは大きく
いと高き方の子になれる
神は悪人にさえ あわれみ深い
哀れみ深くなれ 天の父がそうであるように
我らに救いを
裁くな そうすれば裁かれない
罪に定めるな そうすれば罪に定められない
赦すんだ そうすれば赦される
与えなさい そうすれば与えられる
人を量るそのハカリで 自分も量り返されるんだ
主よ導いてください
盲人には盲人を導けない
二人とも穴に落ちてしまう
人の目の中の ちりが見えながら
自分の目にある 丸太に気付かないのか
導いて下さい主よ
あなたが必要です
あなたを産んだ母は 何と幸せでしょう
幸せなのは神の言葉を聞き 行なう人です
何者だろう?
あの男が メシヤだろうか?
このパリサイ派の男は イエスを食事に招いた
イエスは彼の家に入り 食卓についた
お前たちもう寝なさい
聞こえたろ 行きなさい
全く聞き分けのない子供達で
(なぜあんな女がここに?)
わからんね
(もし彼が預言者なら)――
(この女がどんな女か分かったはずだ)
(いかに罪深く汚れた女か)
この女のことなら知っています
言いたいことがある
二人の者が金を借りた
一人は五百万 もう一人は五十万
二人とも返せなくなったが
金貸しは二人とも赦してやった
どっちがより金貸しを 愛するだろう?
余計に赦された方です
その通り
この女を見なさい
私が来たとき
あなたは 足を洗う水をくれなかったが
彼女は涙で 私の足を洗って
髪で拭いてくれた
あなたから挨拶の口づけは?
彼女は私の足に口づけして やめなかった
あなたは頭に油を 塗ってくれなかった
でも彼女は 香油を塗ってくれた
分かりますか? 彼女の愛は
多く赦されたことの証しです
少し赦された者は
少ししか愛しません
あなたの罪は赦された
信仰が救ったのだ 安心して行きなさい
イエスは神の国を 説きながら旅をした
十二弟子がイエスに従い
悪霊から解放された 女たちも一緒だった
マグダラの女と呼ばれる マリア
ヘロデの執事をしている クーザの妻ヨハンナ
スザンナもいた
ところで領主ヘロデは 兄嫁を横取りし
それを非難した 洗礼者ヨハネを投獄した
それで?
町の門に近づいた時 葬儀の列が出てきたんです
死んだのは未亡人の 一人息子で
イエスは母親を見て 可哀そうに思ったんでしょう
棺に手をかけ言ったんです 「若者よ起きなさい」
すると死人が起き上がったんです
そして母親のもとへ
彼に会って聞け 来るべき方はあなたですか?
それとも他の方を 待つべきでしょうかと
先生
先生
ヨハネが尋ねています
来るべき方はあなたなのか
それとも他の誰かなのか
見て聞いたことを伝えなさい
盲人が見 足なえが歩いている
私を疑わない者は幸せです
肩車して
よいしょ 見えるか?
イエスが出て来たよ
種を蒔く人が種まきに行った
ある種は道端に落ちて
人に踏まれ
鳥に食べられてしまった
別の種は岩地におちた
芽は出たが 水気がなく枯れてしまった
また別の種は イバラの中に落ちた
イバラも一緒に育ったので ふさがれてしまった
ある種は良い地に落ちて
よく育ち 百倍の実を結んだ
先生、なぜ群衆の前では たとえを?
