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澄んだ音 空高く突き抜ける青
口ずさむメロディを君に
届くよう歌おう
吹き抜ける 風に舞い上がる花弁
君とみたあの日の花を
思い出したんだ
眠る君はどんな夢をみているのだろう
僕はひとり 下を向き
夢がみつからなくて
泣き虫だった君の手を引き
歩いた道はとおく
流れる雲を 見上げて君に
伝えたかった想いをいま
降りそそぐ粒子の欠片集めて
擦り切れたブーツを履いて
歩きつづけよう
変わってゆく君がみえなくて目を逸らす
僕はひとり 俯いて
変われないまま 今も
笑顔のままで 痛む心を
気づかないふりをして
群生の花 駆け出す君を
何も言えず 見つめていた
記憶の声が
君がいた風景を
目の前を飛ぶ
蝶は僕をすり抜けて
どうしてるかな 愛しい君へ
この場所から進もう
瞬きもせず 過ごした日々は
風ににじむ面影
遥か彼方へ
水彩の花 キャンパスにのせ
そっと遷りゆく色を
綺麗に咲いた 空に還して
僕は忘れないから
ふたりだけの風景を