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ゼロに
我々は皆同様に誕生する
しかし皆平等に誕生するわけではない
どんなものに 何になるのだろうか?
人々の心を動かす指導者として生まれる者もいれば
平凡に生まれ、月並みな人生を送る者もいる
だがある意味で
ゼロはこれから続く戦いに なるであろう「人生」からチャンスをもらうことになった存在すらしないものが
何か特別なものになれるのか?
学校だけが唯一、ゼロが相手にしてもらえる場所だった
ゼロは世間での自分自身の存在 価値が何であるのかを学んだ
それは、ゼロと同様の掛け合わせを してはならないということだ
時に 自分が本当はもっと大きな数かもしれないと感じた
だが子どもたちは、どこへ行こうが何をしようが B所詮「ゼロはぜロ」と言う事をゼロに思い知らせた
やがてゼロは大人へと成長し、孤独な人生を歩んだ
数的に劣っているにもかかわらず、 ゼロは何か使命感を感じた
ゼロは困難な状況にも決して負けなかった
ゼロは負数にはなりたくなかった
いつものように殴られボロボロの 身体で目が覚めたときだった
だが今回は何かが違う
ゼロは「自分はただ知られていない 小さいだけの数」ということに気付いた
新しく友達である仲間の存在は、ゼロにとって3くらい
いや4くらい大切に思えた
だが一番の喜びは居場所がある ことを実感できることだった
孤独な人生はやがて過ぎ去って行った
禁断の愛と言う概念とともに
時が経つにつれ
ゼロは「この愛なしで自分はどう 生き抜けるのか」と思い始めた
新たに「無限大」という命が誕生し
それは最大であり、かつて誰も 見たことのない尊い数であった
ゼロは存在すらしないものと知っていながら 真の素晴しいものを創り出した
始まりである
Translated by: Akiko Miyoshi