お前たちは神の国の奥義を 知ることが許されているが
他の者はそうではない
彼らは見ていても見えず
聞いていても悟らないからだ
たとえ話の意味はこうだ
種は神のことばだ
道端に落ちるとは こういう人たちのことだ
聞くことは聞くが 悪魔が来て――
みことばを 持ち去ってしまう
岩地に落ちるとは こういう人たちのことだ――
その時は喜ぶが
根がないので
しばらく続くだけで
試練が来るとすぐグラつく
イバラの中に落ちるとは こういう人たちのことだ
みことばを聞いても
富や快楽によってふさがれ
決して実を結ばない
しかし良い地に落ちるとは
みことばを聞くと それを守り、よく耐えて
豊かな実を結ばせる人だ
誰も灯した明りを隠したり ベッドの下に置いたりしない
むしろ見えるように
あかりは燭台の上に置く
隠されているものは すべて明るみに出される
覆われているものは 光にさらされる
だから聞き方に注意しなさい
持っている人は更に与えられ
持っていない人は 持っていると思ってるものまで
取り上げられるからだ
先生、お母様とご兄弟が 外でお待ちです
私の母や兄弟とは
神のことばに従う者だ
ある日のことイエスは 弟子たちと舟に乗り込み
「さあ湖の向う岸に渡ろう」 と言った
ところが途中 イエスは眠りに落ちた
先生!
主よ!
このままでは死にそうです
波にのまれたら終わりです
助けてください
おさまってきた!
信仰はどこに行った?
彼らはガリラヤの対岸
ゲラサ人の地に渡った
イエスよ いと高き神の子よ
俺をどうする気だ
お願いだ 苦しめないでくれ
お前の名前は?
レギオンだ お願いだ
底知れぬ所へ送らないでくれ!
せめて あの豚の中に 入らせてくれ!
おーい!
戻って来い!
待て!戻れ!
悪霊どもは
その男から出て豚に入った
ここから出てってくれ!
この魔術師め!
消え失せろ!
この土地から立ち去れ!
失せろ!
二度と来るな!
私も一緒に
連れて行って下さい
家に帰って 神の業(わざ)を伝えなさい
先生 群衆を解散させましょう
近くの村で宿をとるように 言って下さい
そこで何か食べるように
ここは寂しい場所ですから
お前たちで食べ物をやりなさい
でもパンが五つと 魚が二匹しかありません
我らの神に栄光あれ 天地の創り主
大地よりパンを与えてくれる神に
奇蹟だわ!
群衆は私を誰だと言ってる?
ある者は洗礼者ヨハネだと ある者はエリヤだと…
昔の預言者の一人が
生き返ったと言う者も
ではお前は 私を誰だと言うんだ?
あなたは 神のキリストです
このことは誰にも言うな
私は多くの苦しみを受け 捨てられ――
殺される
だが三日目に よみがえるんだ!
私について来る者は?
お供いたします
でも まず家の者に 別れを告げさせて下さい
誰でも一歩踏み出してから うしろを見る者は
神の国にふさわしくない
私について来たいと思うなら
自分を捨て
日々自分の十字架を負い ついて来い
自分の命を救おうと 思う者はそれを失い
私のために命を失う者こそ 命を得るんだ
全世界を手に入れても 本当の命を失ったら何になる?
誰でも私の言葉を 恥と思うなら
私も父と御使(みつか)いとの
栄光を帯びて来る時
そんな人を恥じるだろう
よく聞け
この中のある者たちは 神の国を見るまでは死なない
その後イエスは ペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて
祈るため山に登った
イエスが祈っていると イエスの顔の様子が変わり
着物が真っ白に輝いた
しかも二人の人がイエスと 話しているではないか
それはモーセとエリヤだった
そなたは神の業(わざ)を完成する
そしてエルサレムで死ぬのだ
二人が去ろうとしている時 ペテロが言った
主よここにいられるなんて 最高です!
幕屋を作ります!
先生と モーセと エリヤのために
ペテロが話していると 雲が上空を覆った
弟子たちは恐れた
すると雲の中から声がした
「これは私の選んだ子だ 彼の言うことを聞きなさい」
先生
先生どうか息子を 見てやって下さい
お願いです 助けて下さい ひとり息子なんです
お弟子さんに お願いしたんですが
何とも…
なんと不信仰な世の中だ
いつまで 我慢しなければならないんだ
連れて来なさい
顔も直ったぞ
ヨハネが教えたように 祈りを教えて下さい
こう祈りなさい
天にいる私たちの父よ
御名があがめられるように
御国が来るように
御心が地でも 行なわるように
日々の糧を今日も与えてください
罪を赦して下さい
私たちも負い目の ある者を赦します
誘惑に会わせないで下さい
悪から救い出して下さい
求めなさい そうすれば与えられる
捜しなさい そうすれば見つかる
叩きなさい そうすれば開かれる
誰でも求める者は受け
捜す者は見つけ出し
叩く者には 開かれるのだ
子供が魚をくださいと 言っているのに
蛇を与えるような 親がいるか?
卵をほしがる子に サソリをやるか?
悪人でさえ自分の子供には 良い物を与えるだろ?
だとすれば 天の父は 求める者には
尚のこと 聖霊を下さるに 決まっている!
いいか
何を食べようかと 命のことで思いわずらうな
何を着ようかと 体のことで思いわずらうな
命は食物にまさり
体は着物にまさっている
鳥を見なさい
まくことも刈ることもせず
納屋も倉庫もない
だが神は養ってくれる
あなた方は鳥よりも 遥かに優れているじゃないか
思い煩うことによって 寿命を延ばすことが出来るか?
そんな小さなことも 出来ないのに
なぜ他のことまで 思い煩うんだ?
このユリはどうして育つ?
紡ぎもせず織りもしない
栄華を極めたソロモンでさえ
この花の一つほどにも 着飾っていなかった
神はすぐに枯れてしまう
草さえ装ってくれる
だとしたら あなた方には どれほど良くしてくれるだろう
信仰の薄い者たち
信仰を増して下さい
もしからし種一粒ほどの 信仰があったら
この桑の木に 「抜け出して海に植われ」と言えば――
その通りになるだろう
誘惑は必ず来るが
それをもたらす者は災いだ
小さい者のひとりを 罪に誘惑するよりは
石臼を首にかけられ 海に投げ込まれた方がましだ
神の国は何に似てるだろう
ある人がからし種をとって
それを庭にまいた
すると成長して木になり
空の鳥が巣を作った
何の話だか さっぱり分からない
なぜお前は税金取りや 汚い奴らと飲み食いするんだ?
健康な人に医者はいらないが 病人は違う
私は正しい人を招くために 来たんじゃない
罪人たちだ
もっと 神の国の話しをしてよ
小さな群れよ 恐れるな
神は喜んで力を現わしてくれる
自分の持ち物を売って 施しをしなさい
腐ることのない財布を作り
天に宝を積みなさい
そこには泥棒も近づけず 錆び付いて痛むこともない
あなたの心のあるところに 宝もあるからだ
婦人よ 病気はいやされた
見て! 直ったわ!
奇蹟よ!
か、か、神に栄光を!
じゅ、十八年です! 主よ!
働いていいのは 六日間だ!
その間に来て 直してもらえ!
だが安息日(あんそくにち)はだめだ!
偽善者たち!
安息日だからと言って
ロバに水を飲ませないのか?
この人は十八年も サタンに縛られていたんだ!
安息日に解放されるのが 悪だとでも言うのか!
尊い先生 永遠の命を得るには何をすれば?
なぜ私を「尊い」と?
神だけが「尊い」のです
戒めを知っているでしょう?
姦淫を犯すな 殺すな 偽証をするな
父と母とを敬え
そのような戒めなら 幼い頃から守っています
まだ一つなすべきことが 残っています
持ち物を売り払い 貧しい人に分け
天に宝を積み その上で 私について来なさい
でも私は商人です 財産もある
金持ちが神の国に入るのは 何とむずかしいことか!
金持ちが神の国に入るより
ラクダが針の穴を通る方が もっとやさしい
では誰が救われよう?
人には出来ないことも 神には出来るのです
一体どこにあるのですか? 神の国は?
それは人に見えるように 来るのではない
誰にも「ほらそこに」 などと言えない
神の国はあなた方の ただ中にあるからです
あなた方が人の子の日を
見たいと願っても
見られない時が来る
いなずまが空に ひらめき渡るように――
人の子の日もそのようになる
だが人の子はまず苦しみ――
この時代に 捨てられねばならない
律法の一部が落ちるよりも
天地の滅びる方がやさしい
多くの預言者や王たちが
お前たちの見ていることを 見たくても見られず
聞きたくても聞けなかった
どうすればいいんです?
聖書は何と? どう理解している?
心を尽くし 思いを尽くし 力を尽くし 知性を尽くして
主なる神を愛せ
自分を愛するように 隣人を愛せ
そう それを実行しなさい
私の隣人って? ローマ兵じゃあるまい!皇帝は?
ある人がエルサレムから エリコへ下る道で
強盗どもに襲われて 着物をはぎ取られ――
殴られ半殺しにされた
たまたま一人の祭司が 通りがかったが
彼を見てもそのまま 通り過ぎてしまった
同じ日 レビ人も 通りがかったが
男を見ると
反対側を通り過ぎた
しかし軽蔑されている サマリヤ人がそこに来合わせ
その人を見て かわいそうに思い
傷にぶどう酒を塗って
ホウタイをし
家畜に乗せ宿に連れて行き 看病してやった
翌日彼は 宿の主人に金を渡し
看病するよう頼んだ
そして戻ったら不足分を
払いますと言った
この三人の中で
誰がこの男の隣人だろう?
やさしくしてあげた人
君もそうしてあげるんだよ
子供を来させなさい 止めてはいけない
神の国は こういう者たちのものだ
よく言っておくが
幼な子のように神の国を 受け入れる者でなければ
そこに入ることは出来ない
子供を歓迎する者は 私を受け入れ
私を遣わした神を 受け入れる者なんだ
一番小さいものこそ 一番大きい
おい何が起こってるんだ?
ナザレのイエスと その一行だよ
イエスよ
イエスよ
ダビデの子よ あわれんで下さい
何をして欲しい?
また見えるように
見えるようになれ
あなたの信仰が直したんだ
見えるぞ…
目が見える!
見えるようになったぞ!
この人は本物の預言者だ
主よどうかお救いください
主よどうか救いを
主に栄光あれ!
正しい道をお示し下さい
あいつ税金とりじゃないか
ザアカイ 降りて来なさい
今日はお前の家に泊まるから
俺の家!?
何であんな奴の家に
ザアカイは イエスの知り合いなの?
聞いてくれ
俺の財産の半分を 貧しい人たちに施すぞ
それと騙し取ったものは
四倍にして返すことにした
信じられない あの男が金を返すなんて
今日、救いがこの家に来た
この男も アブラハムの子孫だからな
私は失われた者を 探して救うために来た
聞け これより
エルサレムに向かう
預言者たちが記したことは 成就するんだ
私は異邦人に引き渡され
彼らにあざけられ 辱められツバをかけられ
ムチ打たれ殺される
だが人の子は三日目に よみがえる
こうしてイエスは エルサレムに上って行った
お弟子たちを叱って下さい
この人たちが黙れば
石が叫び出すだろう
平和と栄えを
お前が今日 平和の道を知ってさえいたら
しかしお前には見えない
やがてお前の敵が
お前に対して塁を築き 四方から攻め寄せるだろう
そしてお前と子供たちは 地に叩きつけられ
石が一つも積まれたままに 残らない――
お前が神の訪れの時を 知らなかったからだ
5, 6, 7, 8, 9...
21, 22, 23, 24, 25...
聖書は言う 「私の家は祈りの家だ」と
それを強盗の巣にしているのか!
あいつ何をする気だ!
やめろ!やめろ!
兵隊を呼べ 兵隊を
民衆はあの者を 王と呼んでいるではないか
物乞いと娼婦と盗人の王か?
以前にも似たのがいた
現われては消えていく
侮るなよ 支持者は増える一方だ
民衆は崇拝してる
しかも王だと考えとる
警告を与えておくが
もしこの男がこれ以上治安を乱すなら
責任問題になるぞ
全くだな あのガリラヤ人を始末せねば
宗教家や律法学者は
イエスを殺そうと団結したが
イエスを信じる者が急増していたため
手を下せないでいた
待て この人は誰よりも 多く捧げたんだ
金持ちは有り余る中から ほんの少しを捧げたが
彼女は生活費のすべてを 惜しみなく投げ込んだ
お前は何の権威があって そんなことを
誰が権威を与えたんだ?
私も一言尋ねるが
ヨハネの洗礼は天から来たのか 人から出たのか
何と答えますか?
「神からだ」と言えば
じゃあ なぜ信じなかったと言うぞ
しかも人からだと言ったら 群衆がだまっちゃいない
ヨハネを預言者だと 信じているからな
我々には分からんね
じゃあ私も何の権威によって こうしているかは答えない
ある時ある人が ブドウ園を作った
それを農夫たちに貸して 長い間旅に出た
さて収穫の時が来たので
一人のしもべを遣わし
収穫の分け前を 受け取ろうとしたが
農夫たちはしもべを 袋叩きにして追い返した
別のしもべを遣わしたが 彼も袋叩きにし
辱め 何も持たせず 送り帰した
三人目のしもべをやったが
農夫らはこのしもべにも 傷を追わせ追い返した
そこで ブドウ園の主人は考えた
「さてどうしよう よし愛する息子を送ろう」
「息子なら敬うだろう」
だが農夫たちは息子を見て
議論して言った
「あいつは跡取りだ」
「奴を殺せば財産はいただきだ」
農夫たちは息子を追い出し 殺してしまった
ブドウ園の主人は 農夫たちをどうするだろう?
戻って来て 彼らを討ち滅ぼし
ブドウ園を他の者に 与えてしまうだろう
では聖書のこの意味は?
「家を建てる者たちが見捨てた石」
「それが礎の石となった」
誰でもこの石の上に 落ちれば粉々に砕け
またこの石が誰かに落ちれば
その者を粉みじんにする
先生 あなたが話すことは 正しいと思います
あなたは 人の顔色を見ず――
真理に基づき 神の道を説いています
では我々がローマに税金を 納めることは
律法に叶ったことでしょうか?
銀貨を見せなさい
これは誰の肖像だ?
シーザー
ではシーザーのものは シーザーに
神のものは神に返しなさい
過越(すぎこし)というユダヤ人の
祭が近づいていた
イエスは過越(すぎこし)の食事の 準備のために
ペテロとヨハネを遣わした
苦しみを受ける前の この食事を――
私は待ち望んでいた
良く聞け 神の国で 過越が成就するまで――
二度とこの食事を することはないからだ
主なる神に栄光あれ
ブドウに実りをもたらす方に
これを取って分けなさい
神の国が来るときまで
ブドウで作ったものを 二度と飲むことはない
我らの神に栄光あれ
地よりパンをもたらす方に
これはお前たちに 与えられる私の体だ
私を覚えてこれを行ないなさい
この杯は私の血による
新しい契約だ
しかし私を裏切る者の手が この食卓にある
私は定められた通り 死んでいくが――
私を裏切るような者は 呪われるだろう
そんな事
ありえない
それは誰ですか?
一番偉い者は
最年少の者のように
リーダーは しもべのようであれ
仕える人と
食卓につく人とでは どちらが偉いだろう?
もちろん食卓につく人だ
でも私は仕える人の ようにしている
試練の時にも お前たちはついて来てくれた
父が私に王権を 与えているように
私もそれを与えよう
お前たちは 私の国で食事をし
王座に着きイスラエルの 十二部族を治めるだろう
裏切るなんて嘘です
シモン、シモン 見なさい
サタンがお前たちを
麦のように
ふるいにかけるだろう
だが私はお前の信仰が なくならないように祈った
だから立ち直ったら
兄弟たちを力づけてやりなさい
主よ 牢獄であろうと
死であろうと覚悟は…
いいかペテロ 今日ニワトリが鳴くまでに
お前は三度 私を知らないと言う
お前たちを無一文で 旅に出した時――
何か不足したか?
いえ何も
だが今は 財布のある者は財布を持て
剣のない者は服を売って 剣を買え
「彼は罪人の一人に数えられた」
という聖書のことばは
私の上に成就する
主よ ここに剣があります
それで十分だ
その頃議会はイエス殺害の
方法を話し合っていた
その時十二弟子の一人 イスカリオテ・ユダに
サタンが入った
誘惑に陥らないよう 祈りなさい
父よ
出来るものなら別の道を…
でもあなたの思いが なるように
その時天使が現われて イエスを力づけた
イエスは苦しみ悶え
汗が血のしずくのように 地に落ちた
なぜ眠っている?
起きなさい
誘惑に陥らぬように祈るんだ
ユダ
口づけで私を裏切るのか?
主よ 剣で打ちましょうか
捕まえろ
やめなさい
奇跡だ!
まるで強盗を捕えるようだな
私が神殿にいた時は
手出しも出来なかったが
だが今はお前たちの時
闇が支配する時だ
捕えろ
見張っていろ
これは王が お召しになった外套だぞ
何が起こるか預言して見ろ
俺達を救うって? 「国王陛下」
救えるのか?
この人もイエスと一緒にいたわ
あんな奴 知らないね
確かに見たわ
お仕えしますぜ 「ご主人様」
見上げるってのは どんな気分だ?
お前もあいつの仲間だな
俺は違うよ
この男も確かに イエスと一緒にいたぞ
ガリラヤ人だしな
何のことだかサッパリ分からんね
主よお願いです
赦して下さい
あなたは知っていたんですね…
愚か者の私を…赦して下さい…
知っていたんですね…すべて
知っていながら あなたは…
俺はなんてバカなんだ
主よ 赦して下さい…
誰だと思う?
次は誰か当てて見ろ
それでやめておけ
議会に連れだせ
立て
答えろ!お前はキリストなのか?
私が言っても お前たちは信じないし
私が尋ねても お前たちは答えないだろう
だが今から後 私は――
全能の神の右に座することになる
ではお前は神の子なのか?
あなたの言うとおりだ
一体何の権威で あんなことを…
有罪だ
我々自身が奴の口から聞いたのだ
ピラトの所へ連れていけ
俺も一緒に行く!
よし
彼らはイエスを ピラトの所へ連行した
ピラトは残忍な総督で
多くの十字架刑を執行していた
朝っぱらから呼び出すとは 一体何の用だ
人民を惑わした男を 連れて来ました
神殿の市場で暴れた男です
この者を裁いて下さい
今すぐ!
裁くべき正当な 理由が見当たらないが
そいつは有罪です
皇帝に税を納めることを禁じ
その上 自分が王だと ほざいています
王だと? お前はユダヤ人の王なのか?
あなたが言う通り
ガリラヤからここまで 民衆を扇動してきました
ガリラヤ? この男はガリラヤ人か?
それならヘロデの管轄だ
ヘロデはまだこの エルサレムにいるはず
彼のもとに送れ!
何者と名乗っておるだと?
弟子とやらはどこにおる?
奇跡を行うそうだな?
一つやってみてくれ
この者は民衆を 惑わした上に
自らを王と呼んでいます
この男が?王だと?
国王陛下か
いたぶってやれ
ピラトに送り返せ
ここは彼の領土だ
この者は死罪に値することは 何一つしていない
よって懲らしめた上で 釈放する
あなたは祭りの時には 囚人を一人釈放するはず
どうかバラバを釈放し この者は死刑に
十字架だ!
十字架につけろ!
お前 むち打て
ピラト!何を考えているんだ
なぜそんなことをするの?
やめろ!彼はメシヤだ!
彼は何もしていない!
立たせろ
十字架だ!十字架につけろ!
おい さがれ
邪魔だ
道を開けろ さがれ どけ
お前 邪魔だ どけ
止まるな
立て! 立つんだ
お前 名前は?
クレネのシモンです
こっちに来い
ロープを切れ
お前 運んでやれ
さあ行け
どけ さがれ さがっておれ
主よ おいたわしい…
お飲みください
エルサレムの娘たち 私のことで泣くな
自分と子供たちのために 泣きなさい
生きている木に このようなことが起こるなら
枯れ木は一体どうなるだろう?
神の助けを
お祈りしております
行け 動け
ぐずぐずするな
ほら行くんだ 早くしろ
さあ行け
急げ
動け
お前先に行け
うるさい だまれ!
上げろ
よし打て
ロープをはずせ!
父よ 彼らに赦しを…
何をしているのか 分からないんです…
他人は救えても 自分は救えないのか
そうだ 自分を救え メシヤなんだろ
そうだ 十字架から降りてみろ
奇跡とやらを見せてみろよ
これは並の囚人の服じゃない
よし俺がもらった よせよ 割けるぞ
こうしよう
クジ引きにしようぜ
全く運のいい野郎だ
「これはユダヤ人の王」
ユダヤ人の王なら自分を救え
お前…
もし…
キリストなら…
自分も…
俺も…
た…助けられるだろ?
神を恐れないのか?
俺達は自分のしたことの 報いを受けてる
だがこの方は 悪いことをしていない
あなたが王の座に着くとき 俺を思い出して下さい…
約束しよう…あなたは今日… 私と共にパラダイスにいる
時刻は昼の十二時頃であったが
暗闇が全地を覆い
それは三時まで続いた
神殿の幕は真二つに裂けた
父よ わが霊を…
御手(みて)に
ゆだねます
神に栄光あれ この方は本当に正しかった
アリマタヤのヨセフは
ピラトのもとに行き
安息日(あんそくにち)の前にイエスの体を
葬ることを願い出た
お願いです このまま 主のそばにいたいのです
お気持ちは分かりますが 安息日(あんそくにち)が始まります
週の初めの日の明け方早く
女たちは用意していた 香料を持って墓に来た
なぜ生きている方を 死人の中で捜すのですか?
ここにはいません よみがえったのです
彼の言葉を思い出しなさい
「私は必ず罪人らの手に引き渡され 十字架につけられ――」
「三日目によみがえる」と
聞いて
石が転がしてあったのよ
中に入ると 主の体はなかったのよ
何だって?
そして二人の人が現われたの
まぶしく輝く天使でした… そして言ったの
「なぜ生きている方を死人の中に捜すのか」と 本当よ
信じて
ウソだと思うなら自分で行って
お墓は空よ 主はいなかったのよ
ペテロ 信じて
主は本当によみがえった
シモンに現われたんだ
初めは気付かなかったんだ イエスだって…
でもパンを裂いた時 分かったんだ
エマオで? でもなぜエマオで?
平安があるように
何を怖がっている?
どうして 心に疑いを起こすんだ?
見なさい この手と足を
本当に私だ
触ってみなさい
霊なら肉や骨はないが 私にはある
前に話しておいたことが
起こっているんだ
モーセの律法と預言書と
詩篇に書かれていることは――
実現すると言ったはずだ
こう書かれている
「キリストは苦しみを受け 三日目に死人の中からよみがえり」
「その名によって」
「罪の赦しのための悔い改めが」
「エルサレムから始まり」
「すべての国の人々に宣べ伝えられる」
お前達はその証人だ
私は父が 約束してくれたものを送ろう
天からの力を 着せられるまで
エルサレムに 留まっていなさい
主はお前達を祝福する
私には天でも地でも 全ての権威が授けられている
だから出て行って あらゆる国の人々を弟子とし――
父と子と聖霊の名によって 彼らに洗礼を授けなさい
私が命じた全てのことを 守るように教えなさい
私はいつも お前達と共にいる
世の終わりまで
アーメン
神は 聖書の中で 人間を罪から解放する
救い主が 現れる事を約束された
イエスの生涯を見るときに 彼こそが預言された救い主だと
明らかに分かる
預言者イザヤは 「処女がみごもり
男の子を産む」と預言した
そして事実 何世紀かのち イエスは預言どおりに
処女から 生まれたのである
聖書は やがて生まれる 約束された赤子が
神の子とよばれることを 宣言している
イエスが神の子と呼ばれるのは
霊的な意味で
イエスの生き方に それを見ることができる
彼は 奇跡をもって病を治し 罪を赦し
人々を神に立ち返らせ
神の永遠の国を約束された
イエスは人間の罪をあがなうため 十字架にかかり死に
葬られたが 三日後に 死に勝ち、よみがえられた
イエスは 「誰もわたしから 命を取ることはできない
わたしが 自分から 命を捨てるのだと」言った
イエスの生涯は 預言を満たしただけでなく
神の聖なる言葉が 真実であることを
証明したのだった
「神の言葉は完全だ 主よ あなたの言葉は永遠だ」と
預言者たちは詠っている
「この天地は滅びるが 私の言葉は決して滅びない」と
イエス自身も言っている
イエスは人間に 本当の命を 与える為に来られた
昔 エデンの園で 人間が神に背いた時
人間は自己中心的に 生きるようになり
その行為が 創造主から 人間を隔絶した
聖書は 人間全てが罪を犯し
その罪の代償は 死であると述べている
これは霊的な死であり 神からの永遠の隔絶を意味する
しかし、アブラハムの 息子の代わりに
雄羊を与えられたように 神は 全ての人間の代わりに
罪の刑罰を受けて死ぬ 救い主を使わされた
イエスの生涯と死と復活が
イエスを信じる全ての人々と 神との信頼関係を
回復した
エスに従う人々は 罪を赦されるだけでなく
神の永遠の裁きから 救われる
その人達は 天国で永遠に 神と生きることを約束されている
イエスは 人間一人一人に 満たされた人生と
罪のもたらす悪からの解放を 約束される
これは 宗教に従うことではなく イエスに信頼を置くことである
イエスは言う 「私は戸の前に立ってたたく
誰でも私の声を聞いて 戸をあけるなら
私は彼とともに居よう」
これは 私達一人一人が 神に向き直って
イエスが私達の心に入られ 罪を赦して下さり
神が望まれる者にしてくれると 信じることを意味する
イエスの言葉を
知的に理解しただけでは足りない
感情的な経験だけにも頼れない
神の恵みにより信仰をとおして イエスを信じる受け入れなければならない
救い主イエスに 従うと決めた人は
次のような簡単な祈りをすればよい
もし 今 自分の人生に イエスを迎え入れたいと思うなら
心の中で次の祈りを 祈ってほしい
イエスさま 私はあなたを 必要としています
私の罪の罰を 十字架の上で 受けて下さったことを感謝します
私は自分の罪を認め 悔い改めます
私は心を開いて あなたを 主として
救い主として受け入れます
私の罪を赦して下さり 永遠の命を与えて下さり感謝します
あなたに従う者として 私を導き
あなたが望まれる者にしてください
アーメン
イエスはこういっている 「私の羊は私の声を聞き分ける
私は自分の羊をよく知っていて 彼等も私に従う」
イエスが約束された 豊かな人生を歩むために
クリスチャンは日々 祈りを通して 神と語り
神の言葉である聖書を読み それに親しむのである
クリスチャンは 人々に イエスのことを伝え
教会に集まり 愛をもって 励まし合い 生きるのである
イエスの約束を覚えてほしい
「私には 天と地において 一切の権限が与えられている
見よ 私は世の終わりまで いつも あなたと共にいる」